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名作しかけ絵本「ミッケ!」シリーズの魅力をおもちゃコンサルタント×現役保育士が解説!

今回は小学館の名作絵本
「ミッケ!」シリーズの魅力を解説します!

「ミッケ!」シリーズは
”かくれんぼ絵本”とも言われていて
統一感のあるテーマのなかに隠れる
大小さまざまなアイテムを
探し出す「しかけ絵本」です

「ミッケ!」クリスマスより

例えば上のクリスマスの写真のなかから
「”えんとつのついた おうち”をミッケ!」
「クマちゃん こだいこ タッタカタッタ」

ミッションが書いてあり、
それを探し出す絵本です✨

「ミッケ!」シリーズを聞いたことがない方
「ミッケ!」シリーズをすでに持っている方
聞いたことはあるけれど持っていない方
「ウォーリーを探せ」なら持ってる方

持っている方も
まだ持っていない方も
今回の記事で
改めてその魅力を伝えていきます!

ミッケシリーズは
大きく「I SPY ミッケ!」

「チャレンジ ミッケ!」の

2種類に分かれています!

🧩2種類のミッケ!シリーズの違い

ミッケには
大きく2種類あり、
大型版の「I SPY ミッケ!」シリーズと
ひとまわり小さい正方形の
「チャレンジ ミッケ!」シリーズがあります

大きな違いのひとつとして、
「チャレンジ ミッケ!」は、
難易度が
少しやさしく設定されていることと、

「シーモア」というキャラクターが
全ページに登場することです♪

↑赤いまるなかの子が「シーモア」です♪

🧩「シーモア」の由来
ちなみに
「シーモア」の由来は
「see more!(もっとさがして!)」
 から来ています

ざっくり小学生以上向きなのが
「I SPY ミッケ!」
就学前向けが
「チャレンジ ミッケ!」と
区分しましょう。

🧩「ミッケ!」シリーズの魅力解説✨

それでは、
「ミッケ!」シリーズの
 魅力に迫っていきます✨

🧩Ⅰ 海外の雰囲気と世界観

ミッケはアメリカで1992年に発行された本で
絵本を開くと、
日本にはない文化やものや感覚で
あふれています

例えば、
よく出てくるのが
「”洗濯バサミ”を〇個探して」
というミッションがあるとします。

洗濯ばさみを想像してみてください

きっと、
頭のなかで

こんな洗濯ばさみを想像したと思います。

ですが、
「ミッケ!」に出てくる洗濯ばさみは
アメリカで定番の
こんな形をしています

文化は違えど名前は同じ。
こんな経験を「ミッケ!」のなかでは
体験することができます✨

文化の違いや
海外の風習や慣習に
興味を持つきっかけになっていきます♪


🧩Ⅱ 語彙”ごい”の獲得

先に触れたように
海外で製作された絵本なので
日本ではなじみのない
言葉やアイテムも登場します。

翻訳にあたった糸井重里さんの
素敵な和訳のなかで

🟣ナッツ
🔵ブローチ
🟢ステッキ
🟡バッファロー
🟠カギとじょうまえ

などなど
子どものなかでは「?」と
なるようなワードも登場します。

大人も日常生活のなかでは
なかなかなじみはないものが多く

『こういうものだよ』と
言葉で説明してから
実際にそれを探していきます。

「ミッケ!」で遊んでいくなかで、
子どもは自然のうちに
知らない言葉にたくさん触れて
新しい言葉を獲得していきます


🧩Ⅲ 想像と発見

”かくれんぼ絵本”「ミッケ!」では
言葉から隠れているアイテムを
想像して探し出します

ですが!
文字から連想するアイテムと
実際に絵本に隠れているアイテムは
差異があります。

🌱例えば、
「ネコを探して」という
ミッションがあったとして…!

頭ではネコをイメージしてみますが、
文字だけ見ても
発見するまでは

🟣実際にどんな色のネコなのか?
🔵どんな大きさのネコなのか?

それらはわかりません。

「ねこねこねこ…」とネコをイメージして
つぶやきながらネコを探しますが、
それは必ずしも
自分の思った通りの猫ではない。

🟣ぬいぐるみのネコかもしれないし
🔵硬貨になっているネコかもしれないし
🟢ネコのクッキー型かもしれない

想定しないところに
自分の想像もしていないアイテムがある。

遊びながら
想像と裏切りが味わる絵本で
イメージの世界を広げてくれます


🧩Ⅳ 複数人でわいわい楽しめる絵本

絵本といば「読み聞かせ」が主流で
親子でじっくり読むものだったり、
ひとりでめくりながら
想像にひたるものが多いですが、

この本では落ち着いた時間や
静寂の時間は
ふたりだけの時間は不要です。

「どこどこどこーっ!?」
「あーっ!ミッケ!!」
「次はなにー!?」

など、
本を囲んで
頭をくっつけあいながら
わいわいにぎやかに
家族みんなで団らんの時間がとれます✨

従来の
「読んであげる」→「読んでもらう」
という関係を超えた
コミュニケーション型の絵本になっています


🧩「ウォーリーを探せ」との大きな違いはここ!

「ミッケ!」よりも
日本では知名度の高い
「ウォーリーを探せ!」シリーズも
とっても魅力的な絵本です。

ですが、
おなじ”かくれんぼ絵本”でも
決定的な違いがあります。

それは
「ウォーリー」という
名キャラクターを探すのか

それとも、
ページに隠れた
日常のなかにあるアイテムを探すのか

という点です。

【ウォーリーの場合は…】
🟣ウォーリー
🔵ウェンダ
🟢ウーフ
🟡魔法使いの白ひげ
🟠ウォーリーをねらうオドローと

魅力的な人物、いつもとお決まりの人物が
物語の世界に紛れ込んでいないかを探します。

最初に触れたとおり、
「チャレンジ ミッケ!」シリーズでは
「シーモア」というキャラクターは
出てきます。

ですが、
「ミッケ!」の世界では
あくまでもメインは
ミッケの世界観に隠れたアイテムを
探していくことなのです。

いつも同じ服装の
同じ顔をした名キャラクターを探して
見つけたらすぐに次のページに移動する…
のではなく、

じっくりと配置された世界観に浸りながら
ひとつずつ知らないものを探していくおもしろさが
この「ミッケ!」シリーズにはあります

ぜひ、手に取ってじっくりと
つくりこまれた世界観に浸ってみてください


🧩おわりに

今回は
”かくれんぼ絵本”
「ミッケ!」シリーズの魅力をお伝えしました

🧩海外の雰囲気と世界観
🧩知らない言葉に出会える
🧩イメージと実物の違い
🧩複数人で”わいわい”楽しめる
🧩「ウォーリーを探せ」との違い

魅力がお分かりいただけたでしょうか⁉

もうすぐクリスマスなので
こちらの世界観の
絵本から入ってもおすすめです

また、
「ミッケ!」の世界が体感できる
パーティゲームもあります♪
子どもからお年寄りまで
世代を超えて楽しめるゲームになっていますので
こちらもおススメです!

絵本の魅力は
本自体の魅力以外にも

「いつ誰とどのように読んだのか」という
原体験が魅力を深めていきます

良い絵本を良い雰囲気、
良い環境のなかで一緒に読み
豊かな時間をつくっていきましょう

最後までお読みいただき
ありがとうございました
🍀

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