【育児】0歳の頭の形矯正について(後編)
前回書いた記事の続きです。
この記事は頭の形クリニックでの矯正をスタートさせてから、卒業までの振り返りになります。
0歳の頭の形矯正について(矯正スタート〜卒業するまで)
生後2か月で受診、これから頭が大きく成長する矯正に最適なスタート
我が家は、頭の形クリニックを受診して矯正申し込みまで即決でした。医者から娘の頭の形について説明を受け、もともと悪い結果を想定していた私とは異なり、自然に良くなると考えていた夫が相当衝撃を受けたようで、考える必要も無く即決になりました。
また、矯正を開始するベストタイミングを逃したくないというのも後押しになりました。
頭の形は生後6ヶ月〜1歳頃にかけて固まってしまうらしく、生後3ヶ月〜7ヶ月までに矯正開始するのが一般的のようで、我が家は生後2か月に初受診したため、実質ヘルメット完成後(制作に約1ヶ月程)の生後3ヶ月後半から矯正開始となり、良いタイミングでのスタートでした。
頭の形の歪みを表すレベルは3段階あり、「軽症」「中等度」「重症」、中等度以上だと自然には改善せずゆがみが残ってしまう可能性が高くなります。娘は左右非対称率が重症、中等度と自然改善は難しいレベルで、スキャンで認識しましたが左右で耳の高さも異なっていて(見た目には分かり辛い)、早く治してあげたいという気持ちでした。
最初クリニック受診に至るまで相当悩みました。夫に話して「考えすぎ」と言われるのが嫌で無駄に1人で悩んでいましたが、あんなに悩む事は無かったな…と今振り返って思います。最終的に夫からは、クリニックを見付けて来た事、受診を決行した事について「連れてきてくれてありがとう」と感謝されました。1人で悩むと視野が狭くなると反省します。
矯正費用と矯正期間
我が家が通ったクリニックの費用はずばり55万(税込)+初診料。内訳としては、矯正で使うヘルメットの制作費と、卒業するまでの定期的な経過観察にヘルメット調整費。矯正期間は長くて6ヶ月間で、我が家も6ヶ月通うことになるのですが、実質5ヶ月目ぐらいでほぼヘルメットの装着は不要になりました。
クリニック受診まで慎重になってしまった背景にはこの費用感も関係しています。即決するには高い…。ですが、医師からはっきりと診断され、それしか治す方法が無く最短のパスだと分かると、意外にあっさり割り切りが出来ました。子供が一番大事です。
矯正開始から卒業するまで(頭の形変化)
月齢が低いと成長スピードに個人差があるため経過1ヶ月より気持ち早めに定期診察になります。そこで歪みの状況を診てもらい、診断結果に沿ってヘルメットの大きさ調整をしてもらいます。(ヘルメットの内側に付けるクッションの厚さで調整していきます。)
矯正スタートから1ヶ月経過したところ(矯正2ヶ月目)での診察結果は、驚くことに頭の左右非対称率が下がり「軽症」にまで改善しました!
