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【遊戯王デッキ紹介】雷溟開闢【先行3ドロー】
サワティガといいます。
noteは一年振りくらいに書きます。
今回のデッキは《空牙団の大義フォルゴ》の効果での先行3ドローを狙うデッキです。
↓スネークアイを取り入れて強化しました。
はじめに
空牙団を使う人なら誰しもフォルゴの3ドローを目指すと思います。
自分もそうです。
そして、できることなら先行で3ドローしたいと考えると思います。
自分もそうです。
なので安定して先行で3ドローできるようにデッキを組みました。
手数は多いので後攻でもそれなりに戦えるようになっています。
デッキレシピ
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まずデッキレシピです。
メインのテーマは……なんなんでしょう?
空牙団の枚数は11枚と少なめですが、空牙団の精鋭を選抜し最低限空牙団としての動きをできるように組んだので空牙団デッキだと思ってはいます。
先行3ドロー成立に必要な要素
このデッキの主役フォルゴの効果がこちらになります。
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本デッキの目的であるフォルゴ効果での3ドローを成立させるためには以下の条件を満たす必要があります。
・L素材用に種族の異なる3体を並べる
・空牙団モンスターがフォルゴ以外に2種類存在する
・相手の場にカードが存在する
・相手のカードを破壊する
この内、
・空牙団モンスターがフォルゴ以外に2種類存在する
についてはフォルゴL召喚時に一体リクルートでき、リクルートする空牙団をドンパ、あるいはリコンにすれば
・相手のカードを破壊する
についても半ば達成できます。
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なので、実際にはモンスターを場に3種族並べつつ、相手の場に的を作ることが出来れば良いということになります。
モンスターを場に並べるだけなら難しいことではないので優先して考えるべきことは相手場に的を作ることです。
相手の場にカードを出す手段は色々とありますが、アクセスのしやすさから採用するカードを選びました。
送りつけギミック
このデッキでは2つの送りつけギミックを採用しています。
まず、誰もが思いつくであろうコードブレイカーセットです。
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ウイルスソードマンが相互リンク状態ならどこからでもゼロデイをリンク先に出せるので上下にマーカーが向いているリンクモンスターと合わせて相手場に的を送り付けられます。
もうひとつが《ヴォルカニック・トルーパー》です。
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手札をコストに相手の場にトークンを生成できます。
召喚時にヴォルカニックカードをサーチできるので実質無料です。
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今年KONAMIから推されている炎族のためサーチも容易です。
このデッキではサーチに《ヘルフレイム・バンシー》を使用します
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ランク4を作ることが出来ればサーチできるので安定感があります。
もう1つのサーチ手段である篝火は自身のサーチ手段がなく素引きする必要があるため不採用(高いし)。
ちなみにここまででお分かりとは思いますが、送り付けるのはモンスター(表側表示)なのでこのデッキではリコンの出番はありません。
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素材を揃える①
送りつけ完了後はギミック要因をそのままフォルゴの素材にしてしまえるとはいえ、送りつけギミックを成立させるのにもモンスターが必要になるため、大量にモンスターを並べる必要があります。
バンシーに繋げるため、できればレベル4も絡めたい。
そんな都合の良いカードなんですが実はあります。
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爬虫類族をリリースするだけで最大5枚のトークンを生成できるパワーカードです。
そして②の効果も強く、実質星4モンスターを特殊召喚する効果です。
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黎溟界闢は溟界カードであるため《溟界の滓-ナイア》でサーチできるのですがナイアも星4のため合わせてバンシーを作ることが出来ます。
そして溟界の展開を使用するということは、遊戯王でも屈指のパワーカードも採用可能です。
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古いカードなので墓地に送るのが4種類ではなく4体のため、変に素引きして発動できないということをケアする必要がないのも偉い。
また、意外と知られていないのですが実は空牙団には爬虫類族のモンスターが存在するため、カテゴリ的にもシナジーがあります。
