2021/9/28 本日のリーディングリスト
ニュースなどの拾い読み。
「接待相手はNTT」デジ庁が認める 支払いは半年後、平井大臣から
https://www.asahi.com/articles/ASP9W51FWP9VULFA006.html
平井大臣「早く払っておけばよかった」 NTT接待、半年後支払いで
https://digital.asahi.com/articles/ASP9X43SQP9XULFA00T.html
期待と多難のデジタル庁、いきなり粛清人事と幕引き用報告書の謎
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/87542
仮説なのですが、デジタル庁の話題って思ったより「国民にとって難しくて、あまり興味ない」ことなのかもしれないなぁ、というのがあります。
普段なら食ってかかるかのような批判を浴びせる野党でさえ、追及している姿があまり見受けられないものですから、ぶっちゃけ衆院選を前にして「ウケが悪い」話題、争点ではない話題、理解されない話題なんだとも思います。国会中継がなければ吠えられない野党というのも情けないですが……。
けしからんポイントが、一般向けのニュースとしてはよくわからない。デジタルを抜きにしても問題のある接待と、それを呼び起こす受発注構造だということが、新聞やWebメディアでこれだけ書かれているのにキャッチーな形で取り沙汰されていない。不思議な話題です。
オリンピックやマスク配布のニュースで中抜き(=ピンハネの意味のほう)が話題になりましたが、「巨大な現金が掠め取られている」というnow on timeのスリルに比べたら、利害ある政治家と企業が懇ろなんてことは無味無臭な話題かもしれません。
巨大な予算が使われてしまうことはすなわち、現金が奪われていることになるのだ、ということをわかりやすく見せるのは難しいですからね。
民間からの出向者も含めてそれなりの所帯なわけですから、混乱が何らかの形で収まって、国家がDXに集中して邁進できる日が早く来ることを祈ります。
前橋市、スーパーシティの推進体制強化 委員会へ改組
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC191YM0Z10C21A9000000/
先日話題にした「自治体ID」の続報が出ていました。大きく動かしたいときは、大きく動かすしかないのだろうなと思います。念のためなのか、記事には下記が添えられていました。
人工知能(AI)などを活用するSC構想を進める国は当初、全国から応募のあった約30地区から6月にも5地区前後を選ぶ予定だった。ただ、国は提出された計画を「大胆な規制改革の提案に乏しい」などと評価。各地区へ修正と再提出を8月に求めた。
(引用元:上記記事)
見切り発車にも見えてしまいますが、SC構想に選出されなくても独自で進めていこうという決意の表れかと。
とはいえ自治体IDは、対応する行政サービスがあってこそ。ユーザーアカウントを一意のものとして縦横で補足できることを前提に、どこまで行政サービスが作り込まれるのか、注目していきたいですね。
ライブ・エンタメ市場、早ければ23年に回復とぴあ総研
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC277RU0X20C21A9000000/
むしろ、22年中には回復しないということで、そのあたりはとても現実的な路線なのでしょう。アフターコロナという世界が果たして来るのかどうかすら今では見えないわけですが、2019年までの物品から体験へシフトしてきた流れからすると、コロナ禍さえ明ければ市場規模や単価の上昇カーブは描けるということなのだと思います。
とはいえ、こういった予測記事が出ていると、どのような変数に何を入れたらそうなったのか、ということばかり気になります。
シンクタンクにとって計算式というのは秘伝のタレみたいなもので、表に出てくるものでもないと思いますが、後々「答え合わせ」をするためにも、式やそこに投入する数値、あるいは何らかのフィルターを通しての調査であれば、そのバイアスをあらかじめ知っておきたい性分です。
状況が刻々と変わりゆく社会では、一度出した予測が未来永劫にわたって有効とは思えないので、いまこの一瞬の展望さえ見えれば、あとは現実のものとすればよい、細けぇことはいいんだよ、という性質のものなのかもしれませんが。
コンサート、舞台、映画……。劇場に足を運ぶタイプのエンタメをここ一年半ほど封じられてきたも同然なのですから、「劇的」回復を祈るしかありません。
今日のところは以上です。ラーメン評論家の反論ブログ記事が話題になっていますが、取り上げません……。
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