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一生のお守りをもらった話
きっかけは、自己理解プログラムのオンラインイベントでお話したことでした。
その方は、お母さんが亡くなったことがきっかけで、見えない世界のことを感じることができるようになって、それをお仕事にしていると話されていて、元々、スピリチュアル(というと怪しいイメージがあるのであまりこの言葉で一括りにしたくないのですが…)に興味があったことと、私自身も母を亡くしてまだ1年足らずだったということが重なり、カウンセリングを受けたいです!と前のめりに申し出てしまいました。
だいたい受け身の人間なので、このように私から申し出ることは珍しいことなのですが、お母さんを亡くされているという経験を持たれていることも私を後押ししたのだと思います。
辛い経験はしたくないけど、その経験を持っているということだけで、その辛さをわかってくれる同士になれるのでマイナスだけではないのかもしれません。
事前にざっくりと聞きたいことをまとめていて、その内の一つがやっぱり母のことでした。
もっとできることがあったのに、という後悔や罪悪感でいっぱいだった時を経て、その頃は母の愚痴を聞かされて嫌だったなぁとか、嫌なところばっかり思い出されて、そんなことを思う自分にまた罪悪感を感じるという負のループにはまっていました。
カウンセリングが始まってすぐ、私のオーラは黄色く輝いていて、悩みがあるような雰囲気ではないことを伝えられました。
しかも何か大きな存在に守られていると…。
その時点では多分、母なんだろうなぁとぼんやり思っていました。
母の話をすると、私に対して感謝の思いしかないという答えが返ってきて、私が嫌なことを思い出したりしていることに対しても、何も思っていないとの事。
父の介護に関することなど、母がやっていたことを私が引き継ぐかたちになることを申し訳なく思っているということを伝えられて、それは私が知っている母そのままで、本当にその方を通して母の存在を感じることができて、後悔や罪悪感から少し解放された気がしました。
これからも、困った時は助けてくれると言ってくれて、その時私は一人で頑張っていると思っていたけど、そうじゃないんだと心強く思えて安心しました。
母の話が一通り終わり、私を守っている大きな存在がどうやら母ではないことを告げられました。
母じゃないとしたら?
私には既に亡くなっている母以上に結び付きの強い親族はいないので、全く見当もつきませんでした。
そんなことを思いながら次の話題へ。
本当はこれが1番の悩みともいえるかもしれないけど、こんなこと言ってもしょうがないよね…と思っていたので、相談するかどうか迷ったのですが、母の入院や看取りなどを経験したことで、私は自分の将来が不安になりました。
というのも、私は夫と2人暮らしで親戚付き合いもほとんどありません。
私が母のようになった時には、助けてくれる人が誰もいないということを痛感していました。
周りに軽く相談してみても、「旦那さんに元気でいてもらって」というような、それ以上は望まないけど不安は消せないという答えで、相談しても相手を困らせるだけだから言ってもしょうがないと思い至りました。
でも何か、違う観点があるなら…と話し始めました。
「私は子どもがいないんですよね。流産していて…」
普段なら流産のことも話すのを避けるはずが無意識に口から出ていました。
その時、その守ってくれている存在は「流産したお子さんかもしれないです」と。
思いもよらない正体に衝撃を受けました。
流産したのは6年前。
日常的に思い出すことが減っていたので思い浮かばなかった上に、今も一緒にいてくれているなんて全く想像もしていなかった。
性別を聞かれて、まだわかる前だったのでそうお伝えすると、男の子だと思うと言われ、私も何となくそう思っていたので、やっぱりそうなんだ…とその存在にますます実感がわいてきました。
そして「名前つけてました?」と聞かれた時に思い出しました。
私と夫との間だけで、ニックネームで呼んでいて、それが男の子っぽい名前だったことを。
名前で呼んでいたことを喜んでいたみたいで、これからも呼びかけて色々話すといいですよとアドバイスをもらいました。
私が繊細すぎて倒れてしまわないように、ずっと支えてくれているみたいで、きっと将来も孤独になることはないと言っていただき、何とも言えない安心感に包まれました。
母と子ども、見えないけど確かに存在することを感じ、私はこれからも一人になることはないんだと信じることができました。
一生のお守りをもらったぐらい心強いです。
もしも私のように現実的なアプローチで解決できない不安がある方のために、今回ご相談させてもらったsakiさんのInstagramのリンクを貼らせていただきます。