私が原因不明のめまいに悩まされ続けた話(その8)
私は30歳の頃から原因不明の目まいに悩まされ続けている。この記事を書いている時点でもう8年が経過しているが、症状は治まるどころか悪化の一途を辿っている。そろそろ過去の記憶も曖昧になってきているので、このタイミングで備忘録も兼ねて、同じ悩みを抱えている方の一助になればと思い、記事にすることにした。
再びカラオケへ
前回年下の女の子とカラオケへ行った後、課題曲であるflumpoolときゃりーぱみゅぱみゅを練習した。
flumpoolの曲をYouTubeで聞きまくる。やっぱり聞いたことある曲が無い。でも再生回数凄いから有名なんだろうな~。調べたら映画の主題歌になっていた。そう、『君に届け』だ。なんていい曲。音程も私に丁度よく、2~3日でものにできた。
問題はきゃりーの方だ。こちらは曲は知っているが、キーの問題がある。実は、私はカラオケでは原曲キーにこだわっている。というか、キーが変わると全く歌えなくなる。こちらは中々ものにできなかった。
前回のカラオケから数日後、再度女の子をカラオケに誘う。あっさりOK。マジ感謝。
約束の日。前回と同じカラオケ店の前で、同じように待ち合わせ。今回の平日の昼間。我々以外の客の姿は見当たらない。
部屋に入り、しばらく雑談した後、早速課題曲の一つ、flumpoolの君に届けを歌う。
・・・
これは練習の成果が出た。思い通りに歌えた。さて、どんな反応をするのかな?((o(´∀`)o))ワクワク
女の子「へえ~、本当に練習してきたんですねw」
あれ?ちょっと反応薄くない?思った程似てなかったのかな…
次はいよいよ、きゃりーを歌う。何の曲か覚えていないが、選曲するギリギリまで悩んだ記憶がある。時代的に多分『インベーダーインベーダー』とか『もったいないとらんど』の辺りだったと思う。
・・・
(どうだ?)
女子「w」
(どんなリアクションだよw)
そ「やっぱ男がきゃりーとか歌うの変かな?」
女「いや~そんな事ないですよ~w 私の友達の彼氏とかも歌ってますしw」
そ「そうなん?みんなやるねえ~」
なんか、からかわれている感じがした。年上の扱い方を知っているというか、そんな感じ。
前回から間が空いていないという事もあってか、前回ほど盛り上がらなかった。次に繋がりそうな会話も無かった。ひょっとして今日が最後かも。そんな事すら思った。まあ、気が向いたらまた誘ってみるか。
復帰へのカウントダウン
一方、一人でいる時はドライブで出掛けたり、家で読書をしたりしていた。
ドライブへ出掛ける距離も、かなり広範囲になっており、時には県外まで出る事もあった。そんな中、私を復帰へと向かわせる出来事が起こる。ある日家で、父と話していた時の事だ。
父「お前この間、○○の辺りを走ってたか?」
そ「ああ、走ってたよ」
父「実は、うちの会社の営業がたまたますれ違ったらしくて、ワシに言ってきた」
そ「ほう」
父「もうそこまで出掛けられる元気があるなら、仕事できるだろうって会社で噂が立ってるぞ」
そ「なにっ!?」
私は体が悪い訳ではなく、精神的な原因で休んでいる。気分転換や慣らしとして出掛けていたつもりだったが、どうやら皆から理解が得られている訳では無いらしい。現に営業とすれ違ったのは、家から1時間半くらい離れた場所だ。そういう噂が立つのも無理もない。この辺りから、私の中で復帰へのカウントダウンが始まった。
そうなると、もうあの子と会える機会が無くなってしまう。そう思った私は、信じられない大胆な行動に出る。
ジェネレーションギャップ
会社での私の噂話を聞いた数日後、私は例の女の子とドライブに出掛けていた。
結論から言うと、結構強引に連れ出す結果となった。
そ「ねえ、今度一緒に○○(自宅から2時間半くらい離れた町)の方まで行かない?」
女「え?そうとぅーすさんの車でですか?」
そ「うん」
女「私ちょっと車酔いするので…」
そ「俺も車酔いするから気持ちは分かる。大丈夫、休憩しながら行くから」
女「ん~、わかりました~」
結構どころの話ではない。かなり強引だった。
なぜこんなに遠い所に連れ出そうと思ったかと言うと、学生時代を過ごした場所だったからだ。場所を熟知した第二の故郷とも言える場所で、完全にアドバンテージを握れると思ったからだ。ところが、その目論見は無残に砕け散ってしまう。
女の子を迎えに行き、出発した直後こそ、調子よく学生時代の自慢話をしたり、この日向かう町の名所などを案内していたが、目的地に近づくにつれ、私の声のトーンが下がっていく。
あれ?道が変わってる?
