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10月のテーマ「上虚下実」

今月のテーマは「上虚下実」
武道でよく耳にするこの言葉。
これは、決して武道だけではなく、ヨガでも
いえ、日常の生活でこそ必要なもの。

上半身の力は、
いくらほぐしても、
緩めようと頑張っても、
下半身がうまくつかえていないと、ぬけません。

ヨガというと、前屈したり、反らしたり
片脚で立ったり、頭で立ったり
腕で踏ん張ったり
寝転んでリラックスしたり
等。
とにかく様々な動きをしていきます。


このヨガの動き(ポーズ)は、
インドの古代語サンスクリット語で
「アサナ(アーサナ)」

この言葉の意味は
「座法」「座り方」
と、訳されます。

ヨガの経典「ヨガスートラ」では

*坐法(アサナ)とは、安定して快適な姿勢である。

と。

これは
 上虚下実の下実
下が満たされた状態
下半身がどっしりと安定した状態を意味します。

 そして
ヨガスートラは続けます。

*そのような座り方は、緊張をゆるめ、
心を限りのないもの、比べるもののない永遠なものと
合一、一体化させることによって得られる。

*そうすると
寒いや熱い
苦しいや楽しい
褒められるや貶される
等相対的なもの
に悩まされることがなくなる。

そう
比べて羨ましいものに悩まなくなります。

寒い時、熱い国の人を羨ましがったり
苦しい時、自分以外の人がみんな楽しそうに見えたり
褒められたくていいかっこしたり
そんなことどうでもよくなくなります。

これは
まさしく
「上虚」の状態です。
上が空っぽな状態。
頭の中が、要らないもで悩まされない状態です。


と、
なると
そこまでいかないと
上半身の力が抜けないのか?

とがっかりしませんでしたか?

そう、
そうなんです。

上半身の力を抜くのは簡単ではないのです。

特に
今のように
情報過多の時代。
頭の中は
ごちゃごちゃと悩まされることだらけです。

だからこそ
まずは
下半身を充実すること。
下半身を安定させること。
足の指(特に第一指)
足裏や足腰
下腹部に力を集めること。

それを練習していくと、
要らない力が抜けない理由に気づけます。
(すぐには気づけないかもしれません)

抜けなくて仕方がない。
当たり前だな。

って上手く諦めることができるようになります。
(なかなか諦めれないかもしれません)

出来ない事はできない。
諦めると、
諦めたことができるようになります。
(かもしれません)
できなくてもいいんです。
だって諦めたんですから。

ぜんぶ
出来るかもしれない。
出来ないかもしれない。
それで構いません。

まずは試してみるところから。

諦めず続けていくと、

そうすると
ほら
心が軽く
頭も軽く

そんな時間が少しづつ増えてきます!

さあ、
下実
実践してみましょう!





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