2021/12/06 本日のリーディングリスト

 ニュース記事などの拾い読み。

 いろんな論調を読みたかったので、四紙ほどピックアップ。現状、ですけれども、外国人が一定の割合で居住しているという事実はあるんですよね。そして同郷でまとまりやすい。コミュニティが存在する。

 そういった事実がありつつ、ある行政区の住民たる外国人をどう位置づけるかという話でしょうね。

 とはいえ、ここは「日本」ですから、条例でわざわざ住民投票への参加を定めなくとも、地域の外国人のことに聞く耳を持つ議員がいればよいという話ではないかと思います。

 公職選挙法によって政治家は外国人からの寄付は受けられませんから、直接の代弁者とはならないと考えられますけれども、構図としては「外国人居住者→その人たちと利害のある日本人居住者→議員→議会」ということになるかなと。利害のある日本人居住者とは、例えば外国人労働者を使っている経営者であったり、地域的に外国人コミュニティと持ちつ持たれつとなっている住民であったりです。頼れる議員さんにまず頼る、というので何故いけないのかがわかりません。

 議会政治をすっとばして、『「住民投票の結果を議会と市長は尊重する」義務』などと条例に書かれてしまっては、これはちょっと違うのではないかと。

 日本人が日本国民として民主主義をサボってはいけないんですよ。そういう話だと思います。

 このあたりから「デジタル田園都市国家構想」への実現確度が上がっていくのかな、というように思います。

 データの利活用において「個人情報保護」はほんとうにうまく片付けていきたい話で、ぼくは個人情報は自治体行政において最大活用をすることに賛成です。住民の命を守れる算段があるのに、過去に制定したルールが足枷になるのであれば、それは議論して問題を解消したいし、すべき。

 民間への転用は慎重派。慎重というよりも、基本的に反対で、唯一民間が触ることになる自治体からの委託事業においては、めちゃくちゃ運用に厳しいガイドラインを設けつつ、それでもやるべき派です。

 やるならやる、民間が少しでも関わる部分は厳しくする、というところ。どれだけ気をつけても漏れるものは漏れる。それも見込まなければ進展も無いですし、見込むということは見逃す余地ということではなく、そこへの防護策にコストを積む、ということです。コスト積まないで守れるわけがない。コストというのはお金だけでなく、例えば情報の閲覧や移動に何重もの認証が要って職員の操作が面倒になっても、それを呑むというところも含みます。どうしてこうしておくかというと、本当に住民の命の危機の際には、きちんと動ける者が考え、民主的な段取りをとって特例措置をもって手順を短くさせることが可能になるからです。BCP(事業継続計画)ですね。そして非常時のことを考えつつ、平常時の冗長性を確保する。

 先日、銀行のトラブルでそういうのを身近に感じた方も多いんじゃないかと思います。平常時のコストを、緊縮・節約でカットしてしまうと、非常事態にどうにもならないんですよ。これはITのシステムだろうが、水道管や堤防だろうが、一緒かと思います。

 個人情報が出てきたところでマイナンバーの話題。具体的になって初めて見えてくる課題もあるんだろうな、と思います。そして問題が可視化されるにはそれなりのボリュームが必要で、「2万円(分の何か)を配るぞ!」となって盛り上がってから、もし全国民が所持して日常的に行政サービスに用いたら、システム、耐えられんのか? みたいな話も出てくるんじゃないかと思います。

 認証って、当然ちゃんとやんないといけないものなので、利用者のアクセスがあると、全てがそこを通るわけですから、負荷が高いんすよね。

 例えば、関所の門が狭かったり、そこで通行人が正しいかどうか確認する門番の数が少なかったら、めちゃ混みますよね? ダブルミーニング的に「どうしても通らなければならない道」ではありますので、スムーズに進むことを祈ります。

 技術の話が出たところで……。5Gって騒がれているわりには普及していないな、って思いますよね。携帯電話会社のCM用語かな、と思うくらいに。むしろ民間で話題になったのは、ワクチンを打つと5Gが受信されるというデマですね。

 企業向けの控除で促進をしていたのが、利用されなかったということで、これはもう「5G」という概念が、企業にとって面倒臭い(=設備や期間や維持などが割に合わない)ものという可能性が高いのですね。

 国防上、中国製機器を使用できなくなったのでコストが上がったというのはあるでしょうが、その代替となる国内産の機器が話題になったことは(ぼくのアンテナでキャッチできる範囲では)無いですし、邪推ですがそもそも国内に技術らしい技術が育っていない状況かもしれません。

 少し前の記事ですが、下記のようなものもありました。

 次世代通信網なんて昨日今日ではなく、10年前から取り組むレベルの話なので、ぶっちゃけあの「仕分け」のせいじゃん、って思ってしまうわけですが、短絡的すぎでしたね。

 電波資源は有効活用していただきたいと思いつつ、国防を始め様々な利害や利権やその他諸々で一筋縄ではいかんのだろうな、と思います。

 とはいえ、政治が次世代技術の進行速度を変化させる、というところには、気をつけていきたいところです。今の政治的な選択が、10年後のインフラ、社会資本となるわけですので。未来を作るイメージは欠かさないでいただきたいものです。

 今日のところは以上です。


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