料理男子のそのあと
いつも見ていただきありがとうございます! 今日は料理男子と題して、お話しを書かせていただこうかと。
僕が厨房に立つようになったのは、高校生の頃です。父子家庭で長男ということもあり、厨房に立ち、父の技術を盗みながら料理の勉強をしていました。最初はあまり乗り気ではなかったのですが「料理とは科学と芸術である」とのたまう父親に唆されて、だんだんその気になってきました(笑)
大学を出て最初に入った会社の時には、料理上手だった婚約者と付き合っていたこともあり、ふむふむと隣で技術を盗んではバリエーションを広げておりました。当時はふたりともどちらも作れたので、「こういうのいいかも」と思っていました。
3年間の勤務の末、最初に入った会社を辞めたと同時くらいに、婚約者とは悲しいことに別れてしまいました。今でも時々夢に出る、辛い別れでした。
ひとりになった僕は新しい仕事と向き合う中で、料理にも向きあっていました。この頃でしょうか。「料理出来たらモテるんじゃね?」と楽器を始めた時と似たテンションでした。
サックスの腕前と、料理の腕前。これを揃えればイケるのではないかと。当時25歳くらいの僕は浅はかにも信じていたのです(^-^) 胃袋と耳を掴めば何とかなるとか信じていたんですよね。結果としては、料理の腕前のほうが楽器よりモテるというアンサーに辿り着きました。
それから何人かのひととお付き合いしましたが、楽器より料理のほうが重宝されまして。昔から言われているけど「胃袋を掴む」ってすごい力だ。
そうこうして、間もなく30歳という頃に嫁さんに出会いました。僕と同じようにジャズが好きでピアニストでもあった彼女ですが、僕の料理男子な部分を高く買っており、たぶんこれもお付き合い&結婚のキッカケだったんだろうな…と今となっては思うわけです。
彼女と結婚してから、僕は「兼業主夫」のふたつ名を名乗ることになります。以前に投稿した↓のショートは、そのころの僕たち夫婦の何気ない週末をベースに書いたものです。
結婚してからの料理は、それまでと変わり本格的なものになっていました。普通に魚自慢の呑み屋さんで見るような魚がごろっとしている感じで。いつも買い物はここから始まる感じでした。
家に帰ってからは、僕の独壇場です。買ってきた魚を捌いてあれこれの下ごしらえして、コース料理のようにゲームに夢中な嫁御にサーブしたものです。料理が出来て&もっと上手くなろうという気質があって良かった。
仲間内でも料理自慢で名が通るくらいまで上達していたのですが…。
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そんな嫁御と2年前の初夏に別れた僕は、すっかり料理の熱を失いました。ええ、さっぱり失くしてしまいました。
「誰かが食べてくれる」って環境がないと、ひとりの料理は空しい。というわけで、離婚してからは厨房に立つことも億劫になってしまいました。この事態を解決するには、誰か食べてくれる人がそばにいてくれることですが…
今のところアテもないし、どうなることやら(笑)
んー、誰かいねぇかな、腕を振るわせてくれるひとは(^-^)