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✅40代女性【夫の死後、一人にさせてほしい】を選択理論でコーチング人生案内#42

「40代後半の主婦。悩んでいることがあります。半年前に夫を亡くしました。突然の死でした。」

 心って本当に穴が開くのだと知りました。穴が開いてブラックホールのように夫の声やぬくもり、気配をどんどん吸い込んでいくのです。寂しくて仕方ありません。

 ありがたいことに、私の周りには優しい人たちがいて、私を元気づけようと、「気分転換に」といろいろなことに誘ってくれます。でも、どうしても楽しめません。同じように生きてきて、なぜ夫は死んでしまったのかと思うと、罪悪感でいっぱいになってしまうのです。

 できれば私を放っておいてほしいのですが、都合が悪いわけではなく自分の気分がのらないという理由では、断りにくいと感じます。どのようにお断りすればいいのでしょうか。

 また、気分転換をすると、本当に寂しさは薄れるのでしょうか。(大阪・E子)

(2022年2月28日読売新聞朝刊)

次を参考に、相談者の答えを引き出す質問を、自由に考えてみてください。

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・半年前に、夫を突然亡くし、寂しくてしかたがない。
・周りの人が気分転換に誘ってくれるが、どうしても楽しめず、放っておいて欲しい。

相談者の「願いごと」

周りの人が気分転換に誘ってくれるが、どうしても楽しめず、放っておいて欲しい。
・夫を亡くした寂しさを薄めたい。

【ふだん使いをしやすいコーチングモデル】

「自分の考え方や見方、行動は、
自分が自由に選択できるし、変えられる」
と考えてみましょう。

 

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・気分転換に誘ってくれる周りの「優しい人」に、自分が振り回されて、困っている。

・突然に夫を亡くした喪失感に、自分が振り回されて、困っている。 

【心に響く回答者(野村総一郎さん)の言葉】

・ご主人の突然の死。何たる悲劇でしょう。あなたとの思い出がまるでブラックホールの底に吸い込まれていくよう。これもあなたの実感に違いありません。

・お友だちがいろいろ気分転換の企画を立ててくれるのですが、それがかえってつらい。(略)
 これはもう、正直に自分の気持ちを述べるしかないと思いますね。
 「私は今、夫への気持ちがいっぱいで、あなたのご配慮はありがたいけれど、しばらく一人にさせてほしいんです。きっとそのうち、あなたやお友だちと一緒に出かけることができる日が来ますから、それまで待っていてください」。そういうメールか手紙がよいと思います。

・ちなみに気分転換のことですが、あえてそれをしなくても、湧いてくる気持ちに任せておいてはどうでしょう。涙も出るけれど、それもまた自然なことだと思えます。

(2022年2月28日読売新聞朝刊

次のような質問を考えてみました(ご参考まで)

・突然、ご主人を亡くされて「心に穴の空いた、もう一人の自分」に対して、ご自分は、どのように接してあげたいですか? 

・「心に穴の空いた、もう一人の自分」は、心の底から、今の自分をどうしておいてほしい、と願っていらっしゃるのでしょうか? そして、もし、そのことが叶えば、今とどんな違いが起きてきそうですか?

・亡くなったご主人は、天国から、今のあなたに、どんなことを言ってくれそうですか? これからのあなたがどう過ごされることを願っていらっしゃるでしょうか?

今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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