地味ナイトメア
目が覚めた瞬間、ガバッと身体を起こして部屋干しの衣類を指差し確認する。
ある…取り込んである…
ホッとして、身体の力がするする抜けていく
布団に身体を横たえて微睡む。
悪夢を見た。
夢の中の私は目を覚まして、何の気なしに窓を開けた。
夜中に雨が降っていたみたいで、洗濯物が汚くずぶ濡れて、冷えきっていた。
いつもは念のため取り込んでから眠るのに、洗濯物のことを忘れて寝てしまったようだ。
ずぶ濡れた洗濯物を眺めながら、すぐさま洗濯スケジュールを組み立て直す。
昨日洗濯したものが乾いたら、コートとか大物を洗うつもりだったのに。
それもすべて白紙に戻った。
途方に暮れているところで、フッと目が覚めたのだ。
悪夢を見るほど、洗濯中心に暮らしているのか。
一人暮らしで明日着るものにも困っていないのに。
めちゃくちゃ面白くない人生過ぎて笑ってしまった。