【実践編】ChatGPTのWebブラウズ機能、ぶっちゃけ精度は?
こんにちは🌤!ChatGPT に Webブラウズ機能が実装された瞬間に、記事を書きだしたにも関わらず、公開までの時差がブラジル級の、ChatGPT飼育員 Sayah (@sayah_media)です🤯
実は、ジピちゃん(ChatGPT)を連れて、インド🇮🇳→スリランカ🇱🇰→マレーシア🇲🇾で2週間ほどワーケーションをしており、リアルに時差がありました←
今回は、ChatGPT の Webブラウジング機能「ChatGPT Browse with Bing」をテーマに、3部構成でお送りしているシリーズの「Part 3. 実践編」になります。
前作はコチラ👇
本シリーズの、各記事の概要は以下のとおりです。
本記事では、AI プロンプトエンジニアの私が、前作の「裏話編」に続き、同機能の使い方や実際の使用感、精度などについて、詳細に分かりやすくレビューします。
ChatGPT を活用して、リサーチや調べものを効率化したい方は、ぜひお役立てください。
🌐 ChatGPTのWebブラウジング機能とは
先日、3ヶ月ぶりに大復活を遂げた「ChatGPT Browse with Bing」。
再び ChatGPT が、検索エンジン「Microsoft Bing」を介して、リアルタイムに Webブラウジング(インターネット閲覧)ができるようになりました👏
現在、ChatGPT のデータは2022年1月までのものですが、この機能を使えば、学習データに含まれていない最新の情報も提供してもらえます。
私自身も、これまでは仕事や大学などで必要な情報やデータを取得するにあたって、英語の膨大な論文や記事の中から、最適なものを見つける必要がありました。
しかし、この復活によって、ChatGPT が自動でインターネットの情報を収集して、回答や要約をしてくれるため、手間の削減や時短に期待ができそうです👏
「ChatGPT Browse with Bing」の詳しい概要は、以下の記事からご覧ください。
🚀 Webブラウジング機能を使えない人がいる理由
とはいえ、度々「この機能ってどこにあるの?」「私のアカウントだけまだ実装されてない」といった声もよく耳にするため、考えられる可能性について解説します。
1️⃣ 有料ユーザーじゃないと使えない
今のところ、この機能が実装されるのは、Plus ユーザーかEnterprise のみとなっています。
そのため、もし、サブスクをせずに Free プラン(無料のプラン)で ChatGPT を使用している場合、今回は実装されません。
しかし、以下の Twitter では、近々すべてのユーザーに向けて展開していくつもりであることを明かしています (OpenAI, 2023b)。
その頃には、また Plus ユーザーや Enterprise ユーザーに向けて、新たな展開がありそうなので、今からとても楽しみですね♬
2️⃣ 有効化しないと使えない
また、ChatGPT Browse with Bing は「Setting(設定)」で、有効化の手順を踏まないと使用できません。
私の周りでは、有効化する必要があることに気づいていなかっただけで、実はもうとっくに実装されていた…なんて人も少なくなかったです。
有効化する方法については、次の章で写真付きで詳しく解説します。
🔛 Webブラウジング機能を有効化する方法
前述のとおり、ブラウズ機能の使用は、ベータ機能設定でブラウズを「Enable(有効)」にする必要があります。
ここでは、ChatGPT Browse with Bing を有効化する方法について解説します。
1️⃣ 画面左下(名前の横)にある […] をクリックする
2️⃣ [⚙ Settings & Beta] をクリックする
3️⃣ [🧴Beta features] を選択する
4️⃣ [Browse with Bing] のトグルスイッチをONにする
右側のトグルスイッチを「ON」にする。上の画像は「OFF」の状態。
※「OFF」になっている場合は灰色、「ON」になっている場合は緑色になります。
トグルスイッチの色が緑色に変わって、丸いボタン🟢が右側にあればOKです🙆♀️
これで「Browse with Bing」機能が有効になりました。
5️⃣ 新規チャットで [GPT-4] → [Browse with Bing] を選択する
新規チャットを開いて [✨GPT-4 ]を選択すれば、真ん中に「🌐 Browse with Bing Beta ] という機能が増えているはずです。
「🌐 Browse with Bing Beta ] をクリックすれば、そのチャットで Web ブラウズ機能が使えます。
🔄 実際にURLを読み込んでみた
ここでは、実際に URL を読み込んで「ChatGPT Browse with Bing」の精度をチェックしてみましょう🕵️♀️🔎
ビビりな筆者は、まだ整備が不透明な著作権のことを考え、自分のブログ「Sayah Media」で検証していきます。
著作権問題の現状に関しては、後ほど解説するため、気になる方はぜひそちらも参考にしてください。
🔍検証 1️⃣ トップページ
まず試しに、トップページのURL(https://sayah-media.com/)を入れてみました。
すると「Browsing…(ブラウズ中)」という言葉の下に、リンクを読み込むまでのプロセスが表示されます。
1️⃣ Starting up(起動中)
2️⃣ Clicking…(クリック中)
3️⃣ Clicking on [URL](URLをクリック中)
4️⃣ Reading [記事のタイトル](記事を読み取り中))
5️⃣ Finished Browsing(ブラウジング終了)
私の Blog メディア「Sayah Media」をブラウジングしてみたところ、特定の記事ではなくトップページの URL だったためか、メディアの概要がアウトプットされました。
Sayah Media のトップページには、記事とカテゴリーのみが配置されており、文章は掲載していません。
にも関わらず、一瞬でサイトの概要を捉えて適切に言語化してくれたことに驚きました。
Wikipedia のように、引用または参照したソースもきちんと表示されます。
🔍検証 2️⃣ プロフィールページ
次に、私のプロフィールを掲載している記事のリンクを送信してみました。
🔍検証 3️⃣ 職務経歴ページ
次に、私のキャリアや経歴に関する記事のURLを与えてみました。
大事なポイントだけ抜き取って、良い感じに要約してくれています…👏
