2021/9/27 本日のリーディングリスト

 ニュースの拾い読みなど。

【独自】ドローンや空飛ぶクルマ、衝突回避へ一元管制…運航管理技術の開発促進
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210924-OYT1T50284/

ALI Technologiesが開発するホバーバイクが仮面ライダーに採用
https://www.workport.co.jp/plus/articles/9111

 昨日のリーディングリストで、専用コース上を走行する自動運転車の話をしたのですが、こちらは空の上の話ですね。といっても、高度がそこそこ低いので、人や建造物に当たる危険性、墜落リスクなどが懸念される分野です。

ドローンは地上から150メートル以下を飛ばすのが原則で、ヘリコプターは通常、建物から300~400メートル高い場所を航行する。一方、ビルの屋上などを離着陸する空飛ぶクルマは、地上100~250メートル程度の高さを飛ぶことが想定されている。通常の飛行高度は異なるが、離着陸時や緊急飛行などの際には、こうした機体が同じ高さを飛ぶと想定される。
(引用元:上記記事)

 さらに、当然ではありますが「ガードレール」「ガードパイプ」「中央分離帯」「信号機」など、地上を走る車のための一切の安全装置や標識が役に立ちません。

政府は、複数のドローンを飛ばしても事故が起きない運航管理システムの開発を進めており、知見を生かす。メーカーには、新たな仕組みに対応できる機体を作るよう促す。
技術面の取り組みと並行し、衝突を回避するための緊急時の運航ルールも作る。
(引用元:上記記事)

 そのかわり、誕生したのが現代というだけあって、乗用ドローンを一定の仕様に基づいて設計開発生産することで、どのメーカーのものを使うとしても電子的な集中制御が不可能ではなくなわけです。未来のある良い話かなと思います。昨日のリーディングリストで自動運転車のことを書きましたが、「人間がやるより安全」というのは重要です。


「少年ジャンプ+」漫画家発掘オーディションを番組に その狙い
https://mainichi.jp/articles/20210925/k00/00m/040/298000c

秋元康氏のスター論「ほとんど説明つかない」オーラがある人に感じる魅力
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202109190001597.html

『NiziU』のオーディション番組やプロデューサーのJ.Y.Park氏にあれだけ沸いたのが一年前……。時の流れを感じますね。

 人が苦悩したり、いさかいを起こしたり、評価を下されたりする映像はそれだけで面白い。テレビ番組や映像作品にはそういうパターンがいくつかあります。

 YouTubeも、大量に買い物をする企画が何年も前に流行ったりしましたがあれも「人が散財するネタは面白い」に依るものです。ぼくも、2020年の都知事選で300万円没収されている話を、選挙での実体験や豆知識と混ぜて話すと、どこでもウケます。まあ、面白くないことを話してもしょうがないんで、面白くなるように話すようにはしてるのですが。

 さて、記事にある漫画家発掘オーディション番組ですが、確かに普通に生きてたらクリエイターの現場とは縁遠いですよね。漫画家の名を意識することはあっても、編集者の存在を気にかけることは少ないかもしれませんし、どういう思考回路を互いに持って、その上で遣り取りするのかというのは、体験どころか見たことも聞いたこともないという人がほとんどだと思います。

 さっきの「選挙での実体験や豆知識と混ぜて話すと」と同じ構図ですね。視聴者が普段体験し得ない世界を見せつつ、「え、そっちの世界ではそういうことやるの!?」という新たな発見、得した感。

 そして漫画という題材もよくて、視聴者の「判断コスト」が安いんですね。画面に映されたときに、「すごい!」とすぐ言える。伝わってくる。外部の審査員(漫画家ではない著名人)たちが驚くときに、同じ目利きレベルと錯覚して一緒に驚くことができる。

 審査員の一人「はじめしゃちょー」氏が、審査前に「ビジュアルが大事」と一発目に言うんですが、番組の主旨からいってそうでないと困るというメタ的視点でも本質を見抜いた発言です。

 これもし題材が小説だったらどうですか。まったく映像ばえしないですよね。画面で何文字おっかけたらいいんだ、となる。スタジオのコメンテーターもやりづらいことと思います。

 さらに、漫画を描く側が映像というのも良い。「漫画内漫画」いわゆる作中作って、表現が難しいわけです。以前『ルックバック』を話題にしましたが「作中作も面白くできる」って、特殊技能だと思うんですね。過去には『バクマン』という漫画もありましたが、作中作を示すという点では映画版のほうがわかりやすかったわけです。

