それは突然に①
それは本当に突然に…まさかまさかの私のところへやってきた。
看護師として働き、ある程度上司には忠実に、後輩には優しくをモットーに仕事をしてきた。推しへ愛を注ぐこと、創作活動などを生きがいに仕事を行いプライベートを楽しんでいた。周りからは活動的、前向き、と言われ自分でもその通りだと思い自分らしくをモットーに人生を楽しめるよう努めてきた。
歳を重ねるとともに仕事が増え、後輩からの相談事も増え、さまざまな出来事が日々、私の心を蝕んでいった。
ある夏のはじめ、突然の嘔吐、そして身体が食べ物を拒否反応を示しはじめた。みるみるうちに体重は落ち体力はなくなっていき普段なら簡単な出来事にも疲労感を感じるようになった。
周りからは心配の声ではなく「夏バテじゃない⁇」「だらけてるだけ」なんて言われ必死で平気を装って仕事をこなす日々が続いた。次第にやる気は失われ趣味を行うこともままならなくなっていった。
仕事が少し落ち着いた時期、推しに会える、ということもあり、やる気や本来の自分を取り戻し何とか食事を受け入れることも出来るようになった。「やっと自分らしさが戻ってきた」「これで辛いことは終わりだ」と喜びこれから先、さらに大きな試練に立ち向かうことになるなんてこの時は微塵も思っていなかった。
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