佐治先生のお話を聞いてきました
佐治晴夫先生 現在は88歳とのことです。以下はメモになりますが、記録に残しておきます。
公立の天文台が常磐公園の中にあるのは日本で初めて。旭川の高校に行くことを考えていた。
そこから70年以上経ち、2005年頃に初めて旭川の望遠鏡に出会えた。
北海道大博覧会を記念して作られた望遠鏡。科学館の中にも展示してある。
ドイツのツァイスのプラネタリウムも置いてある。文化財の実物。
プラネタリウム100年。配電ベルク天文台の職員とドイツ博物館の2人の職員が発注した。
1号機が日本へ。大阪電気博物館。2号機昭和13年東京の東日天文館(東京日日新聞の屋上)。大空襲でなくなった。1942年にそこのプラネタリウムと出会った。
NHKでの特集。本にも収録されている。
小学校に入る年に小学校がなくなり、
音楽では戦闘機の音が判別できるのが優秀な子とされていた。
初めて飛行機を見た。垂直尾翼がなかった。日本の国旗に似ていたマークだから気づかなかった。日本での最初の空襲。12月8日に真珠湾の奇襲攻撃をした翌日だった。
その後B29が生産された。
日本に2台しかないプラネも消失してしまう。
星は見せる人を選ばない。富める人も貧しい人も見ることができる。
最初のプラネタリウムで流れていた曲を思い出す。トロイメライ。今でも曲を聞くと思い出す。
小さい頃からお墓参りのときのお弁当を広げるのが三鷹の国立天文台の構内。
世界全体が幸福でなければ個人の幸福はない。
オルガンとバッハとの出会い。兄に肘をつつかれ「あれがバッハだからね」と。
そのときのことがきっかけでボイジャー1号2号にバッハの曲を載せることになる。
どうして戦時下にプラネタリウムが用意されていたか。
それは、星の知識は戦争に役に立つということがあったから。今は私たちは星がきれいだとロマンティックになったりするが、当時は星に誘われて3000人の人たちが亡くなっている。夜に戦闘機が飛ぶということはなかったが、だんだん夜に攻撃をしたり夜に偵察したりするようになった。
夜に飛ばなければならない。
今のようなレーダーやナビゲーターなどはないので、星を頼りにしなければならなかった。どの星が何のところにあるかということで、自分の位置がわかる。3つの星の高さを測ることで、自分の位置がわかる「天測」をしていた。中学3年生から高校2年生くらいの計算が得意な女の子を集めた。立教女学院など。極秘に集めて立教女学院の聖マーガレット礼拝堂が計算する場所となった。
これをテーマにしたプラネ番組ができた。「戦場に輝くベガ」
オリオン爆撃隊。
新制中学に入った。
湯川先生の発見1935年に書いた論文。晴夫先生が生まれた年だった。美しい数学で書かれていた。三角形の内角の和が180度になることを証明したときに「きれいだね」と褒められた。数学が好きになった。
小学校2年の時に聞いたオルガンの音は忘れられないものになった。兄は10歳上。使っていた国語の教科書に月光の曲。月の美しい晩にベートーヴェンが散歩していたらメロディが流れてきた。ろうそくが消えて真っ暗になったが、そのときに月光に照らされ、そのときに思いついたのが月光という曲。(という作り話に感動した)
ポータブル蓄音機を防空壕に持ち込んで曲を聴いていた。昔の蓄音機は針を毎回変えなければならなかった。針がすり減るから。美宙に展示してある。
父の懐中時計のふたがなかった。鉄が必要だったから。蚊帳の取っ手も出しなさいと。
「夕焼け小焼けで日が暮れない、山のお寺の鐘ならない」(かねがなくなったから)と歌っていた。
大学では物理と数学を学んだ。天文学者ではないが、天文学は理論物理と数学などなので。
現役を退いたときに、大阪音楽大学から声がかかり、音楽の教授になった。音楽じゃないことも好きにできる。πの曲をつくったりもした。
私たちにとって不思議なのは、宇宙はどのくらいの大きさ?光は400億年とかくらいの大きさ。宇宙の外側はどうなっているのか。私たちは3次元で考えるが、次元を1つ下げて考えると理解できるかも知れない。
丸い風船の上を歩くアリは飛ぶことができないから、3次元にはなれない。
4次元の世界にいないから、わからない。
見かけ上1次元でも本当は3次元ということがあり得る。
なのでこの世界は9次元です。
宇宙に始まりがあった。2019年3月NHKが来てくれて美瑛町に来てくれ、チコちゃんも。ディレクターはパジャマを忘れてきたから、佐治先生のパジャマをディレクターに貸した。そこで枕元で宇宙を語るということをやった。
北海道を代表する学者 雪の研究。北海道大学の中谷宇吉郎→師)寺田寅彦→師)夏目漱石
なぜ夜は暗いの?太陽が沈むから?
明るい星の間には暗い星がある。その間にはさらに暗い星が。でも夜があるのは。星にも寿命があって燃え尽きているかも知れない。星がすごいスピードで逃げているかも知れない。ドップラー効果。宇宙が膨らんでいるからか。
アインシュタインは自分で宇宙の式を書いたが、解けなかった。解かなかったか。
ルメートルがその式を解いたらとんでもないことがわかった。放っておくと時間とともに宇宙が膨らむ。それを論文にしたらアインシュタインは怒った。それは間違っていると。しかしそれをアインシュタインが計算すると、合っていた。「あなたの数学は正しい。しかし物理学はおぞましい」と。宇宙が伸びたり縮んだりすると大変。
宇宙が膨らんでいること
ジョージガモフ。ガモフ全集。宇宙が膨張するんだったら、時間を戻したら、最初の方はすごく小さい。ぎゅう詰めになると熱くなっている。
宇宙は点から生まれた。点というのは0次元。小さくなればなるほどぎゅうぎゅう詰めになる。そうなると密度は無限大に。
電波の残り火を見たことあるのではないか。地上波の画面。砂嵐。ビッグバンの元が。宇宙背景放射。
ゴム紐に等間隔にリボンをつけて、それを伸ばす。膨張の中心は自分のところにある。どこから見ても遠ざかり方は一緒。
ホーキング。時間を虚数にすればよい。
Big bangと Big crunch.
P38それに乗っていたのが→ サンテグジュペリ。サンテグジュペリもおそらく見ていたはず。昼間の星が見えないけどそこにある。
リグ・ヴェーダ。サンスクリット語で書いてある。
今90冊目の本を書いているが、虚数をグラフにすると
nasad asitia 賛歌
nothing not being ないものもなかった。
すべてを因数分解すると、「今を生きる」という答えにたどり着く。
自分の死はわからない。生まれたときのことも記憶にない。誕生も終焉もわからない。そう考えると生きている現在は永遠かも知れない。今を永遠のように、今を大切に生きなさい。人生は人との出会いに寄って決まる。出会いが良かったかどうかはそのときにわからない。なので、今の出会いを真摯に受け止めよう。
最後に「モモ」の一節。
するとね、もしもあたしの心臓が鼓動をやめたらどうなるの?
おまえ自身はおまえが生きたすべての時間を遡る存在になる。
そこで流れていた音楽。おまえ自身が一つの音になるんだよ。
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