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【著書の紹介】『マイ・スマート・ホーム』

概要

作品名:『マイ・スマート・ホーム』
ジャンル:SF小説、社会小説
出版社 ‏ : ‎NPO法人日本独立作家同盟
チームモリサワ(森田玲花 沢しおん 天王丸景虎 恩田未知子)
発売日 ‏ : ‎2018/11/26

あらすじ

もし、死んだ大切な人がスマホの中に住み着いているとしたら? スマホAIが人の思考をコピーして動く近未来。神保ヒロキは、公務員として持ち主を失ったスマホを法に基づきAIごと破壊する仕事に従事している。廃棄寸前の形見のスマホを前に「中に入っている兄のAIから最期の言葉を聞きたい」というカスミの願いは、果たして叶うのか…!?

作者コメント

 インディーズ・デビュー作です。合宿イベント『NovelJam2018秋』にて作家2名、デザイナー1名、編集者1名の4名で1チームを組成し、10,000字以内の小説を二泊三日で作り上げ、電子書籍出版するというある種クレイジーな取り組みで生まれました。

 全8チームに課されたテーマは「家」で、そこから「人の帰る場所」というイメージを置き「では、現代人の形代といえるスマートフォンの帰る場所は?」という話を着想しました。連続ドラマの第一話になり得るように、その話は完結しつつも、連作があるのだろうな、と予感させる作りにしています。

スマホを「人の形代(かたしろ、生き写しとしたもの)」になぞらえ、主を失ったスマホと、それを手放さなければならない大切な人の話を描く。

プロットに設定された「家訓」

主人公(ストーリーテラー)が、スマホAI再生という禁忌を犯して、AIの心(=持ち主の人の心)を解き明かしていくストーリー。

プロットに設定された「ログライン」

 まだこの頃は「自分の作家性とは何か?」と問われても、答える術をもっていなかったのですが、その後に執筆、出版、連載している小説どれをとっても、通底しているものがあり、そしてこの作品にもそれは表れています。

 現代社会と地続きの将来世界を舞台に、煮え切らない選択ばかりする人間の姿を、ITやIoTという鏡に映して描く。そういうことだと思っています。

購入リンク

 合本版のほうが本作への講評や他作品も読めてお得です。


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