2021/11/30 本日のリーディングリスト
ニュース記事などの拾い読み。
具体的な数字がバンバン出てくるようになると、これまで何が詰まってたんだ……!? って感じになりますよね。選挙があるって大事ですね。大事けど、選挙が無いと市民が苦しむ一方っていうの、おかしいですよね……。以前よく話題にのぼった「お友達にカネを回す」のではなく、数々の施策とそれによって投下されるお金が、社会全体を循環してくれるとよいなと思います。貯め込みたいわけではないので……。
ポイント付与の記事では、ラストにこんなことが書いてありました。
▽サイバー攻撃への備えとして、解読されない量子暗号通信と呼ばれる技術の実用化を目指す研究に90億円などを計上する方針です。
(引用元:上記記事)
ぼくの連載小説『TOKYO2040』では、量子暗号通信によるネットワークが日本の広域自治体を背骨のように通っている社会になっています。個人の希望ですが、量子ネットワークの実用化には、それなりにストレートで距離のとれる土地、とくに中継地点として観測所も必要になってくると思うので、いっぱい予算増額してこの島を地理的にデジタル化してほしいものです。
これは持論なんですが、地方公務員、国家公務員、国会議員……。なんというかわたしたちの税金からお給料が出る人々について、世情に合わせてというのはわかりますが、民間の顔色を見て減らす、というのはすべきではないと思います。
ボーナス引き下げが民間の給与にも悪影響を与えかねないとし、適用は来年6月の夏のボーナスまで先送りする異例の対応をとった。
(引用元:上記記事)
下げると決めてしまったところ、民間への影響を考えて先送り……。撤回してしまえばいいのに。
世の中お金だけではない、という志の人もいると思うのですが、何かにつけ給料が減らされるという職場にモチベーションを保ちながら居続けられるかというと、むつかしいのではないかと思います。さらに目指す人も減ってしまう。
ぼくは、ボーナスもらったのって学生バイト時代くらいの寸志というか何ヶ月なんて大層なものではなく、社会に出てからは全部ベンチャーか経営者かって道ということもありまして、ボーナスの有り難みがわからなければ、ボーナス一括払いってそんなことが予定できてしまうのすごいな、というくらいの立場です。が、それでさえ想像力を働かせて公務員のボーナスは減らさない方がよいんではないか、と言うわけです。
好況のときは公務員になんかなるもんじゃないと言われ、不況のときは公務員は安定しててズルいと言われ、そもそも、そういう低俗な比べ方をするものではない。国家を、自治体を、支えている人々であり、行政サービスの恩恵を私たちが苦なく受けられているのは、きっちり公務員の方々が仕事をしているからなので、民間の景気との比較や感情でごちゃごちゃ言うのはナンセンスだと思います。
主義主張に根ざした炎上には、なるべく関わらないようにしているんですね。ただ、守らなければならないのは表現の自由であり、表現に自由があって、批評批判にも自由がある。そこを、強権的志向でなき物にしようというのは横暴なわけです。
「表現規制ではなくゾーニングを」という人も現れましたが、ゾーニングは立派な表現規制です。本屋の店主に「この道は通学路に面しているのでエロ本は店の奥で売ってください」という選択を示すのと、表現者のところに乗り込んでいって「おまえの本は世に出させないからな!」と凄むのではまったく違う。
ビジネスの場で出すか引っ込めるかという判断は、カネの遣り取りというルールのある場では、発生するわけです。例えばCMタレントが性的にふさわしくない問題を起こし、それがCM商品と合致しなければ当然降板となります。これを、CM映像の表現が規制されたとは言わない。
何か気に食わないものがあればクレーム責めにして降板させる、というようなムーブメントが癖になってしまっている人には、問題でないものを問題と論(あげつら)い、表現の自由を踏みにじって、目的が達成されれば、目の前から気に食わないものが消えることで溜飲を下げる。
こんな暇人モンスタークレーマーみたいなのに付き合って、時間を無駄にしている場合ではないわけですよ。
まず、どんな創作・表現物でも、それが存在することは認めざるを得ない。それが人類の営みだし、権利でもある。だからこれ自体の否定から入るのは、おかしい。
その上で、やり込めるのをゴールに設定するのではなく、自分がまず「気に食わない」という気持ちと向き合って、それを社会問題化して消し去ろうとするのではなく、「何故気に食わないのか」を繰り返して、それを社会悪と認定しそうになる自分と闘いながら、丁寧に、批評批判に落とし込む。
その繰り返し、その輪、これが表現を尊重しながらも、社会と文化を豊かにすることになるんじゃないですかね?
四半世紀前に言ってほしかったな(先端人材です)
今日のところは以上です。
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