 映像内漫画、映像内小説、漫画内小説、などメディアが違うものを描写する、判断コストを内側に行くに従って上げていく、という手法なら誤魔化しが利くんです。

 例えば、映像内の登場人物が「この漫画おもしれーんだぜ!」と漫画を指し示せば、映像内世界ではその漫画が面白いということになる。漫画内の登場人物が「この小説を読んで眠れなくなった」とクマのできた表情で言えば、漫画内世界ではその小説が徹夜で読んでしまうほどのものだということを示せる。

 でも、判断コストの低いメディアを登場させるのはちょっと難しいです。同様に、同じメディアを登場させるのも。

 もうちょっと例を出すと、プレステ5の新作『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶』いわゆる「キムタクが如く2」ですが、ゲーム内でレトロゲームをプレイすることができます。これも、精巧なCGで描かれるようになった最新ゲーム内にあるゲームは、判断コストの低いレトロゲームである必要があるわけですね。

 逆のことを考えてみましょう。「最新のゲーム機で遊べるレトロ風ドット絵アクションゲーム」を、十字キーとAボタンBボタンくらいの単純操作で遊んでいたとして、さらにミニゲームシーンへ突入!ってなったときに、いきなり高精細画面で複雑な操作を要求されるモンハンが始まったらどうなりますか?
(それはそれで面白そうだな……。って、そういう問題じゃねぇぞ。)

……ということもあって、映像番組の題材としても漫画は優れているわけです。

 執筆中のカメラも、テレビ番組なら『浦沢直樹の漫勉(NHK)』にあるような手法ですが、往年のヒット番組『進ぬ!電波少年 電波少年的懸賞生活』的でもあります。そう思うとナレーションも電波少年のように聞こえてきてしまうから不思議です。

 ただ、作る過程の面白さと、それによって完成した作品の面白さって、別のものです。
 すなわち、一年前の私たちはJ.Y.Park氏が面白かっただけではないのか、ということに気づかされるのです。


【独自】元AKBラーメン店主 評論家入店拒否の理由
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000230061.html

 元アイドルが開いたラーメン店。といってももう3店舗も経営しているということで、このご時世で飲食店を切り盛りする才能があるというのは、すごいことだと思います。

 世の中には、敢えてこういう表現をしますが「若い女の子」を理由無く上から目線でやり込めることを趣味のようにやる、パワハラ・セクハラ志向の人がいます。

 とくにアイドル・元アイドルは、耳目を集めてナンボという商売のためか、「オレが支えてやっている」「オレのいうとおりにやればうまくいく」という自意識過剰で厄介なファンも出てきやすいです。秋元康になってから言え。

 そういう厄介なファンを、アイドル現場の用語で、まさに「厄介」と呼ぶのですが、そもそも飲食界隈でも多いんですよね。

 人間、オギャアと生まれてから食事をしないという人は皆無ですので、誰でも「食に一家言」持つことができます。それくらいハードルが低い故に、「厄介」の生まれる確率も高い分野といえます。

 さらに、飲食代金もラーメンなど大衆食は単価が安いので、サイドメニューも入れてせいぜい1,000円~くらいで、「若い女の子」店主相手にネチネチネチネチ、家に帰っても飲食サイトやSNSやGoogleMapのコメント欄でネチネチネチネチやれるわけです。そういうコスパの安い遊びに付き合わされてはどんなお店だってたまったものではありません。

 アイドルの現場にも出入り禁止となるファンはいくらでもいますので、どんな店舗もそういうルールづくり、ルール運用をしていって良いんじゃないかと、ぼくは思います。民間には選択肢がたくさんあるので。(行政はそうはいきませんが)

 取材は取材費を払って行う。SNSや個人メディアであっても、そうする。メディア側が取材費を払わずに掲載して耳目を集めたい場合は、どれくらいの広告効果があるのか媒体資料を提出して店主が頷かない限りは勝手に行わない。

 まあ、もっと単純に、無料で宣伝になるなどということをカサに足元を見るな、パワハラをするな、でいいんですが。

 ところで、元アイドル経営の店舗ということで、乃木坂46のファンとして、中田花奈の『chun.』には注目しています。コンセプトを通す、ということにこだわりを見せるのは、卒業前からのスタイルだったので、なんかすごい羽ばたいてるな、と感じます。

 今日のところは以上です。

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