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『ブロックチェーン・ゲーム』いきなり規制の論調ってアリ!?


ブロックチェーンでゲームと言えば、ぼくが書かないわけにはいかんだろう、ということで、しょうがなく書きます。まず下記のニュース記事をさらっとお目通しください。

なんとなく切り口に悪意がある気がするんだけど。

推測を書きますが「下記のプレスリリースが出て→(早朝なので)電話取材などがあって→記事が書かれた」だと感じます。

業界団体というのは確かにインシデントに対する対応を迫られて、ということもあるかと思いますが、基本的には産業の振興に立脚してないと意味がないわけです。

規制をして市場を萎縮させたら、業界団体に加盟する企業が減っちゃうので。

で、ブロックチェーン・ゲームというジャンルにしても、権利契約のブロックチェーン化にしても、その他トークンによるデジタルデータ取引においても、なにか強烈なインシデントでIT市場に迷惑をかけているという状態ではない。ちょっとダサい言葉使いますけど「いまだにキャズムを越えていない」。

まだ技術検証、ビジネスモデル検証レベルのコンテンツが出るだの出ないだので、ぶっちゃけ「古式ゆかしいスマホゲーム/ブラウザゲームの一部のデータを、既存の法律の枠内に収まる範囲でブロックチェーンにしてみた」ものがほとんどといっても過言ではないです。

ということで、規制しなければならないほどの状態である「ゲーム」といえば、ぼくの『ブロックチェーン・ゲーム 平成最後のIT事件簿』に出てきた架空のゲーム『トレーディング・ファンタジー』だし、これを思い浮かべて規制という言葉を口にしたという可能性がある(ない)。

昨今、仮想通貨取引所から仮想通貨(暗号資産)が盗まれたり、マイニングスクリプトをサイトに貼ると有罪になったり、とかく従来にない技術は、「それそのものは技術でしかない」という観点がスッポ抜ける感じで、忌避されがちだ。

この「ブロックチェーンコンテンツ協会」を構成する面々を見るに、そういう技術忌避の社会に忖度したり市場が盛り上がる前から進んで「規制」をしたりするような人たちではないと確信しますから、これはほんとうに記者の「言葉選び」に悪意があるんじゃないかと考えた次第です。

ということで、日経新聞さんにはぼくの小説を100冊くらい買って各フロアや各会議室に置いてほしいし、ブロックチェーン・ゲームという世界観やデジタルデータ売買においてどういう観点を持っているかについては、最新のぼくのインタビュー記事を熟読玩味してほしいし、気軽に「規制」なんて切り口から産業振興に冷や水を浴びせるようなことはしないでほしいです。

もちろん、産業振興とともに、来たるべき時代、発生しかねないインシデントについては考えておく必要があります。それはどうしてかというと、私たちはこの世界が一巡目ではないわけだからです。

古くはウルティマオンラインから。RMTがあり、クラッキングがあり、アイテムのDUPEがあり、GMの不正があり、ネットオークションサイトがいつまでたってもゲームアイテム売買を非表示にしなかったりしたり適当にし、コンプガチャ問題が起こり、未成年者高額課金問題があり、スマホOSプラットフォーマーによるガチャ確率開示の透明性が図られ…… もう何周目だよ、って世界線です。

過去のことを忘れやすい人々の中にあって、人が老人化しては「ゲームは脳に悪い」みたいなことを言い出し、無関係な人が騒ぐというのをテレビゲーム50年の短い歴史の間に何度かやってる社会ですから、仕方ない。

ですが、ちゃんと真ん中に立ち続けているプレイヤーは、しっかりと、老害化する前に、正しい筋道という点でも何巡しようが「強くてニューゲーム」をしていくべきなんだと思います。

(↑ビジネスプレイヤーと、ゲームのプレイヤーを掛けている!うまい!)

こちらからは以上です。

社会で話題になるときにすでに『ブロックチェーン・ゲーム』というタイトルの小説が存在するという一点において、この世界は恵まれている。


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