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石川県のしょうもないお正月
石川県のお正月はやっぱりどうしてもどんより感がある。
京都や横浜にいる頃は、ダウンを着込んで夜中に初詣に行ったり、子どもの頃は凧揚げもしたし、二十代は朝まで飲んでみたり、子どもが生まれてからは青空の下加茂川をお散歩したりする、、そんな爽やかな冬がお正月のイメージ。
しかし、当然石川県は天気が良いなんて奇跡か、一瞬の出来事なので、家にいるか、唯一開いているショッピングモールに行くことしか選択肢はないと思う。
これに関してはどうしてもあまり好きではないので、ただただいつも通り朝起きて、主人が淹れてくれるコーヒーを飲み、軽い運動をして、ジャーナリングして、歌でも歌う、そんなルーティンをする。
とはいえ子どもたちはもらったお年玉を使いたくてうずうずしているので、午後は結局ショッピングモールだ。
そして、文句言いながらも自分もセールで戦利品を見つたり、スタバに行って楽しんでいたりもする。
去年はそんな田舎恒例の正月の初日、まさにショッピングモールにいる時に地震が起きた。
車の中で思い出したら涙が止まらなくなった。
去年の2日には家の前の通りを見たこともないような自衛隊の大きな車が通り、上空ではヘリが飛び続け、サイレンもなり続けていた。
私は何を感じたのか高熱を出して寝込んでいた。
そう思うと、しょうもない正月も愛しくなってくる。
あれから一年、地震が起きた16時10分には車を止めて黙祷をしてる方も見た。
子どもが好きなものを手に入れて喜ぶ姿。
お餅に胃もたれして毎年後悔すること。
セールで戦利品を見つけること。
そんなしょうもない日常が本当に特別なんだなって思う。
わたしはすぐに無駄な時間を過ごすとしょうもない、、とその時間を反省したりするんだけど、しょうもないことも愛でていかなきゃなぁと思ったりする。
そんなことを考えてたらまた歌ができた。
この冬はどんどん歌ができる。それもまたしょうもない暮らしだからこそかなw
すぐに届けられたらなぁなんて思います。