筆者は端的にまとめるのが非常に苦手なので、エレベーターピッチのように短く自己紹介をしないといけないときや、SNS のプロフィールを作成するときなどに重宝しそうです🥹
🔍検証 4️⃣ 長文の記事
ということで、『アメリカのスペイン語人口は世界2位!英語よりキテる理由』という記事のリンクを送信してみました。
結構長い記事だったのですが、とても簡潔にまとまっている…!😯
Bing の特性上、シンプルなアウトプットが返ってくる印象があるため、用途によって、他のWebブラウジング系のプラグインと上手く使い分けるのもアリかもしれませんね✨
©️ AI 生成コンテンツにおける著作権問題
前述のとおり、AI による創作物のルールが確立されていない状況を考慮し、今回は、自分のブログで検証を行わせていただきました🙇♂️
AI の急速な進化と浸透の中、近年、AI による創作物の著作権やクリエイターの作品の保護、その他の影響などに関する懸念が、世界中で高まっています。
AI の規制や法整備、責任の所在においては、消費者・企業・政府のみならず、EU(欧州連合)を始め、国際的な連合や組織などの世界規模で、活発に議論されている状況です。
🏢 著作権問題における各企業の動向
とはいえ、AI 生成コンテンツにおける著作権問題においては、近日良いニュースが続いています。
9月7日、マイクロソフト(Microsoft)社は、 Copilot サービスで AI 生成されたものが著作権侵害に該当した場合、同社が法的リスクの責任を取る旨を公言しました (Diaz, 2023)
また、今月13日には、グーグル(Google)社も、Google Cloud と Workspace ユーザーに対し、生成 AI 関連の知的財産訴訟から保護(ガイドラインに従っているユーザーのみ補償を付与)を行うと発表しています。 (Suggs & Venables, 2023)
「ChatGPT Browse with Bing」の精度まとめ
テクノロジーがどれだけ進化しても、ユーザー自身の情報リテラシーが低いままだと、偽情報や誤情報に引っかかってしまうリスクは、依然としてゼロではありません。
「参照元が信頼性の高いソースか」「情報が最新で、現在でも有効か」などは、ユーザー自身が自分の目で判断する必要があります。
昨今の急速な技術革新によって、いくら便利な世の中になったとはいえ、テクノロジーに頼りすぎるのではなく、AI の進歩と並行して、1人ひとりがきちんと情報リテラシーを持つことは必要不可欠です。
そして、政府や企業、教育機関が一丸となって、国民の情報リテラシーを高める教育や啓発を推進することが、今後より重要となってくるのではないでしょうか。
📚 References
Diaz, M. (2023, October 13). Google promises to back generative AI users against copyright claims. ZDNET. https://www.zdnet.com/article/google-promises-to-back-generative-ai-users-against-copyright-claims/
Natalie. (2023, September 27). ChatGPT - Release Notes | Browse is Rolling Back Out to Plus Users. OpenAI Help Center. https://help.openai.com/en/articles/6825453-chatgpt-release-notes
OpenAI. (2023). ChatGPT (September 25 version) [GPT-4-based software]. https://chat.openai.com
OpenAI [@OpenAI]. (2023-b, September 23). Browsing is available to Plus and Enterprise users today, and we’ll expand to all users soon. To enable, choose Browse [Post]. X. https://twitter.com/OpenAI/status/1707077713490854127
Sayah. (2020a, June 12). About Sayah: The Media Operator's Profile and Passion for Articles. Sayah Media. https://sayah-media.com/uncategorized/sayah-profile/
Sayah. (2020b, June 6). Media for Language and International Trends. Sayah Media. https://sayah-media.com/
Sayah. (2020c, June 22). [MY WORK] The Career and Achievements of Media Operator “Sayah.” Sayah Media. https://sayah-media.com/business/sayah-works/
Sayah. (2022, February 22; last updated [2023, January 21]). The U.S. Spanish-Speaking Population Is the Second Largest in the World! Why Is It Gaining More Attention Than English? Sayah Media. https://sayah-media.com/languages/spanish/magnitude-of-demand-for-spanish-in-the-us-of-america/
Suggs, N., & Venables, P. (2023, October 12). Protecting customers with generative AI indemnification. Google Cloud Blog. https://cloud.google.com/blog/products/ai-machine-learning/protecting-customers-with-generative-ai-indemnification
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