■新型コロナの新規陽性確認数の増加における指数関数的増加の``指数そのもの''が、増えていることは極めてマズイ!
最初に結論的なことを言います。
・新型コロナの新規陽性確認数の増加における指数関数的増加の``指数そのもの''が、増えているため、東京(首都圏)は、これまで通りのやり方ならば、この前の大阪府と同等かそれ以上の破局的な事態となることが確実
※東京五輪がなくてもやばいのですが、五輪開催はますますヤバくしてます。
・破局にならないための基本は、攻撃的政策に転換することです。中央政府と東京都等に強く求めます。幾度も幾度も国会議員とか政府に要求してきましたが、また言います。症状ありの感染者とその濃厚接触者のみ検査するという受け身・防御政策から、無症状感染者を徹底的に見つける攻撃的方策に転じて、陽性者発見数を飛躍的に増大させて、隔離される陽性者の総数そのもの、隔離される陽性者の増加率を増やすこと。
・具体的方策
最低限、PCR検査の対象をこれまでのような厳しい限定から外して、いささかでも接触した全員に拡大しなければならない。以下に、必要な程度の検査拡大が実施されているかどうかの指標を示します。
☆1週ごとのPCR検査の増加率が新規感染確認者の増加率よりも高いこと
☆PCR検査の陽性率が、先進国並みの1~2%となること。
※東京での陽性率は4~5%と先進国と比較して高い、つまり検査数が4から5分の一と
足りないところ、なんと陽性率はどんどん増加して、昨日は10%を超えました。
四連休に入り、検査数が減ったので陽性確認の数が減ったことで安心してはなりません。
陽性率が10%超えということは、必要な検査が半分未満しかないことを意味します。
(・もちろん、ワクチン接種数の増加速度を、新規陽性確認者の増加速度より増やすことは必要ですが、ワクチンは現実に不足しているので、この方策は今の時点では不可能です。)
まずは、診療所は休みにもかかわらずワクチン接種に邁進されている坂根みち子先生(つくば市の開業医)の大切な訴えを是非とも読んで下さい。
⇒ https://www.facebook.com/michiko.sakane.3/posts/4149128151837330
多くの皆様には周知だと思いますが、中高校でのルート2とか、指数関数のことは忘れている方もあるかもしれないので。
※以下、基本的に東京についての話しですが、東京周辺の三県についても既に同様であり、東北・東海道新幹線沿線においても、新規陽性確認数の増加における指数そのものが、増えていることもますます明白になってます。
★以下、同一曜日における新規陽性確認者についての数、指数についてです
■解説
a)単調増加関数的な増え方
例えば東京ではコロナ陽性者が毎日1000人新たに確認されるようなこと。この場合、毎日100なのか2000なのかで大きな違いはありますが、増える「速度」はゼロであり、増える数は一定。なので、もしも、例え毎日2000人だとしても、予測は容易なので、毎日の増加分に対応して、町医者による診療数をなんとか増やすとか、病院のコロナ病棟を増やすとかで、地域における医療の限界は超えないようにできる公算が小さくはありません。
毎日、同一の数で増えるならば、発症者に対するPCR検査の対象に関して、保健所が範囲を広げるようなことで無症状感染源を多く見付けることで、増える数そのものを減らすことが容易です。もちろん、これまで、保健所は濃厚接触者の定義を極めて狭くしたままなので、この対策は全くされてませんが・・。やる気になればできるし、その程度の先進国並のことを保健所がするならば、"単調増加関数的な増え方"には対応できるし、減らすことも簡単。
表現を変えますと、単調増加関数的な増え方ならば、新たに新型コロナを診療する開業医数及び病院の対応可能数の総計を一定数増やしたら、それでOKということ。どんどん増やさなくても、なんとかなる公算が高い。何故ならば、治っていく人も同時に増えるから。
b) 指数関数的増加の意味1: 指数が 1.2 と固定の場合
今日の新規陽性者 X (人)として、1週間後の新規陽性が X × 指数 という増え方。
指数が1.2の場合: 今日1000人なら翌週1200人。二週間後は 1200×1.2なので1440人
三週間後は 1440 × 1.2 = 1728、四週後は 2073人
このように増加する速度が高まる事態では、新たに新型コロナを診療する開業医数及び病院の対応可能数の総計を一定数増やすことでは対応できません。新たな対応可能数を今週 100増やすとしたら、次の週には総計120必要なので、さらに20増やし、その次の週には144の総数が必要なので24増やし、その次の週には総計で約173必要なので、約30増やすというように、増やす数を増やさないと対応できません。