まぁ弱すぎるので使わないのですが。
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素材を揃える②
溟界展開ではナイア3枚、スネークレイン3枚の合わせて6枚が初動になりますが、6枚では少々心もとないです。
なので、他にも似た動きができるテーマを採用します。
それはホルスです。
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ホルスは現状4種類存在しますが、全て種族が異なるため、ホルスを3体素材とすることでフォルゴを出すことが出来ます。
もちろんホルス2体で上下マーカーのリンク2、残ったホルス2体でウイルスソードマンを出すことで送り付けにつなげるといった使い方も可能です。
副次的な効果ですが、イムセティor王の棺で手札に来てしまったカースを墓地に送ることもできたりします。
もちろん、レベル8モンスターを3体並べることができるのでジャイアントレーナーに繋げても良いです。
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溟界展開は1枚初動6枚のいずれかを引ければ動けるのでドローにかけるという選択は全然ありだと思います。
デッキのモンスター率も高いのでバーンダメージも割と馬鹿になりません。
初動
基本的な初動は溟界展開とホルス展開の2種類です。
それぞれ単体で完結しているので組み合わせて使うことも可能です。
溟界展開:《スネーク・レイン》+手札コスト1枚
スネークレインを使えば妨害がない場合、以下のルートで3ドローがほぼ確定します。
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①スネーク・レインでナイア、ヌル、カース、地底王の尖兵を落とす
②ヌルを効果で蘇生
③ヌルをリリースしてカース蘇生、カース効果でナイア蘇生
④ナイア効果で黎溟界闢サーチ
⑤黎溟界闢でカースをリリースしてトークンを4体生成
⑥トークン2体でリプロドクスをL召喚
⑦黎溟界闢の墓地効果で③で除外されたヌルをデッキに戻し、夜刀蛇巳を落としそのまま夜刀蛇巳効果で蘇生
⑧夜刀蛇巳とナイアでバンシーをX召喚、バンシー効果でトルーパーをサーチ
⑨トルーパーを召喚、召喚時効果でバレットをサーチしてそのままコストにボムトークンを相手場に生成
⑩リプロドクス+バンシー+トークンでフォルゴL召喚しドンパを特殊召喚
⑪トルーパー+トークンでドナをL召喚
これにより、ドナ特殊召喚によりドンパ効果が起動するので相手場のボムトークンを破壊でき、3ドローできます。
また、展開過程でバレットを墓地に送れるので3ドローした中に手札コストが必要なカード(ホルスなど)があってもアド損なしで使用可能です。
溟界展開:《冥界の滓-ナイア》+モンスター2体
スネークレインがなくてもナイアとモンスターを合わせて2体出すことが出来る手札なら3枚ドローすることが出来ます。以下がルートです。
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①モンスターを1体場に出す
②ナイア効果でカースを落とす
③モンスターをリリースしてカース蘇生、カース効果でナイア蘇生
④ナイア効果で黎溟界闢サーチ
⑤黎溟界闢でカースをリリースしてトークンを4体生成
⑥トークン2体でリプロドクスをL召喚
⑦トークン1体でリンクスパイダーをL召喚
⑧ナイア+リンクスパイダーでウイルスソードマンをL召喚、ウイルスソードマン効果で相手場にゼロデイを特殊召喚
⑨リプロドクス+ウイルスソードマン+トークンでフォルゴをL召喚、フォルゴ効果でドンパを特殊召喚
この後、
・手札に空牙団モンスターがいればドンパ効果で特殊召喚する
・モンスターを出して残っている黎溟界闢の墓地効果で出した夜刀蛇巳と合わせてドナをL召喚
すればドナ効果を起動して相手場のゼロデイを破壊し3ドローできます。
ホルスをはじめ、特殊召喚できるカードを多めに採用しており、通常召喚1回までは許容できるのでそこそこ成功します。
ホルス展開
ホルス並べるだけなのでルートなんてありません。
イムセティでホルスを捨てて棺を持ってくるのが一番効率が良いですが、最悪棺を引けていれば手札を4枚コストにすることで無理やり場にモンスターを4体出せます。
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採用カード
採用したカードの内、特筆する点があるカードです
メインデッキ
空牙団の積荷 レクス
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上級空牙団の無効効果用のコスト調達が主な仕事です。
自身がコストになった後、墓地効果で空牙団カードを回収できるので手札に1枚あればラファールによるモンスター効果無効とウィズによる魔法無効を使用できるようになります。
唯一単独で使用できる効果を持つ空牙団ということで2枚採用です。
欲を言えばレベルが1であってほしかった。
ディアベルスターセット
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手札に来てしまったカースを墓地に送りつつ場に出せるカードとしての採用で、財宝狩りでサーチ、サルベージできるのでディアベルスター自体は一枚の採用としています。
