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【詩かもしれない】カゲロウ
この数日、暗くなるとカゲロウが大量に舞う
大量などというと彼ら(their/each)一匹一匹の命をカウントしていないようで気がひける
一級河川が流れ、住宅地には用水路が大小張り巡らされている
たまに大発生したカゲロウが道路の上を埋め尽くすように乱舞している
その大量のカゲロウは朝に見ると弱々しく草葉にすがりつき、命を終えようとしている
儚い命だけれど、一夜限りの命でもない
幼虫でいるのは半年から一年、成虫になるのは交尾をするために
彼ら(they/them)にとっては幼虫でいる時期だって楽しいのかもしれないし、むしろそのために生きているのかもしれない
そうぼんやりカゲロウの気持ちに浸っていたら、羽化したばかりの成虫が、川面にライズしてきた鮎だかウグイだかに補食されていた
やはり儚い命か
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