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【世界の彷徨い方】はじめに

新しいコーナーを始めました。
このコーナーは、中東と地中海と中欧を彷徨った私が旅のノウハウを伝授する・・・なんてわけでは全然ありません! 

なにせ私はとても非力なので8キロ以上の荷物が持てないんです。ということはバックパックが背負えません。そして体力もなく、メンタルもおとうふですぐくじけますし、無理ができません。

そして私はキッパリ! 英語ができません!
歴史資料読む時はなんとか英語読みますが、ヒアリングが致命的にできないんです。こう言うと「日本人てそういう人多いよね。文法できるけど会話ができないクチでしょ?」と言われますが、そんなレベルではありません。

そもそも私は日本語ですら音声としては聞こえるけど意味として聞き取るのに苦労するレベルなのです。ということは電話ができません。ということはホテルの予約などが一切できない状況です。(あ、私が放浪してたのはスマホ以前の時代です。ネットもGPSも使えません)

そして私の旅の目的は「12世紀の十字軍の歴史をたどること」でした。
ということは、見渡す限り人の姿がない難攻不落の城砦を訪れたり、くずれた廃墟の城壁を登ったりしなければなりません。ほとんどの場合、観光地化されていないので、アクセスは地元の交通機関とヒッチハイクです(サラディンが建てたカイロの城砦みたいに町なかにあるのは例外中の例外です)。

そして、それらの城砦の多くは政情不安定な中東の国にあります。加えて多くはイスラーム圏ですから、女性の一人旅は何かと不自由な面があります。

以上をふまえて、私が放浪の旅をする中で、私と全く同じタイプの人には少しは役立つかもしれないけれど、それ以外の大多数の人にはまったく役に立たないであろう「世界の彷徨い方」をつぶやいていこうと思います。いわゆる旅行記ではなく、彷徨うことそのもののお話をつれづれに書いていきます。いいんです、すべてが役に立たないといけないわけではないので。

旅歴はこちら↓
(自力で行った国のみ。ツアーは含みません。あと、通り過ぎただけの国も含みません)

【中東】
エジプト(滞在1年)・シリア(滞在1年)・レバノン・ヨルダン・トルコ

【地中海沿岸諸国】
ギリシャ・イタリア・フランス・スペイン・ポルトガル

【中欧】
ハンガリー・チェコ・クロアチア・セルビア(旧ユーゴスラビア)・ボスニア・ヘルツェゴビナ

トータル、エジプト1年・シリア1年・地中海放浪半年(ここでいったん帰国)・中欧放浪3ヶ月です。まるっと約3年です。

【いくつか決めたマイルール】
●地元在住の日本人は頼らない
●バックパッカー御用達の日本人宿もなるべく使わない(例外あり)
●タクシーは使わない。チャーターもしない
(中東の日常の移動には使います。旅の手段としては使わない)
●交通機関も宿も事前予約は一切なし(てかできない)
●国境は陸路で越える(一部海路あり)
●荷物はスポーツバックとリュックの2つだけ。機内持ち込み可
●初期費用は60万円程度(これは滞在費)。あとは現地のATMで下ろしながらながらちょっとずつ進む

というわけで、とりあえず日本脱出には飛行機に乗らなければなりませんから、空港へ行きましょう。(もひとつ言うと私は飛行機恐怖症です)

カイロ国際空港まるはばん





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