ゲームに騙された。
私はゲームが好きだ。
理由なんかない。ただただ好きだ。
と、思っていた。あの日、騙されるまでは。
Ever17をプレイするまでは。
今なら中古とかもあるだろうか。ぜひ説明書から読んで欲しい。雰囲気だけの意味なしオープニング、理系ヲタクっぷりがみえる癖の強い文章、キャラクターの描き分けが下手なイラスト。いわゆる三流ギャルゲ。メインストリートには上がらない、(良いのないなあ、とりあえず)と選んでしまうレベルの低いゲームだ。
と、思った時点で、君は騙されている。
実は、良質のアドベンチャーゲームなのだ!
説明書から仕掛けられている罠、実はネタバレだらけのオープニング、癖の強い文章(ここだけ変わらない(^_^;))、キャラクターを見分けられていなかったのはプレイヤー。
鏡を見てしまった時の衝撃といったら!
「は?え!?なにコレ?!どゆこと!!!?!?」となること必須である。
私は「ゲームは優しい、私を騙さない」と自分が思っていたことに気付いた。ものすごい衝撃だった。
それから暗中模索し、少しづつ明かされていくちょっと不思議な真実。
ゲームを起動し、いつものオープニングが流れると、歌詞がネタバレと気付くことが出来る驚き。
そして皆が助かる道を模索し、到達した時の爽快感…!
いわゆる「ギャルゲの常識」をひっくり返す。それもゲームでしか出来ない表現で。だから、ギャルゲにどっぷり浸かったヤツほど、面白かったんじゃないかなあ。
だーまーさーれーたー\(^o^)/ゲームってスゲー
このゲーム、エンディングを向かえると、製作者から「現実に帰れ」とメッセージをいただくのだが、完全に逆効果である。小説や漫画では表現不可能な驚きは、ゲームの可能性を拓いたゲームとして、私の心には一生残っているのだ。
こんな下らない自分を受け入れてくれる、優しいゲームという世界が大好きなんだと、改めて自覚させてくれた罪なゲームである。
ちなみにEver17は、ネットではかなり有名な、記憶を消してもう一度プレイしたいゲームランキング殿堂一位である。
私はPS2版をプレイしたが、今ならPCでプレイできるみたいだ。
https://dlsoft.dmm.com/detail/images_0008/
みんな騙されろ。