変革と伝統 #7 ビジョンと競争戦略を学ぶ私の伝統工芸プロジェクトづくり
ビジョンの再考
前回「日本文化を継承する人を輝かせる」と書いたけど,ちょっと大上段に構えすぎたと思う。
流石に「日本文化」は広げすぎで私には背負いきれないだろうし、それは私一人というよりも日本人全員が一人一人の課題として考え続けるものなんじゃないかと思う。
なので、私に考える義務がある範囲に整えると「伝統工芸を継承する人を輝かせる」
ぐらいに収まるんじゃないだろうか。
中期経営計画の階層構造
引き続き、『中川政七商店が18人の学生と挑んだ「志」ある商売のはじめかた』を読んでいく。
1章の中期経営計画のくだり、最初一読したとき「あれ?ここ何書いてあったんだろ?」と思った。
ある意味、当たり前のことが書いてあって、ツルっと読み過ごしそうになってしまった。
しっかり、何を伝えようとしているのか構造的に読み取ってみる。
1章 会社と中期経営計画
会社とはなにか?
アナザー・ジャパン、始動!
学生たちが小売り事業の主体
会社とは何か?
会社も変わりつつある
会社は「ビジョンを達成するためにある」
中期経営計画
中期経営計画とは何か?
アナザー・ジャパン・プロジェクトのビジョンとは?
プロジェクトのミッション、バリュー
「命を取られる分けちゃうから」
自分のビジョンを言葉にする
2章 競争戦略と戦術
競争戦略、戦術とは何か?
学生が経営するだけでは売れない
競争戦略はビジネスモデルと戦略
戦術は戦略を実現する手段
競争戦略をつくる3つのアプローチ
こうなっているので、文章としての章立てと、プランとしての階層構造がずれてるので、ちょっとイメージしづらかった。
アナザー・ジャパンのビジョン、ミッション、バリュー
プランとしての階層構造はこうじゃないだろうか。
中期経営計画
定性:ビジョン=主(抽象)、会社=従(具体)
ビジョン:自分たちが目指すところ。社内の求心力になって事業の推進力になるまで、かみ砕かないといけません。(書籍より引用P35)
ミッション:ミッションはそのためにやるべきこと。ビジョンに至るためのマイルストーンです。(書籍より引用P35)
バリュー:価値観。
アナザー・ジャパン・プロジェクトが目指すべき価値観を持つ人物像として、「自ら知り、自ら決め、自ら立つ」を掲げています。(書籍より引用P36)
アナザー・ジャパンも、命を懸ける一歩手前の覚悟を持ってやってもらいたい。(書籍より引用P37)
失敗したところで死ぬ訳じゃないから全力でやれ、って感じ
「常に選べる状況を作れ」
準備は徹底的に
やらざるを得ないではなく、自ら行動を選びとる
定量:競争戦略
なるほど。
実際にビジョン、ミッション、バリューを策定する段階はこの後の方(6章と8章)で出てくるので、ここは大枠をしっかりとらえようという事ですね。