このように、毎週毎週新たに新型コロナに対応できる能力を増やすことは、物理的限界に達します。この春、大阪では限界に達しました。なので、入院が必要なのに自宅に放置されて無くなった方が激増したり、老人ホームの集団感染において入院する必要がある重症患者がホームに置き去りとなり大量死が現実になりました。
以上、指数が1.2と一定の場合について、恐るべき事態となることを説明しました。
c) 指数関数的増加の意味2: 指数が 1.2 と固定ではなく指数そのものが増える場合
半月ほど前まで、東京では一週間ごとに、1.2倍でしたが、それが1.3⇒1.4⇒1.5となってきてます。
ちなみに、1.4という数字は中学生に習ったルート2(約1.4142...)にほぼ同じです。翌週に1.4倍なら、翌々週は約2倍になるのでありまして、少し前まで現実に東京では2週ごとに2倍となってきました。
ところが、前述のように指数が 1.2 から 1.5 程度に増えてます。怖ろしい事態なのです。
指数そのものが増加している理由はいくつもあります
i. デルタ株の増加 - これが最大の理由
ii. オリンピックは開催する(応援しよう)とのメッセージと、
一般国民には不要不急の外出控えよ/都県をまだく移動は控えよとの「御願い」が
矛盾しているため、非常事態宣言あるいは蔓延防止措置の人流抑制効果が
小さくなっている
iii. 中央政府も東京都も"指数関数的増加"にはおろか、
"指数関数の指数そのもの増加"に対応するために必要な感染源対策を全く
してない! 全く!! まったくですよ。
中央政府や東京都が保健所等に命じるべきは、有症状の感染者と接触した
人が従来の濃厚接触の定義にあたらなくても、接触した人のすべてについて
検査すること。土日とか休日でも、平日と同様に検査できるように
金と人を投入することが必要です
■結語
繰り返しがありますがまとめます。
1)PCR検査の対象を感染が確定した人の「濃厚接触者」に限定する受け身姿勢から、
いささか接触した可能性がある全員に広げなければならない←攻撃に転じる!!
2)PCR検査の陽性率を先進国並みの1%を目標として、1) の方策に追加して
検査を拡大すること。そのために必要なことは:
・例えば、集団検査が容易な小中高大学生に対して、月曜と木曜には
原則としてPCR検査(抗原検査でもよい)する。希望する人に限定ではなくて
希望しないと表明しない子供以外は定期的に。
・例えば、駅/コンビニ/街の薬局にて、PCR検査(抗原検査でもよい)を
受け付ける
3)東京五輪を直ちに中止・中断する
これは当然に必要。ただしこれのみでは、足りません。陽性率1%となるまで
検査数を増やすことは必須。もちろん、五輪中止・中断による国民に
対する行動抑制効果は大きいでしょうが、それだけではダメ。
※東京での感染が爆発的になり、大阪のような破局的事態が報道されることと
なれば、空気が醸成されて中止・中断となることではありましょうが。
以上(1 and 2)のような、日本以外の先進国ではしているようなことをするためには、内閣が先導して金をだし、マンパワーを確保するとの決意が必要。しかし、菅内閣は攻撃政策に転じることを検討すらしてません。政府に提言する立場にある尾身氏らの低能力が原因として最大だと思います。
「専門家」が無能なのですから、私ども一般人がますます強く提言・要求していく努力を強めねばなりません。
すでに、東京において新規陽性確認者数が指数関数的に増加し、それどころか指数そのものも増えてます。こまままでは、全国に東京・首都圏から広がります。これまで通りの受け身政策が続くと、爆発的増加による破局的事態となり、中央政府は新幹線/航空機/高速道路を遮断することを強いられるかもしれません。ロックダウンのようなことになって欲しくないです。そうなれば、コロナによる死者の増加速度は減じるとしても、失業・廃業により生活が破壊される人の増加速度はそれこそ指数関数的に増えますから。日本国の中央政府(内閣)は失業・廃業の防止とか、そうなった人と企業への経済的補償を雀の涙しかしてきてません。
菅内閣は感染拡大は抑止したいはず。尾身ら無能かつ忖度する医者の言葉など無視したらいいのです。内閣としてするべきことは明確です。自民党と公明党は感染拡大望んでいるとは思えません。なぜならば、感染の爆発的増加は秋の衆議院選挙での大敗北につながるから。
皆様、可能なあらゆる方法で、政権政党・内閣に訴えていきましょう! お願いします。