日本らしいサッカーて何だろうね?
オシムさんが就任されたあたりから、もっと前からかな?
「日本らしいサッカー」を目指す
このキャッチフレーズは常に日本サッカーに常につきまとってきた。
正解も通説もない問題だけど、素人なりにちょっと考えてみる。
まず、世界における日本人の特徴を挙げてみる
①身体的には並
190㎝台がゴロゴロ出てくる国ではないし、高身長かつサッカーアスリートとして動ける奴が出てくる可能性は低い。そんなレアキャラがサッカーを選ぶとは限らない。バスケやバレーに行ってくれ。
横幅もそうない。ワシントンやパトリックみたいなフィジカルモンスターはまず存在しない。
足がすっげえ速い奴もレア。陸上競技を見ても、黒人系には及ばない
以上のことから、電柱FWにハイクロスを入れる、フィジカルモンスターに放り込む、裏ポンして快速FWに突っ込ませる、といったサッカーが「日本らしい」とはいえない。ミドルやロングがガンガン枠に入る、というわけでもない。
守備でも、ドン引きして高さを生かして跳ね返しまくる、が主流になることもないだろう。南アの時みたいに、CBが2枚揃えばやれるときはあるだろうけど。
②運動量やクイックネスはそこそこある。
沢山走る、頑張って走る、サボらず走る、というのは得意。最後の方は精神性の問題でもあるけど、そんな国民性はある。少なくとも、持久力が人種的に劣っているわけではない。
なので、頑張ってプレスをかけて人数かけて守る、というのはイメージしやすい。農民根性である。
③パスはそこそこ、得点感覚に優れたストライカーは滅多に出てこない、ドリブラーも少な目。
まあここはそういう印象があるってだけ。ここから変わってくる、すげえ奴が出てくる可能性はある。ただ、現状、海外でめっさ点が取れるFWは出てきていない。
なので、個人技や得点力を主体としたサッカーも「日本らしさ」とは結び付かない。
ちなみに、パスはあくまでそこそこであり、世界屈指のパス強国とかではない。アジアじゃ上手い、程度。なので、スペインみたいなパスサッカー、というものは日本からは遠い。
④プレースキッカーはたまに出てくる
中田英寿、中村俊輔、遠藤保仁、本田圭佑、清武弘嗣、そこそこ出てくる。セットプレイが期待できるケースは割と多い。
⑤勤勉だけど、即興性はあまりない
自分の判断で状況に応じて高度な個人戦術を駆使するようなタイプの選手はあまり見られない。どちらかというと、決まったパターンを積み重ねて実施するほうが得意。まあこれも印象論なんだけど。
⑥世界じゃ弱いほう
これ大事。スタメンクラスは全員欧州上位チームでバリバリの主力、というなら別だが、そんな歴史は今のところない。
このあたりを総合する。
まず、守備は勤勉にプレス。サボって攻撃に力を貯めるストライカーはいない。どの位置から仕掛けるかはケースバイケースだが、少なくともドン引きとか、一対一で個の能力で奪い取るとか、そういうイメージはわかない。フィジカルは並が、相手に必死で身体を寄せて、プレイ精度を落とすイメージは出来る。
攻撃。
勤勉にプレスをかけて、こぼれ球を拾って、前線にポンポンとつないで、スペースを素早くついて、グラウンダーのクロスを入れて、人数をかけて押し込め。ファーに流れてきたボールを拾ってどさくさまぎれに得点。たまにはセットプレイで得点が期待できる。そこそこパスはつなげるので、つないで時間つぶしはできる。仕掛けは個人の即興というより、ある程度擦り合わせたパターンプレイから。
ここまで書くと「結局ハリルホジッチ賞賛記事なんじゃねえの?」と揶揄されてしまうかもしれない。たしかに、ハリルジャパンは手数を掛けない得点シーンがかなり多かった。裏抜け、サイドからのグラウンダーのクロス。アーリーに飛び込む勇気。こういうのは西野ジャパンも捨ててはいけない。別にハリルが「日本人らしいサッカー」を模索していたとは思わないが、日本人として無理のないやり方を考えると、だいたいこんな感じになるんじゃないかな?
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