私が原因不明のめまいに悩まされ続けた話(その16)

私は30歳の頃から原因不明の目まいに悩まされ続けている。この記事を書いている時点でもう8年が経過しているが、症状は治まるどころか悪化の一途を辿っている。そろそろ過去の記憶も曖昧になってきているので、このタイミングで備忘録も兼ねて、同じ悩みを抱えている方の一助になればと思い、記事にすることにした。

豪傑の暮らし

豪傑と付き合い始めてから、豪傑について初めて知った事が多々あった。付き合う前は実家暮らしだと思っていたのだが、実はもう一つ住まいがあって、平日はそこで一人暮らしをしているらしい。元々親族が住んでいたのだが、住む人がいなくなり、空き家にするのもどうかと思い、彼女が住むことになったのだ。職場からも近くなるので好都合だったみたい。

それと、豪傑も精神科に通っていた。高校生の時に足が動かなくなり、自立できなくなった。病院で色々と検査しても異常無かったとのことなので、精神科に回され、ストレスが原因という事になった。どこかで聞いたような話だ。もちろん今は普通に歩いている。

とりわけ、前者の一人暮らししている住まいがあるというのは、私たちにとって好都合だった。誰にも邪魔されず、ゆっくりと過ごせるからだ。そしてほぼ毎週末、その住まいに入り浸る事になる。大の大人の男女が、誰にも邪魔されない所で二人っきり。何が起こるか分かるよねぇ😏

⚠ご注意⚠

この先、少し生々しい性的表現が含まれるので、苦手な方はここで記事を閉じてください。この後の病院でのやり取りを書くに当たり、省略する訳にはいかない事です。次回の記事で、なるべくオブラートに包んだ表現であらすじを書きます。問題無いという方は、このまま下にスクロールしてください。













イカない!?

男女二人が誰にも邪魔されない所で二人っきり。いいムードになる。そしてそのままベッドイン。

豪傑「初めてだからやさしくしてね❤」

意外だった。あの男を従えて登場した姿からは想像できない。とにかく男性経験的なものは、ほぼゼロに近かったらしい。

そうとぅーすのそうとぅーすを豪傑に挿入する。

無事に入った。

初めての相手なので、悪い思いをさせないよう気遣った。

5分、10分と経つ。今の所いい感じ。

20分経つ。

(う~ん、そろそろイってもいい頃なんだが。いつも以上に気遣っているからかな?)

そして30分が経った。

(流石におかしい。それに、初めてでこれは長すぎる。何かいい方法は無いか)

自分の体の異変と、彼女への気遣いと同時に対応しなければならなくなった。

とりあえず早く終わらせようと、ペースを上げてみる。ダメだ。イケそうな気がしない。これ以上やると彼女の負担も大きくなる。どうする。どうする俺。

もう無理だ。そう悟った私は、正直に伝えることにした。

そ「初めてだから… この辺でやめとこうか…」

豪傑「うん…」

気を悪くしただろうか。自信を失ってしまっただろうか。トラウマになって、二度としたくないと思ってしまっただろうか。色々と心配した。

やっぱりイカない!?

でも、彼女は大人だった。そういう不安めいた表情は表に出さなかった。そして2回目は、そう時間を空けることなく訪れた。

もう初めてじゃない。前回ほど気を遣う必要は無い。彼女との行為に全集中する。

10分、20分経つ。やっぱりイキそうな気配は無い。今回は体位を変えたり、ペースも飛ばし気味にやっている。

今回もイカない訳にはイカない。ありったけの力を振り絞る。

そして30分経った頃、ようやくその瞬間が訪れた。全身の力が抜けた。精魂尽き果てたとはこういう事を言うのだろう。それでも2回連続ノーフィニッシュという最悪の事態は免れた。だが、明らかにおかしい。私は正直に打ち明けた。

そ「やっぱりおかしい」

豪傑「何が?」

そ「こんなに長い訳が無い」

豪傑「早くてすぐ終わっちゃうよりマシw」

マジか。2回目でそんな返しができるとかマジ豪傑。

そ「そうか?」

豪傑「気持ちよく無い?」

そ「そんな事はない。相性はいいと思う」

豪傑「ふ~ん、そうなんだ。よく分からんけど」

私はここで一つ思い当たる所があった。

そ「もしかしたら薬のせいかな?薬飲み始める前はこんな事無かった」

豪傑「だったら病院で相談してみたら?」

物は言いよう

次の精神科の受診で、早速例の件を相談してみる事にした。でも何て言おう。相手は医者だ。あまり露骨過ぎると、ふざけていると思われてしまう。だからと言って、曖昧な表現を使い過ぎると伝わらない。う〜ん、難しいな。

結局、適切な言い方を考える前に診察の時間になってしまった。

医者「調子はどうですか?」

そ「あのう… 実は…」

ダメだ。普段言い慣れていない言葉なんて、そうそう出てくるもんじゃない。私は腹を括った。

そ「性行為をしてる時にですね、何と言うかその… 出ないんですよ」

言ってやった。さあ言ってやったぞ先生!どうか今ので理解してくれ…!

医者「勃起はしますか?」

ストレートだな先生!まあ性教育でも習う言葉だから、医者が使ってもなんら問題無いはずだけど。

そ「はい、メッチャします」

マズい。油断して口が滑った。

医者「射精障害ってやつですねw」

よかった。ノリの良い先生で。ていうか、私があんなに言葉選びに悩んでた内容を、僅か漢字4文字でまとめてくるとは… 流石医者だ。

医者「じゃあパキシル止めてみますかw」

そ「はい」

やっぱり薬の影響みたいだった。薬も止められて射精障害も治る。一石二鳥じゃないか。やっぱり病院も変えて正解だった。前の病院の先生にはこんな事言えそうに無かったし。

断薬に向けて、大きく前進した。…とは行かなかった。改めて、精神薬の恐ろしさを思い知らされる事になる。

ー 次回へつづく ー

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