2022/6/16 本日のリーディングリスト
AI倫理
連日、AI倫理が話題になっています。
まず、万能なAIというのはないので、深層学習(ディープラーニング)からすでに思考の偏向は始まっていると思われます。さらにそれを判断に活用するのであればなおさらです。
AIからの何らかの出力についても、記事中ではAIがSNSにされた投稿を学習したことにより(してしまったことにより)ヘイトスピーチを出力してしまった例が出ていますが、人間だってそうです。朱に交われば赤くなる。悪い言葉を日常的に使う集団に置かれて、言葉が移らない人はほとんどいないのではないでしょうか。子供の頃、汚い言葉を使って「どこでそんな言葉を覚えたんだ」と叱られたことはありませんか。
結局、周囲の環境、ラーニングをし、それをもとに出力するのは人間もAIも同じです。人間はセンサーが多いので、TPOをわきまえる、俗に言う空気を読む、というやつをし始めます。語彙の中に様々な言葉があっても、それを周囲の人の顔色、場の雰囲気、「今はここが葬式じゃないかどうか」みたいなことを考えて言葉を選ぶわけです。大人だろうが、うまく選べなくて不謹慎発言で失笑を買う人もいます。
AI倫理といっても、AIを作るのは人間ですし、あくまで人間社会に適合したものを生み出す、運用するルール、初手で不謹慎な言動や判断をしないフィルターづくり、ということが言えます。生まれながらにして無謬性を求められる(しかも倫理なんざ時代や為政者や宗教によって大きく変わる)というのは酷な話ですね。AIの失敗をつるし上げても「良い子」は育たないし、良い子だけを育てるのが社会の役目ではないという気もします。
また、AIがなぜその判断や選択をしたのかということについてですが、おそらく「外から人間が説明できるうちは、それはAIではない」と考えることができます。人の脳内が外からはわからないように、その人がなぜそんなことをしたのか、ということがわからないように。
AIが自身で思考を説明できるようになったときは、すでに「AIによる嘘」が紛れ込むとも言えます。空気が読めるようになるというのは、本音が言えなくなるのと同義ですからね。
昭和的なセクハラ・パワハラがいまだに蔓延っている令和の世に、せめてAIには聖人君子でいてほしいということでしょうが、「今のビジネスに支障なく活用したい」という欲望こそ、いびつな考えなのかもしれません。
NFT・RMT
コロナ禍の2年くらいは、巣ごもり需要に関連のあるVRゲームへの開発投資が増えていたんですね。このへんはわかりやすくて、2017年~18年は仮想通貨ブームがあったのでブロックチェーンゲームへ資金が投入されていたのですが、仮想通貨暴落や流出事件を受けて既存企業での投資は冷え込みました。そのあたりでVRゲームへ振り替えた会社もあったんじゃないかと思います(統計数値に出ている)。
ですが待ってれば上がるものなので、安いうちに参入する(開発やテストなどでどうしても仮想通貨が必要なので、高いときにするとデメリットがある)ベンチャーがたくさんいました。再び徐々に価格が上がって、今度は一般ユーザーがプレイをしづらくなってきた。
そこへ「Axie Infinity」や「STEPN」という、わかりやすく羽振りの良いゲームが海外に見えてきて、また国内投資が増えた、という形です。2020~21年に投資されて開発開始したゲームがそろそろ芽吹くころというところでしょうか。
そういう時代を見越して、↓の本を書いておいたといえます。
今日のところはこんな感じです。
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