それから頭の形矯正を始めて3ヶ月が経過した頃には、歪みレベルが「正常」に。
頭の形矯正を始めて4ヶ月経過した頃、前月と変わらず頭の歪みレベルは「正常」のまま、そしてやや短頭症(絶壁)気味だった頭もヘルメットのおかげで前後に丸く頭が出てきて、さらに綺麗な形に近づきました。この辺りから、1日のヘルメット装着時間を短くして良いと指示があり、日中は保育園なのでヘルメットを装着させてもらい、夜一緒に居られる時間はなるべくヘルメット無しで過ごしました。
夜寝る時も、横向きで寝ることが多くなってきていたので頭の形への影響はありませんでした。
頭の形矯正を始めて5ヶ月目、診察結果ではもうヘルメットを外しても大丈夫なレベルに。念の為クリニックでは6ヶ月間経過を見るとのことで、最後の1ヶ月はしてもしなくても大丈夫、と指示を頂いてました。季節は6月で蒸し暑く、日中嫌がる事も増えていたため基本的には外したままで過ごしました。
そして頭の形矯正を始めてから6ヶ月目、ほぼヘルメットはせずに過ごし、結果もさらに正常値に近付き頭も綺麗な形になりました。
「おめでとうございます、卒業です」と医師のお墨付きをいただき晴れて卒業となりました。
頭の形矯正で大変なこと、辛かったこと
●大変だったこと①︰22時間以上装着が望ましい。
頭の形を矯正するために使うヘルメットですが、歪みを早く良くするためには出来るだけ長く装着している事が望ましいとされています。理想的なのは22時間以上、厳密にはなるべく守ろうなので出来る範囲で問題ないのですが、うちは早く改善してあげたかったのでお風呂とお風呂上がりで髪が濡れている間を除く時間は基本的に装着させていました。
●大変だったこと②︰ヘルメットを清潔に保つ。
1日限られた時間(1時間程)しかヘルメットは外せません。このとき私は育休中ながらワンオペをしており、その限られた時間で子供をお風呂に入れてヘルメットを洗浄して専用のクッションを変えて、着替えさせて装着して…とやっていて、これが地味に大変でした…。我が家は生後5ヶ月より保育園に通っていたため、ヘルメットは保育園でも装着しているため洗浄が欠かせなかったというのもありますが…。
●辛かったこと①︰赤ちゃんの可愛い時期がヘルメットの姿。可愛い帽子を被せたり、可愛い姿をヘルメット無しでゆっくり見る事が出来ない。もちろんヘルメットをしていても可愛いですが、出来れば無い姿で写真におさめたいという気持ちは強かった😅。
●辛かったこと②︰①に通じますが、同じ月齢の子のキラキラ写真を見るのが辛かった。可愛いなぁ、と思うのと羨ましい、という気持ちが湧き上がって複雑でけっこう辛くなりました。写真は残っていくものなので比較してしまうと凹んでしまい…あえて見ないようにしてたことも多々ありました。😓
保育園でのヘルメット対応は?そして反応とは?
我が家は2024年4月より保育園へ通っていて、がっつり矯正中の入園となりました。3月頃に受けたクリニックの定期検診で、クリニックの窓口で保育園へ提出するために指示書を手配してる親御さんを二組ほど見かけました。「指示書とは…?」とWebを調べてみると、園からそういった資料(治療の内容を記したもの)の提出を依頼されるケースがあるらしい事とそれと一緒に保育園で対応する事が増えるのでは?とネガティブな反応が返ってくる場合もあると分かり、また1つ不安の種に…。
保育園入園前に面談があったのでそこでヘルメット矯正の事をお話すると、ありがたいことに通う園ではとても協力的で、細かく装着方法や対応事項を保育士さんと看護師さんがヒヤリングしてくれました。こちらも、基本的に外す事は無いこと、ズレたりしたら直してもらう、本人が嫌がっていたら外してもらうだけで良いです、と園にお願いしたい最低限の事だけを伝えて「無理がないこと」を前提にご協力の要請をしました。
矯正中とくにトラブルもなく、保育園には本当にスムーズに対応頂けました。ヘルメットを長時間被らなくて良いとなった時は、「ヘルメット無いとないで寂しいですね〜!」なんて笑い話をしたり、卒業が決まった時には一緒に喜んでくれたり、やっぱりヘルメットを寂しがっていたり(笑)。最後まで保育園の理解にはとても励まされ、とても助かり、とても感謝しました。
頭の形を矯正(治療)する、がスタンダードになる未来が訪れることを願って
頭の形矯正は保険適用外の治療になりますが、いつの未来かスタンダードな治療になってくれたら良いなと思います。
我が家は子供一人だし、次の子を持てるかも分からないので惜しみなく対応しましたが、費用的に断念するご家族だっているはず。
また「どうせ髪の毛が生えたら気にならないよ!」とお考えの親御さんにも、実際に悩む事になるのは未来のお子様なので、「頭の形を治す」という行為自体が一般的な治療行為と認識され、誰もが気軽に受けられるようになると良いな、と願い記録を終えたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました🙂↕️。
◎我が家が受診したクリニックはこちら👇️
▼東京日本橋
▼東京 表参道神宮前
▼関西
2024.10.11