踊らにゃ損

状況が深刻であればあるほど、脳内にうっすら存在するギャルが思考を止めてくれる

生まれてこのかた、ギャルだったことはなかった。
コロコロコミックとドッジボールを愛するクソガキ時代を送り、女子がメキメキと女子になっていく中高時代は周囲に付いていけずボソボソ。
いつだって校内のギャルとは対極に存在してきた。
そんな私にだって脳内にうっすらとギャルが育まれている

子どもの頃にテレビで見ていたギャル。
V6に部屋を掃除してもらっていたギャル。
私が知っている平成初期のギャル。

大変なことが起きたときだけ、ギャルが少しだけ色づいて発言権を持つ。
できるだけ思考を通さずに言葉を発したいのだ。

新規感染者数が◯◯だってー
ヤバー

来週には◯◯人越えるらしいよー
ウケるー

少し鼓膜を振るわせるだけ。
何の意味もない
何の感情も表さない。

今だけは、もう少しだけでいいから、脳内ギャルにパラパラを踊らせてやってくれ。

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