すぐに泣けるのっていいね。
わたしはわりとすぐに泣く。先日は映画『ルックバック』を観て、あぜ道をスキップしながら駆け抜けるシーンで鼻水をすすっていたし、今日はback number(バックナンバー)の『水平線』を聴いて一人静かに泣いていた。
娘が「お母さんてすぐに泣けるよねー、わたしだって泣いてスッキリしたいのに、なかなか泣けないし、すぐに泣けていいなー」なんて言う。
わたしって、すぐに泣ける人だったのか。そうかもしれない。一日一回は泣いているから。『水平線』は歌詞が好きだ。どうしたらそんな歌詞が書けるのだろう。わかりやすい日本語を組み合わせただけなのに、どうしてあんなにも泣けるのだろう。
わたしはあまり飽きがこない人だ。同じ曲を何度も聴くし、気に入った本は繰り返し読む。そのときの自分の状態で感銘を受けるシーンが変わるから、何度も楽しめる。
映画『ルックバック』とバックナンバーの『水平線』で泣いたのは、そのシーンの中に自分を見つけられたから。最近とあるエッセイを読んで泣いたのだけど、そのエッセイの中にも自分の体験を重ねてしまっていた。
当たり前だけど人は生きて日々成長している。だから、感動や泣けるポイントはその日によって違う。泣けるエッセイは、やはりその日にしか泣けないもので、貴重な一期一会の偶然だ。
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