自閉症の息子との向き合い方(2) ~ 中学校編① ~
小5の3学期以降、紆余曲折を経ながら小学校を卒業🏫
その翌月には、中学校の入学式も晴れやかな笑顔で出席し、軌道に乗っていけそうな雰囲気で中学校生活をスタート🏫🌸
しかし、順風満帆とすんなりはいかず、というより、ここからが息子との向き合い方を試されるような、長い3年間の始まりとなりました。
入学式から約2週間後、自ら張り切って登校はしていきますが、学校でのメインの場所は、教室ではなく保健室に変わり。
クラスメートと折り合いが悪いとか、教職員との関係に不安を抱えていたわけではない。
むしろ、そこは円滑。
この頃には息子も声変わりもしていましたが、その声や外見等に激しいコンプレックスを抱くようになっていて、クラスメートや上級生の前に姿を現したくない。
その気持ちが強くなり始め、徐々にメインの居場所は、教室から保健室へとシフトしていきました。
教職員とは問題なく打ち解けていたので、手の空いた先生が保健室に来て下さり、そこで勉強をしたり。
ただ、様々な心の葛藤等が積もり積もった状態になり、感情のコントロールが徐々に難しくなり。
緊張が限界を超えた時などは、両足の痙攣が激しくなり、立つこともままならなくなり、学校から電話をいただき、迎えに行った事も。
車椅子を借りながら車に乗せ下校した事も度々。
極度の緊張状態に陥った時に足が痙攣して立てなくなるのは、中1の1学期から見られるようになりました。
回数は減りましたが、高1になった現在も、それはたまにあります。
悪戦苦闘しながらも登校は続け、6月上旬の体育大会では、いろいろやり切れた充実の笑顔を見せ、体育大会が終わった直後には、息子自身もしばらく入れないままでいた自分の教室に自ら自然と足を運び、帰りのHRに出席し、笑顔で親子3人で下校😄
その後も早退や欠席も挟みつつ、1学期の終業式まで比較的スムーズに登校できていましたが、これ以降本格的に、親子の信頼関係が試されるような試練が次々と・・・。
・・・夏休みを挟んでの2学期から、登校への意欲を一気に無くしました。
小5の3学期の時のように。
中学校への入学前から、小学校時代の情報は中学校へ引き継がれていたので、担任等の教職員も慌てふためく事はなく、今後に向けての対策など、懇談の場も繰り返し設けて下さり。担任に加え、校長・教頭を交えての懇談も重ねつつ。
その流れの中で、全員の考えが一致したのが
【登校を無理強いしても何の解決にもならない】
勉強が遅れるとか、そういう事も度外視し、登校の意思は息子に委ねる。
そもそも、登校できる状態ではない中で勉強しても身になるわけがない。
結果的に、1年の2学期初日から3学期の終業式まで、出席のないまま中学1年生を終えました。
ただしもちろんその間、親も教職員も何もせずに手をこまねいていたわけではなく。
校長・教頭には、特別支援学級の設置の要望を出し、話し合いを重ね。
特別支援学級の設置が実現すれば、教員枠が1名増え、息子をマンツーマンで見て下さる先生が増える。
そして、これまでより登校のしやすい環境を作れるんじゃないかと、全員の考えが一致し。
そこからの学校側の対応は、迅速中の迅速でした。
息子が2年生になる次年度の頭からの特別支援学級の設置と、それに伴う教員枠の1名増を超速で実現させて下さり。
新たな環境を作った中で、息子の意識、考えをいい意味で変えて行けるかも。
そういう希望と期待を抱きつつ、中学校での最初の1年を終えました😉