梅雨から夏にかけて注意したい『お腹の冷え』対策〜後編〜【漢方的セルフケア】
※今回は無料記事となっております。
前回よりついつい暑さ対策ばかり目が行きがちな梅雨から夏にかけて注意してほしい『冷え対策』
『お腹の冷え対策』についてお届けしております。
前回は梅雨から夏にかけてお腹を冷やしてしまいやすい原因と、お腹が冷えることでおこるカラダのトラブルについてお届けしました。
今回はその後編ということで、お腹を冷やさないための養生法についてお届け致します。
梅雨から夏にかけて注意したい『お腹の冷え』対策〜後編〜【漢方的セルフケア】
というテーマでお届け致します。
☆お腹の冷えはあの『魔女の一撃』の原因・婦人科トラブルの原因にも
前回より気温が上昇する梅雨から夏にかけて注意したい『お腹の冷え』についてお届けしております。
お腹の冷えは腹痛や下痢など、一般的にはお腹のトラブルの原因とばかり考えられていますが意外な不調ともつながっています。
実はお腹の冷えは筋肉を収縮させてしまうので実は『腰痛』の原因にもなります。
エアコンが入り始めると腰痛やぎっくり腰になりやすい方が毎年非常に多くいらっしゃいます。
特にぎっくり腰は腰回りの筋肉全体が冷えてこわばって固くなると起こりやすいので、日頃から腰痛気味の方は特に骨盤周辺の冷えには注意しましょう。
そして骨盤周り、お腹の冷えは婦人科トラブルの大きな原因にもなります。
最近はおへそを出して歩いているようなファッションもあまり見かけなくなりましたが、ファッションはやせ我慢、なんて言ってお腹を冷やすと思わぬ体調トラブルの原因となるので、ぜひ夏でもできるだけお腹を冷やさないようにしましょう。
生理痛は結構な割合の方がお腹にカイロを当てたり、お風呂はいったりしただけでも楽になる
『温めるだけで少し楽になる』
という方が非常に多くいらっしゃいます。
それぐらいお腹を冷やすことは手足を冷やす以上にカラダにとってマイナスなことばかりなのです。
なので日頃から冷え性、婦人科トラブル、下痢や便秘、痔などの下腹部のトラブルが多い方はもちろん、誰でもお腹を冷やす可能性があるのでちょっとした養生で良いので一つでも生活に取り入れましょう。
☆お腹を冷やさないための養生法
◆食養生
お腹を冷やさない食養生至ってシンプル。
冷やさないように、っと熱々の物を飲んだり食べたりしなくていいので、せめて常温の物、ぬるいものをできるだけ食べたり飲んだりして、カラダの内側から温めましょう。
暑い夏に熱々の物を食べるというのも逆にカラダにとってマイナスになることがあります。
『暑い』か『冷たい』だけでなく『ぬるい』という選択肢があることをぜひ思い出してください。
冷たい麺類を食べるときは冷たいものを飲むときと一緒で、口の中で冷たさをを楽しんで、良く噛んで食べると冷たいものを楽しみたいけどお腹壊しやすい、という方は良いかもしれませんね。
また、麺は冷たくしてもつけ汁やめんつゆは温かいものにしたり、常温にしたりすれば胃腸の負担も減るし、冷たさも楽しめます。
暑くなるので冷たいものを食べたり飲んだりしたい時期です。
大切なのは多少そういう物を食べても大丈夫な状態にカラダをしておくことだと思います。
『お腹冷えるからアイスは絶対食べない!』ではちょっとさみしいですよね。
毎日食べるわけじゃないので、たまのご褒美に冷たいものを楽しめるようにするためにも、日頃からお腹を冷やさないように、注意しましょう。
◆衣服の養生
衣服ではついつい薄着になりますが、暑い時期に長袖着たり、厚手のものなんてとても着れませんし、逆にカラダにとってはマイナスです。
手足などはしっかり出しても良いので大事なところだけは冷やさないように気をつけましょう。
腹巻き、大きめの下着、肌着などでしっかりと冷やしては行けないお腹を隠しておきましょう。
シルクの腹巻きだと薄くてファッションの邪魔にならなのでおすすめです。
昼間でもお腹を冷やしやすい方は活用してみてください。
◆夜の『寝冷え』には特にご注意を
今回は梅雨から夏にかけて注意していただきたい『お腹の冷え』ついてお届けしてきました。
最後にお腹の冷えにもっとも注意してほしい時間帯についてお伝えしますがそれは『就寝時』です。
実は寝ている時はもっともお腹を冷やしやすい時間帯なのです。
『寝冷え』という言葉がある通り薄着で布団もあまりかけてない暑い時期の夜はお腹はかなり無防備な状態です。
夏の朝方お腹を冷やして腹痛
なんて経験したことがある方も多いと思います。
『冬に寝冷えする人はいない』
とよく言いますが、それもそのはず。
冬はパジャマも温かいもの
布団もしっかりかけて寝るので冷え性の方で手足が冷えてしまう方はたくさんいるかも知れませんがお腹を冷やす方はほとんどいません。
お腹を冷やす寝冷えは夏ばかりにおこるのはそんなわけなのです。
僕は子供頃よくお腹をだして寝ていたようで、腹巻きを嫌ったため、母親がパジャマにマジックテープをつけて寝ていてもお腹が出ないように工夫してくれたのを今でも覚えています。
母の愛ですね(笑)
また、寝ている時にお腹を冷やしやすいもう一つの原因は寝る前の飲食です。
暑くなると寝る前に冷たいデザートを食べる方も増えると思います。
冷たいアイス、ジュース、果物など寝る直前に冷たいものを食べると物理的に冷えることはもちろん
カラダに過剰な水分が残ってしまうので余計冷えやすくなります。
また、寝ている時は起きている時に比べると当然体温が下がります。
また、外気温も夏でも多少下がりますし、エアコンをかけている方は日中同様寝ている時もエアコンによる冷えも起こりやすくなります。
現代的な要因も重なってくるので、梅雨から夏にかけてはぜひ、寝るときの冷え対策しっかりしておきましょう。
手足は良いのでお腹の部分だけでもタオルや薄手の布団をかけて守ってあげてください。
今回の『お腹の冷え対策』小さなお子さんはもちろんですが、大人でも腰痛や婦人科トラブルなど様々な不調の原因となります。
ぜひしっかり対策して暑い時期ならでは冷え対策を行いましょう。
シリーズで梅雨から夏にかけて注意してほしい『お腹の冷え』についてお届け致しました。
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