先生に受けた影響:私は先生になりたくなかった。
思い出の先生という存在
こんにちは。Sayaです。
私は小中学校の教員をしていましたが、元々は理系でした。大学時代に、色々な経験をしながら学校の先生になってみようかな?と思い、大学院で文転し学校の先生になったわけです。
きっと、学校の先生を目指している方々の中には「思い出の先生」という、とても素敵な先生との出会いがあったと思いますが、私が思い出される一番最初の先生は、残念ながら温かいイメージではなく、とても残念な高校の先生です。
彼女との出来事は、今でも私の心に小骨を引っ掛かった状態が続いています。
先生はプラスにもマイナスにも影響させられる。
先生の存在って偉大だなーと感じます。先生の一言で、将来の進路が決まってしまう可能性があるくらい、先生って影響力の大きい存在です。
きっと読者の方々にとって「思い出の先生」は、真摯に悩み相談にのってくださり、素敵なアドバイスをしてくださった先生なのではないでしょうか?しかし、私にとっての思い出の先生は、私の心に大きく傷をつけた高校の担任の先生のことが思い返されます。
先生という名の権力者
先生とは学校という小さくて、異質な性質を持つ社会の中の権力者です。その権力をどのように使うかは、その先生次第。生徒は、そのパワーに反論することもできません。
私はそんなことを、高校生のころから今までずっと感じています。
私は高校生の頃、家庭の事情により、保護者会の資料はすべて私がもらい、自分で内容を把握するようにしていました。一度も、保護者会に保護者が出席することはなかったと記憶していますが、おそらく、高校三年生の春の一回を除いては・・・
ある時のホームルーム
先生がいつものように保護者会に参加できなかった保護者のいる生徒に保護者向けの資料を配っていました。
私はいつものように先生の近くへ行き、資料をもらおうとしました。
そしたら先生に「あなたの資料はないわよ」と言われました。
「なんでですか?」と尋ねると
「あなたのおじいちゃんが、わざわざ学校に連絡し、取りに来てくれたのよ」
その言葉に、私は人の家庭背景を理解せず、無頓着な行動を取った担任にすごい腹を立て
「なんで渡したんですか?」と尋ねました。
すると
「なんで、あなたはそんなことを言うの?おじいちゃんが、わざわざ学校まで連絡してくれたのよ!感謝すべきでしょ!あなたは普通じゃない」
と言われました。
私はこの言葉にひどく傷つきました。
私は、それまで先生に反抗するような生徒でもなく、成績も良好で、先生にとっては良い生徒だったのかもしれません。でも、先生に普通じゃないと言われた時、私はなんのために、いい生徒であろうとしているのか、よく分からなくなりました。
普通って何。
私の考え方は、普通じゃないらしい。
当時の私の精神状態は、私が面している家庭事情といい生徒であり続けることのバランスを保つでギリギリでした。私は先生の言葉に私のすべてが否定されたような気持ちになり、私の目から一瞬にして涙が溢れてきました。
そして、部室に走って逃げ、号泣したのを覚えています。
終わりに:私は先生になりたくなかった
この一件で、私は学校の先生に心を開くことはやめようと思いました。
私を理解できる人、私を支えてくれる人は、将来の自分自身のみであるという価値観ができたのも、高校生の頃でした。
先生という権力者が、一人の人生に及ぼす影響の偉大さ。
プラスにも働けば、マイナスにも作用する。
私は私自身が先生の言葉で傷ついたので、先生には絶対になりたくありませんでした。
でも、私が先生になったのは・・・
きっと、私が辛い経験をしたからこそ、次の世代の子ども達には、私と同じように辛い経験をして欲しくないという正義感からかもしれません。
先生は、権力者。
でも、その権力の強さを認識し、その権力に溺れず、どのようにその権力を行使していく必要があるのか。
私は、今もそんなことを考えています。
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