この記事を書いている翌日に仙台育英と下関国際による決勝戦が開始される。 仙台育英が勝てば同県初優勝と東北地方代表校初優勝となる。 この事実は「深紅の大優勝旗は白河の関を超えられない」と表現される事でも有名だ。かつては東北以北に優勝校が存在しなかった意味で用いられていたが04年に駒大苫小牧が北海道勢として初優勝を果たしてからは東北地方の代表校での優勝がない意味で用いられ今日に至る。 筆者がこれについて一定の興味を示しているのは筆者の地元である茨城県の甲子園常連校である常総学院が
先日、SNSで自身の配偶者を他人に紹介する時の呼び方について少々議論をした。 そのなかで一番多かった呼び方が「妻」であった。 しかしながら私を含め多くの人が「妻」という呼び方にこそばゆい感情を抱いている事が分かった。 これに関する私の意見として「家族」というかけがえのない存在の中で唯一血の繋がりがないのが配偶者である「妻」であり、その事実を他人に言葉で示す行為とその単語である「妻」にその様な感情を抱く人が多いのではないかと結論付けた。 ただ、悲しい事にその事実が時間経過ととも
先日、とあるワインショップに立ち寄った際にオーパスワンがグラスで注文出来ると聞き、飲んでみることにした。 ワインを嗜んでいると言っておきながら私は赤ワインはあまり好きではない。 赤ワイン特有の渋みや喉に引っかかるような喉越しが苦手だからだ。 しかし、オーパスワンはフルボディという赤ワインの渋みが苦手な人間は飲んではいけない括りに分類されるワインながら嫌な感じの渋みを感じることなくシルクの様なめらかな喉越しで私の赤ワインの概念を打ち崩すには充分なものであった。 オーパスワンはカ
最近食卓に並んだ茄子のしん焼き※1を食べてふと思った事がある。 「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざに2つの意味があるという事である。 一般的に広まっている意味としては秋に美味しくなる茄子は嫁に食べさせるのがもったいないので食べさせるなという嫁いびりとして使われる意味である。もう一方で茄子には利尿作用があり食べすぎると身体が冷えてしまい、身重の身体によくないので食べさせてはいけないという前者とは全く対極の意味である。 これについて筆者がまず頭に思い浮かんだのが「お嫁さんに
2021年11月28日、父子二代で無敗の三冠馬となったコントレイルが引退した。引退レースであるジャパンカップを勝利し有終の美を飾った本馬は間違いなく日本競馬史に名を残す偉業を達成したが、自身の感想としては近年の日本競馬の闇と言うべき部分が顕在化しているのが垣間見えてしまいどうにもすっきりしない気持ちでいる。 もちろんコントレイルの強さや偉業を否定したりするつもりもないし、引退レースであるジャパンカップはとても強い内容であった事も否定するつもりもない。 しかし本馬がターフを
2021年親子での無敗クラシック三冠を達成したコントレイルが年内での引退を発表した。 まだ引退していない競走馬のベストレースなんてものを語るのはいささか無粋な気がするが、私にとってコントレイルのベストレースは未来永劫変わる事がないので、しばし筆者の戯言に付き合ってもらえるとありがたい。 ベストレースと言ってはいるがどちらかというと思い出深いレースという表現がしっくりくる感じだ。 そのレースは2020年ジャパンカップである。これだけだと後世の競馬ファンが口を揃えるよう
2001年に競馬界を震撼させた白き怪物クロフネが2021年1月17日にこの世を去った。後述するパフォーマンスと芦毛の馬体を持ちながらクロフネをいう馬名がとても印象に残る馬だった。 馬名の由来については当時の日本競馬界の背景を説明する必要があるだろう。 1990年~2000年にかけて、日本競馬界は多くの外国産馬の活躍が著しかった。栗毛の怪物グラスワンダー、今でも最強マイラーとして名前が挙がるタイキシャトル、テイエムオペラオーのライバルであるメイショウドトウ、女傑ヒシアマゾン