縁もゆかりもないけど、学生オケの演奏会に行ってきた【南山大学管弦楽団第120回定期演奏会】
結局、筋金入りの音楽好きだと思うさやかさんです、こんばんは。
先日、何か手頃な演奏会はないかな、と探していたときにこちらの演奏会を見つけたので、昨日聴きに行ってきました。
今日は、その演奏会について感じたことを書いていこうと思います。
破格の値段設定
これは学生オケや多くの市民オケに共通して言えることなのですが、チケット価格があってないようなもの、、、。
相場は数百円から1,000円程度、場合によっては無料(ゲーム音楽やファミリーコンサートの類)ということも珍しくありません。今回は前売りで700円でした。
しかも、学生や市民楽団の演奏会は、チケット代と演奏力が(いい意味で)相関しないので、コスパがよい。(笑)今回は第120回とキリ番なので、いつもより気合が入っているのかな?と心なしか期待していた部分もあります。
シンプルに、よかった
会場は愛知県芸術劇場のコンサートホール。通称”げいげき”と呼ばれている…と思っています。(少なくとも私は呼んでいます。)
ここ、奏者とお客さんの距離がめっちゃ近い。それに加えて、ステージが低いので、1階席に座れば、近い目線で奏者のことが見えるのですが、そういった表情も楽しみつつ、演奏を堪能することができました。
特に2部は、奏者も多く、迫力が一層増して、彼らのエネルギーが伝わってきたと思います。曲を仕上げるのが大変だっただろうなと、素人ながら感心してしまいました。
学生ならではの雰囲気
市民楽団なら老若男女いて、どこか落ち着いた雰囲気があるのですが、おそらく皆さん20歳前後なのでしょうか。フレッシュな感じと、”今しかない”という懸命さが伝わってきたような気がします。
客席にいるお友達から、「〇〇ちゃ〜ん」みたいな声援もかけられていて、ついついステージからも手を振ってしまう感じとか、懐かしさを覚えずにはいられませんでした。
ちょっと驚いたのは、司会やナレーションのような類のものが一切なかったこと。恐ろしいほどシンプルな演奏会だったと思います。学生オケは10年以上ぶりなので、相場がそうなのかもしれませんが。
演者から語られたこと
つまり、曲の前後で何か説明などを入れることなく、曲目を演奏し切ったのですが、拍手がひとしきり鳴り響いた後、アンコール前に指揮者が話し始めたのです。(しかも地声で…!)
その中で印象的だったことがありました。それは、「平日開催が不安だったこと」と、「土日はなかなかホールが取れない」ということでした。
月曜開催ということをあまり意識していませんでしたが、言われてみると、土日でも、祝日でも、金曜日でもなく月曜日って珍しいですよね。それでお客さんが入るか不安だったそうです。
蓋を開ければ大盛況だったようですけどね。
ちなみに、個人的には平日の方がありがたい民ではあります。
しかし、ホールが取れない、すなわち「ハコが足りていない」ということですよね。これは由々しき問題です。愛知県は学校数も多いので、学生同士でもホール確保競争があるのかもしれませんね。
音楽というのは「自分が演奏しているだけで楽しい」という側面もありますが、やはり表現方法の一つなので、聴いていただく場があってこそ、だと思うのです。
・・・と書いたところで何ができる訳でもないのですが。彼らのステージが永遠に続きますように、ということを願った夜でした。
それでは今日は、この辺で。