私が原因不明のめまいに悩まされ続けた話(その13)
私は30歳の頃から原因不明の目まいに悩まされ続けている。この記事を書いている時点でもう8年が経過しているが、症状は治まるどころか悪化の一途を辿っている。そろそろ過去の記憶も曖昧になってきているので、このタイミングで備忘録も兼ねて、同じ悩みを抱えている方の一助になればと思い、記事にすることにした。
結果報告
前回、例の夏子(仮名)ちゃんと会った1週間後くらいに、姉御が様子を伺ってきた。
姉御「そういえばこの間の夏子ちゃんと会ってみた?」
そ「ああ、会ったよ」
姉御「どうだった?」
そ「なんか違うな~って感じ」
姉御「そっか~」
そ「会計も別々で払ったしw」
姉御「マジかw」
そ「だって店員が『お会計は別々でよろしいですか?』って聞いてきたんだよ?」
姉御「それは店員がイカンわw」
姉御「じゃあもう会わないの?」
そ「そのつもり」
正直この頃には、女性に求めるハードルが高くなっていた。過去に4年間交際した人もいるし、年齢も年齢だけに、結婚後の事を考えた基準で判断するようになっていた。ただ可愛いとか、若いとかだけではダメなのだ。元々外見で判断するタイプでは無かったけど。
一か八か
姉御は顔が広い。私と同じ会社で働く、姉御と同級生の人がいるけど、会話の中に出てくる名前がみんなヤバい奴ばっかり、って言ってたのは覚えてる。正直、姉御のネットワークを使えば、相手のいない女性を探す事は、それ程苦にならないはずだ。
だが、普段の会話の中でも、過去の恋愛話や、相手に求めるタイプの話もしているし、おまけに直々に模擬デートまでされている。しょっちゅう私の女性関係の心配をしてくれるが、条件に当てはまるような女性が中々見当たらないと言っていた。姉御だって、くっ付く見込みの無い人を紹介するのは嫌だろう。
そんな事を言っていた姉御だが、ある日こう切り出して来た。
姉御「あのね、そうちゃん。ずっと紹介しようかどうしようか迷ってた子がいるんだけど」
そ「ほう」
姉御「その子そうちゃんとタイプが凄い似てるの。だから合うか合わないかはっきり分かれると思う」
そ「ああ、似た者同士ってやつか」
姉御「そういうこと」
そ「それは確かに言う通り」
姉御「でしょ?だからずっと紹介しなかったんよ」
私も色々な女性と会ってきたが、似た者同士とは会ったことが無い。なぜかとても会ってみたい気になった。
そ「できれば会ってみたい」
姉御「いいの?合わないかもしれないよ?」
そ「今まで会った事無いタイプだから会ってみたい」
姉御「分かった。じゃあセッティングする」
それから数日後、姉御がこの子と会うセッティングをしてくれた。だがなぜか、今回は姉御が同伴するという。直接の知人だからだろうか。それにしてもなあ。やっぱり上手くいくか心配だったんだろうな。
衝撃の出会い
そして当日、私は姉御を車に乗せ、待ち合わせ場所のファミレスへ。ファミレスへ着いたが、なぜか車から降りない姉御。どうやらここで食事をする訳ではなく、単純に待ち合わせ場所に指定しただけらしい。
姉御「この中で友達と会ってるらしいから、出てくるまで待ってようか」
そのまま車の中で数分待つ。出入り口から1人の女性が、男2人を引き連れて出てきた。学生かな。
姉御「あっ、あの子だ」
(; ・`д・´)ナ、ナンダッテー!! (`・д´・ ;)
そ「マジか」
姉御「てっきり女同士で会ってるのかと思ってた。いや~あれはイカンだろ。そうちゃんゴメン」
そ「いや、大丈夫。俺もそう思ってた」
何が大丈夫なものか。相当気が動転してたわ。でもこんな出会い初めて。オラワクワクすっぞ。
姉御が車から降り、その子を呼ぶ。
するとその子は男性2人と別れ、私の車に乗り込む。真っ先に姉御が口を開く。
姉御「あの男達は誰?」
単刀直入。流石姉御。
女子「あれ会社の後輩。今日○○で車のイベントやってて、車出してもらうついでに連れまわしたw」
男慣れしてる豪傑な感じがした。同性より異性と遊んでるタイプかな?
姉御「いや、一応男紹介するって日なんだから少しは考えようや」
短いやり取りだったが、この2人相当仲が良さそうだった。
まずは3人でカラオケへ行った。別にリクエストした訳ではないが、やはり結構な確率で女の子とはカラオケに行っている。
部屋に入り、トップバッターで歌う。確かUVERworldの『THE OVER』だった。後から考えたら、出会った日に歌う曲では無かった。相手によってはドン引きされる可能性だってあった。してたのかな?
後歌ったのは、TOKIOの『自分のために』。途中の会話の中で、ジャニーズ好きと言っていたので、私がジャニーズでも好きなTOKIOの曲を選び、歌ったのだ。当然豪傑ちゃんも知っていて、彼女も好きな曲だと言っていた。ジャニーズ好きと言っても、男がドン引きするようなタイプのものではなく、SMAPとかTOKIOとかが全体的に好きというレベルだった。私もその辺の世代なので、話が合った。年齢を聞くと、私の3つ下。十分同世代と言える年齢差だ。
この日は会話がメインであまり歌わなかった。姉御もいたおかげか、話題に困る事は無かった。姉御が席を外している時も、普通に2人で会話していた。なんと話しやすい子か。男の扱いに慣れているからか、相性がいいからなのか。居心地が良かった。
そしてカラオケの後は、カフェで晩御飯を食べた。でもここまで来ると、私が入れる会話の内容が少なかった。どうも姉御と豪傑ちゃんは長い付き合いらしく、2人にしか分からない話が多かった。こういう時に、私のようなトーク力が無い人間は困る。
食事が終わり、カフェを出た後は、豪傑ちゃんを家まで送る事になった。豪傑ちゃんが助手席に座る。ナビをしてもらいながら、家まで辿り着いた。結構入り組んだ所に家があったので、一度で覚えるのは無理だった。そのまま豪傑ちゃんが車から降り、お別れした。
帰り道で
帰りの車中、姉御と今日の事について振り返っていた。
姉御「豪傑ちゃんどうだった?」
そ「う~ん、最初はびっくりしたけど、話しやすい子だったよ」
姉御「連絡先交換した?」
そ「いや、してない」
姉御「やっぱその程度だったって事か」
そ「いや、交換するタイミングが無かったでしょw」
姉御「ふ~ん、そんなもんなん?」
そ「大体今日みたいなパターンだったら、姉御さんが教えてくれるもんじゃないんか?」
姉御「交換する気はあるの?」
そ「あるよ」
姉御「じゃあ帰ってから教えるわ」
すっかり忘れてた。てっきり姉御が教えてくれるかと思ってた。姉御を家まで送り、私も帰宅した。するとしばらくして、姉御からLINEが来た。
姉御「本当に連絡する気ある?」
しつこい。やはり豪傑ちゃんに関しては、かなり慎重になってる。だが、本当に連絡は取るつもりだった。
そ「あります!だから教えてください!」
姉御経由で連絡先の交換をした。
でもどの道、豪傑ちゃんと連絡を取らないといけない事がこの後起こる。ここから、何か運命めいたものを感じるようになった。
ー 次回へつづく ー
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