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すぐに泣けるのっていいね。


わたしはわりとすぐに泣く。先日は映画『ルックバック』を観て、あぜ道をスキップしながら駆け抜けるシーンで鼻水をすすっていたし、今日はback number(バックナンバー)の『水平線』を聴いて一人静かに泣いていた。

娘が「お母さんてすぐに泣けるよねー、わたしだって泣いてスッキリしたいのに、なかなか泣けないし、すぐに泣けていいなー」なんて言う。

わたしって、すぐに泣ける人だったのか。そうかもしれない。一日一回は泣いているから。『水平線』は歌詞が好きだ。どうしたらそんな歌詞が書けるのだろう。わかりやすい日本語を組み合わせただけなのに、どうしてあんなにも泣けるのだろう。

出来るだけ嘘は無いように
どんな時も優しくあれるように
人が痛みを感じた時には
自分の事のように思えるように

正しさを別の正しさで
失くす悲しみにも出会うけれど

水平線が光る朝に
あなたの希望が崩れ落ちて
風に飛ばされる欠片に
誰かが綺麗と呟いてる
悲しい声で歌いながら

いつしか海に流れ着いて 光って
あなたはそれを見るでしょう

自分の背中は見えないのだから
恥ずかしがらず人に尋ねるといい
心は誰にも見えないのだから
見えるものよりも大事にするといい

毎日が重なる事で
会えなくなる人も出来るけれど

透き通るほど淡い夜に
あなたの夢がひとつ叶って
歓声と拍手の中に
誰かの悲鳴が隠れている
耐える理由を探しながら
いくつも答えを抱えながら悩んで
あなたは自分を知るでしょう

誰の心に残る事も
目に焼き付く事もない今日も
雑音と足音の奥で
私はここだと叫んでいる

水平線が光る朝に
あなたの希望が崩れ落ちて
風に飛ばされる欠片に
誰かが綺麗と呟いてる
悲しい声で歌いながら
いつしか海に流れ着いて 光って
あなたはそれを見るでしょう

あなたはそれを見るでしょう

back number『水平線』


わたしはあまり飽きがこない人だ。同じ曲を何度も聴くし、気に入った本は繰り返し読む。そのときの自分の状態で感銘を受けるシーンが変わるから、何度も楽しめる。

映画『ルックバック』とバックナンバーの『水平線』で泣いたのは、そのシーンの中に自分を見つけられたから。最近とあるエッセイを読んで泣いたのだけど、そのエッセイの中にも自分の体験を重ねてしまっていた。

当たり前だけど人は生きて日々成長している。だから、感動や泣けるポイントはその日によって違う。泣けるエッセイは、やはりその日にしか泣けないもので、貴重な一期一会の偶然だ。

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神崎 さやか
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