原罪宝はヴォルカニックバレットとジェットシンクロンをリクルートするのに使います。
《ジェット・シンクロン》
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2枚分の素材として採用。
基本的にはディアベルスターからのリクルートを狙いますが素引きしてもそのまま手札コストにできますし、手札を切れない場合でも通常召喚からフォルゴの素材、カースのリリースコストにするという使い方ができます。
あと手札に来てしまったカースを墓地に送ります。
機械族なのが偉いです。
《地底王の尖兵》
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墓地にいると手札からモンスターが墓地に行くと蘇生できるので、手札コストを払いがちなこのデッキではめちゃくちゃ出しやすいです。
ホルスと合わせてランク8を作ります。
スネークレインで落としたい。
EXデッキ
《空牙団の懐剣 ドナ》
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メインの空牙団モンスターが少ない中、フォルゴで3枚ドローできるのはこのカードのおかげなところがあります。
展開過程の手札コストで空牙団を切っていた場合は蘇生効果で盤面を増やせますし、最悪でも破壊効果を使うことでフォルゴで1枚はドローすることが可能できたりとただただ便利です。
実はウイルスソードマンと合わせると自分場にゼロデイを出せるので、送り付けが不要なら自分場にモンスターを増やせます。
《リプロドクス》
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トークンから変換出来たり、リンクマーカーが上下に向いていたり、種族を変えれたりと、まるでこのデッキのためにあるようなカードです。
自身の種族が恐竜族のためフォルゴの素材にするとレクスをリクルートできない点だけは残念な点です。
《星神器デミウルギア》
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ホルスだけでも全体破壊効果持ち状態で出せます。
それ以外にも空牙団の上級やカースも程よく属性、種族がバラけているので素材にしやすいです。
《真血公ヴァンパイア》
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カオスルーラーの代わりの墓地肥やし要因です。
状況次第でホルスをジャイアントレーナーではなくこちらにします。
効果でモンスターが落ちれば蘇生からドナに変換できます。
相手のカードも落としてしまうので裏目もありますが、カース効果使用時に相手がモンスターを蘇生してくれる可能性も生んでくれます。
デッキ名の由来
いまさらながらデッキ名の雷溟開闢の由来ですが、主役のフォルゴの由来
「フォルゴ」の由来はイタリア語で「稲妻・雷鳴」を意味する「フォルゴレ(Folgore)」だろうか。
から響きのカッコいい(主観)雷鳴をとり、そこにギミックの根幹を為す黎溟界闢を組合せてもじったものになります。
3枚ドローからの追加の展開というある意味での新しい世界の創造ということで開闢といえなくもないのでそういう意味でもマッチした名前かなと思います。
その他採用候補のカード
今回のデッキでは不採用としましたが、可能性がありそうなカードを今後のデッキ作成のための備忘録として書きます。
順番に意味はないです。
《空牙団の参謀 シール》
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レベル4の空牙団なのでフォルゴからリクルートすることでランク4に繋ぐことが出来るようになります。
また、同じくレベル4のブラーヴォと違い効果で手札を増やせる可能性があるのと、種族が獣戦士と他とほぼ被りません。
ドンパへのアクセスが出来なくなるのと、どちらかと言えばランク4はフォルゴを出す前に出したいので今回は不採用です。
《溟界の漠-ゾーハ》
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実質、手札のカードを何でも通常召喚可能なモンスターに変換するという効果を持ったモンスターです。
安定をとるなら地底王の尖兵の代わりに採用となります。
後述のブラックガーデンルートを使う場合は優先採用です。
《キマイラフュージョン》及びキマイラセット
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ミタマシロ様のデッキ「獣王武人」に採用されています。
キマイラがいると墓地効果でデッキ・墓地からバフォメット(悪魔族)+幻獣王ガゼル(獣族)をリクルートすることができます。
有翼幻獣キマイラを出す際に大翼のバフォメットを使用していると墓地の幻想魔族を蘇生できるので場に異なる種族のモンスター三体をそろえることができます。
キマイラ扱いの幻獣魔王バフォメットは融合召喚成功時にドンパを墓地に送ることができるので、バフォメット+幻獣王ガゼル+幻想魔族でフォルゴを出して何らかの空牙団をリクルートし、リクルートした空牙団と幻獣魔王バフォメットでドナを出してドナ蘇生効果でドンパ、空牙団の順で出せば相手の場のカードを破壊できます。