あれ?当時よく行ってた店が無くなってるぞ?
当然である。7年も8年も経っていれば町の様子も変わる。結局運よく当時と変わらない店だったり、当時から、○○市民はとりあえずここ行っとけ的な存在であるイオンモールに行くだけとなった。しかも、
女「あ、私ここ来たことあります~」
とか言い出す始末。
さらに驚くべき出来事があった。店に入り、店内を物色していると、忽然と姿を消すのだ。辺りを見回しても姿が見えない。ヤバい、迷子になったのかな?でも私全然動いてないから、置いていった訳じゃないよ?もしや拉致?ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
その度に5分10分探し回り、ようやく発見。本人は普通にしている。えっ?離れるならちゃんと一言言ってからにしようよ。この年代の子はこれが普通なのか?だとしたらジェネレーションギャップ感じちゃうなあ。
もういい、本当に迷子になる前に帰ろう。今回のドライブは完全に失敗だった。もう次は無い。そう思った。
帰りの車中は殆ど何も喋らなかった。早く家に着いてくれ。ただただそう願った。
爆弾投下
ただ、途中から私の言動に異変が生じる。
この時の私は本当におかしかったのだろう。詳しくは思い出せないので、覚えている範囲で書く。
まず、あれだけ早く家に着いてほしいと思っていたのに、なぜか女の子の家の近くの公園に寄り道する。すっかり日の暮れた人気の無い公園のベンチに座り、語り出す。
そ「仕事休んでる間、落ち込んでた所を○○ちゃんと一緒に過ごすことができて楽しかったよ」
女「はい」
そ「おかげで今は体調も良くなってきて、そろそろ仕事に復帰することになったんだよ」
女「あの~私」
そ「このまま復帰したら、もう今みたいに会えなくなるかもしれない。だから付き合ってくれる?」
お前は何を言っているんだ。頭大丈夫か?そう思った方、あなたは正常です。なぜこう言ったのか覚えていない。でも確かにこう言った。それは覚えている。あと、一緒にいることで、気分が上向いていったのは事実だ。それは間違いない。
女「う~ん… はい」
そしてなぜかその子もOKする。絶対に断られると思った。強引さに負けたのかな。私的には、「あの~私」の続きが気になる所だが。
一応、告白が成功したという事にテンションが上がってしまい、帰る気など失せてしまった。しばらく話をしていた秋の夜空の下。寒かった。日中の事しか想定していなかった私は、薄着だった。
そ「寒い(ガクガク)」
彼女「そりゃあ寒いよそんな格好じゃw」
と言いながら、上に羽織っていたストールのようなものを半分掛けてくれた。優しい。
そ「付き合っちゃったね」
彼女「そうですね~」
そ「年下の子と付き合うの初めてなんだけど、7つ下でしょ?俺が20の頃、中学生になるかならないか位だよね。そう考えると犯罪だよねw」
この期に及んで、また訳の分からない事を話し始める私。
彼女「大丈夫ですよ。私高校の頃30歳の人と付き合ってたんでw」
出た、爆弾発言。意図せず引き出しちゃった。リアル犯罪。もう私の言動が帳消しになってもいいレベル。ああ、だから年上の扱いに慣れてそうな感じだったのか。
そ「それ犯罪w」
彼女「えっ、そうですか~?w」
軽く引きながらも、その日は彼女を家まで送って帰宅した。
仕事復帰への準備は着々と進みつつあった。でもあともう一つ、このタイミングでカタをつけておきたい事があった。
ー 次回へつづく ー
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