人体錬成の過程 #今までで一番痛かった話
痛い話は山とありますが。
まずは外傷からの一篇を。
用水路に転落骨折してしまいました。足首関節の複雑骨折です。
ここでよせばいいのに、タフな精神力で擁壁を這いあがったばかりか、自宅の階段を上ってランチも自分でつくりまして。
怪我に狼狽えていたが「大丈夫そうだな」と思った妻を残して、ケンケンしながら仕事場に向かいまして。その途中で整骨院で診察して湿布でももらおうと、軽く考えていました。
即。救急車で搬送されまして。
3日後には緊急手術になりまして。
「よく気絶しなかったねえ、この痛みで」と医師に驚かれました。
足首だけの部分麻酔での手術室。
ドラマでは「・・・メス・・・鉗子・・・心電図見てて・・」というシーンですがこの時の私の場合は。
「ドリル・・鋸・・ペンチ・・・」というもので、歯医者で処置しているどころではない骨を刻む音が響いていまして。
なんというか。
これ麻酔解けたら、とんでもねえよなぁと思っていました。
関節まで開いて砕けた骨をチタンボルトで繋いで修復するというもの。
10年余りは走ることができませんし、今でも左足首は動きが悪く正座ができません。
入院は最低2ヶ月とか言われていましたが、無理やりに3週間で退院して仕事復帰。何しろ1月だったので塾生たちの受験が迫っています。
この時期は「鋼の錬金術師」をBDで追って鑑賞していまして。
左足の痛みというものが、胸に迫って実感できましたよ。
ああ。
人体錬成ができたら安逸に復活するのにね、と。