息子の担任に見出された意外な才能
息子が通っていた小学校では、3学期に2度、隣町のスキー場に行って行う
【スキー学習】
がありました❄🏂🎿❄
僕は20代前半を最後に、当時20年近くスキーからは遠ざかっていましたが、PTAのボランティアとして、毎年児童の指導に携わらせていただき。
その時の体育部担当教師(=息子の担任)に言われたのが
『運動が苦手なまっさらの初心者を教えてもらいたい』
という一言でした。
その言葉の真意に気づかないまま、与えられた持ち場で、スキー自体が全く初めての、体育が大嫌いな3年生の男子児童を、ほぼマンツーマンに近い形で指導する事になり。
当然、リフトに乗せられる段階ではなく、まずは自分の足で斜面を上り、そこから滑り降りる練習❄🏂🎿❄
その児童=Dくんの滑りを見ると、怖さから腰が引けている状態。
それを見て
僕『俺の滑りちょっと見てもらっていいかな?』
実技を見せ
僕『どこが違うかわかる?』
D『背筋が真っ直ぐ伸びてる』
僕『そう。体が前にも後ろにも傾いてないから真っ直ぐな姿勢になる。Dくんが後ろに体が傾くのはどうしてかわかるかな?』
D『たぶん怖がってるからかな?』
僕『そうだね。転ぶのが怖いから腰が引けてる。でも、これから、スキーが怖くなくなる滑り方を教えるよ。どう、やってみるかい?』
D『うん!!』
・・・それまで不安げでモチベーション低めだったDくんの目の輝きが変わりました👀✨✨
【怖くない滑り方】
というパワーワードに反応したと思われ😄
そして、怖くない滑り方=スキー板の両先端を近づけ、スキー板の後ろは大きく広げる、スキー板を八の字に広げて滑る方法を教えました🎿
僕『後ろ側の板を広げたら、それだけでスピードは緩む。もう少しスピード出したかったら後ろを狭める。危ないと思ったら広げる。止まり方を覚えたら何も怖くないよ😄』
半信半疑だったDくんが、少しずつ手応え感じ始め、表情も動きもきびきびと変わってくる☺️
僕『だんだんコツ掴んできたじゃん。1時間前とは全然動きも表情も変わってるぞ😄 どう、怖くなくなったんじゃない?』
D『うん、大丈夫!!』
僕『昼休みまであと30分、この練習あと2回やるぞ😉 これが身についたら、午後からリフト乗って上から滑るぞ😄』
D『え、リフト乗れるの!!』
僕『今の感じなら大丈夫だから、あと30分練習して、午後からはリフト1本乗って滑るよ』
D『わかった!!』
めちゃめちゃ練習張り切るDくん😊
ゴキゲンで午前中の練習を終え、張り切って昼食に行きました😄
午後からは、約束通りにリフトに乗り。
大きく弧を描くような、スピードが出過ぎない安全第一な滑りをさせました🎿
僕『午前中やった事ができれば何も心配いらないから😄 体を左に傾けたら左へ、右に傾けたら右に曲がれるよ。うん、そう、その感じ』
無事にスキー学習を終え、後日、息子の担任・校長・教頭と会って話を聞いたら、まさかその日の午後からリフトに乗って降りてこられるようになるまでは思っていなかったらしく。
僕『どうして僕に初心者の子を任せようと思ったんですか?』
担任『シンプルにわかりやすい教え方ができるのと、児童に自信を持たせる教え方ができると判断したからです。いい意味で予想の上を行ってくれたので、もしよろしければ、来年以降もご協力お願いします』
感覚ではなく、言語化をした指導ができる。
言葉も短くシンプルでわかりやすい。
さらに、教わる子に自信を付けながら、気づかない間にステップアップをさせる事ができる。
僕自身も全く気づかなかったこの特長は、以降、人生の様々な局面で活かされています😄
それを気づかせてくれた教職員の皆さんに、今でも感謝しています😊✨✨
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