初動9枚と安定感はありますが、召喚権が必要であること、縛りの関係で大翼のバフォメットのサーチ効果を使用できず条件をそろえるのが難しいこと、なにより自然な流れで相手の場に的を用意できないため不採用としました。
《海造賊プランドロール-荘重のヨルズ号》
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素材指定のない8シンクロモンスターです。
墓地に海造賊カードがあれば、それを回収しつつ自分と相手の場にトークンを出すことができます。
的を用意できるだけでなく、自分場には悪魔族のトークンを出せるのでフォルゴに繋げやすいとかなり可能性を感じるカードです。
溟界ギミックを採用しているためシンクロ8を出すこと自体は難しくなく展開の過程で自然に出すことはできるのですが、墓地に海造賊カードがないと肝心の効果が使えないため泣く泣く不採用としました。
《ファイヤー・エジェクション》
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デッキからヴォルカニックカードを落として相手フィールドにボムトークンを出すことができます。
手札コスト用にヴォルカニックバレットを入れることにした時に考えたのですが、トルーパーと違いこのカード自体をサーチすることができないので不採用としました。
召喚権が不要という利点があるので安定して手札に加える手段が出てくれば採用すると思います。
《ブラック・ガーデン》
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古の空牙団で採用されたこともあったカード。
実績があるだけのことはあり、1枚で的作成、破壊、盤面の空牙団の枚数を増やすという役割を果たせる相性の良さです。
今ではガーデンローズメイデンという専用サーチカードもあり、コンボを行いやすくなっています。
ルート自体は考えましたが、要求スロット数が多く素引きしてはいけないカードも多いため不採用としました。
以下がルートです。
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①スネーク・レインでナイア、ヌル、カース、夜刀蛇巳を落とす
②夜刀蛇巳を効果で蘇生
③夜刀蛇巳をリリースしてカース蘇生、カース効果でナイア蘇生
④ナイア効果で黎溟界闢サーチ
⑤ヌルを自身の効果で蘇生
⑥ヌルとナイアでキングレムリンをEXゾーンにX召喚
⑦黎溟界闢でカースをリリースしてトークンを4体生成
⑧キングレムリン効果でレプティレスコアトルをサーチして特殊召喚
⑧レプティレスコアトルを特殊召喚
⑨レプティレスコアトルとトークン2体で魔螂ディアボランティスをS召喚
⑩ディアボランティス効果でデッキから陽竜果フォンリーを落として効果で蘇生
⑪フォンリーとトークン2体でガーデンローズメイデンS召喚
⑫ガーデンローズメイデン効果でブラックガーデンをサーチ
⑬キングレムリンとディアボランティスとガーデンローズメイデンでフォルゴをL召喚し攻撃力1600の空牙団をリクルート
⑭ブラックガーデン発動
⑮黎溟界闢の墓地効果で③で除外された夜刀蛇巳をデッキに戻し、ゾーハを墓地に送り、自身の効果で手札に加えて召喚 ※トークン1体生成
⑯ゾーハと攻撃力1600の空牙団でドナL召喚 ※トークン1体生成
⑰ブラックガーデン効果で攻撃力1600の空牙団を蘇生しつつトークンを破壊
ドナ自身が攻撃力1600なので、ドナL召喚後に自身コストに蘇生効果を使うのであればリクルートする空牙団は何でもよいです。
その場合はドナL召喚直前にブラックガーデンを発動します。
おわりに
最初はホルスを見て全員種族違うなぁ、てことはフォルゴ出せるなぁと考えたのがきっかけでした。
で、ヒントを探してWikiを眺めていたらドゥアムテフのページに
ネイトを水神として見る場合、同じく水の概念を象徴する神である「ヌン」と関連付けて扱われる。
この事から、このモンスターのステータスは《溟界の滓-ヌル》に合わせたものと考えられる。
と書いてあるのを読んで「面白っ」てなった結果、とりあえず溟界と混ぜてみたところ可能性を感じて真面目に考えた結果がこのデッキになります。
ヌルくらいしか縛り(しかも一時的)が付くカードが無いって溟界の出張力高すぎない?ってなりました。
このデッキのお気に入りポイントはスネークレインからヴォルカニックトルーパーが出てくるところです。
GXで一番好きなキャラがオブライエンなのでヴォルカニックを組みたい欲があったのですが、デッキ構築力と篝火不足で組めていなかったのでちょっとだけ満たされました。
などなど書けることは色々ありますが長々と書いてもあれなのでここまでとします。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
おわりにのおわりに
最初はレプティレスコアトルからカオスルーラーを出してイムセティを探しに行くみたいなギミックも入れていたのですが、残念ながら制限改定でカオスルーラーが死んだのでその部分を抜いたバージョン2だったりします。
次あたりホルスとかディアベルスターもやばいかなと思ってるので、《魔螂ディアボランティス》辺りをいい感じに使えないか考え中です。
もしこの辺りいいアイデアある方いれば募集中です。
今度こそ本当に終わり。