WJ感想(2019年08号)

ジャンプが待ち遠しい2週間でした。

巻頭は約束のネバーランド。エマ、レイ、ノーマン、三人の抱擁シーンが泣かせます。レイの心境としては「タッチの終盤で和也が生き返った場合の達也。」みたいなものでしょうか?

もちろん、作中でレイやノーマンがエマのことを恋愛対象として意識しているのかは不明。はっきりとした描写はありません。しかし、二人がエマを特別な、大事な存在として意識している様子はうかがえます。優秀だが猪突猛進なエマをサポートする右腕と左腕、ガズアルとガズエル、そんな意識が彼らにあった可能性は非常に高い。もちろん、レイとノーマンも互いに大事な存在です。

そんな中、ノーマンが欠けます。レイにとって、単純に親友が1人欠けた以上の意味があったんだと思います。「二人で」エマを支えることに意味があった。自分が残された以上、エマは何が何でも守らねばならない。そういう意識をレイはずっと持っていたんだと思います。

ただ、レイがそれ以上の感情をエマに対して持っていたとしても、彼は一歩も進めない。ノーマンがいないから。まあ具体的にそんなこと考えているのはネバランっぽくないですから、あっても無意識の話。でも、レイが「三人でハグ」したことにはそれなりの意味があります。ノーマンもあの表情からして、レイの気持ちはわかっているでしょう。エマは欠片もわかっていません。

そう、エマはわかっていません。そこがタッチとは違うところです。タッチでは最初から恋愛の決着はほぼついていたわけで。だからなおさら厄介だったんだけど。エマレイノーマンの恋愛は始まってすらいません。たぶん最後まで始まらないような気がします。どっちか死んだら別だけど。いや欠けたら進めないんちゃうんかいって自己矛盾ですが、背中の押し方はあります。

この漫画のラストが楽しみになってきました。


鬼滅の刃。カナエ姉さんと死生観の話。現実がどうかはさておき、フィクションの世界では「死後の世界」があったり「死者の霊」が登場したりするのは当たり前です。当然ながら、その有無も作品ごとに別れます。DBとワンピースじゃ命の重さが違うよねって話。鬼滅でそのあたりは不明確です。

では今週の「カナエ姉さん」はどっちでしょうか?個人的には「あれはしのぶさんが作り出した脳内姉であって、幽霊の類ではない。」を推します。しのぶさんを助けてくれたのは亡姉ではなく、姉の姿をして現れた彼女自身の姿。童磨さんが言った通り死ねば人間は土に還るだけですが、それでも遺されたものの記憶には残る。それがしのぶさんを後押しした。そういうほうがカッコいいかな、と思った次第です。

まあ、死後の世界がガッツリあって、童磨さんザマァも捨てがたいんだけどさ。


ヒキが強かったのはワンピース。サンジのアレはめっちゃ楽しみです。出久の炎もといヒロアカ、今週の展開はかなり燃えました。ハイキュー。可愛いは正義。実は僕の座右の銘でもあります。桐生さんの可愛さに世界が気付くのはいつになるのでしょうか?

新連載三つの話。共通して思うのは「展開がゆっくりだな。」ということ。あと、もっと明確に賛否が分かれる(チェンソーがぶっちぎり)かと思いきや、3作ともそう変わらない手ごたえ(TLを見た限り)を感じています。ちょっと展開を巻きに来たようにも見えるソーマ、その気になればこの修学旅行で区切りがつけられるゆらぎも含め、サバイバルはどうなるか。




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