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弔辞(仮)


クリニックのプログラムでは色々なことをする。

受講者が少ないこともあってステップ1.5の今日月曜日はぼくひとりとスタッフ2人だった。来週からはもう1人、この曜日に加わる。

スタッフを含め3人とも憧れの人についてのプレゼン、そのあとその人に憧れる最も重要な要素は何かを話す、和気あいあいとしながらも真面目な話をする。

そうかAさんはその俳優さんかBさんはそのスポーツ関係者か、どちらの話も頷きながら聞く。

ぼくは、自分の姿を飾ることなく、しかしまじめに丁寧に仕事をする、そしてそのことが同業からも評価を得てファンも多い音楽家の名を挙げた。

ブルーさんはなんか自分の価値観ってわりと明確よな、とAさん。

そうですね(ニコ)

Aさんは続けて、
この月曜日のテーマは最後は自分の葬式で最も信頼する人にどういった弔辞を読んでもらいたいか、というのを発表してもらいますね、読むのは架空の人でもいいです、

と教えてくれる。

ブルーさんはまあまあ進んでるし、今日は1人だからちょうどいいから先にアナウンスしとくね。

面白いですね、また空想しときます。

そうそう、空想でも妄想でもしといてね。

"故人は何より平和と自然を愛する人でした"   (仮)

誰が読んでくれるのかな。


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