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いま
頭が痛くて、微妙に気持ち悪い。毎日気が付くと負の感情を抱いていて、自分を底の方底の方へと引きずり込む。わざとやっている訳ではなくて、無意識にやってしまっている。なんならやりたくない。けどこれがデフォなのだ。仕方がないのだ。
人になにか言われると、簡単に言うなよ。分かってるよ。という跳ね返す言葉ばかりが浮かぶ。けどどこかでしっかり納得もしている。その納得の部分だけを表に出して過ごすことが多い。これが良いか悪いかって話では別にない。
私は今、実家でくたくたの牛のぬいぐるみを見ている。牛をここまで可愛く表せるのかと感動してしまうほど可愛い。母は仕事の合間によくこの牛を目の上に乗せて寝ている。乗せ心地も存在としても癒しなんだよね、わかる。
夕飯の時、父が良い肉を焼いてくれた。A5ランクの牛肉らしい。知らないそういうの。紙のサイズも分かんない。その肉を牛に見せて「たべるか?」と聞いたら母に「食べないでしょやめて」と言われた。食い気味に「けど魚で魚つるやん」と返して自分で目の前の肉を食べた。
以前母に、「水族館に行くと魚食べたくなるけど動物園に行っても肉食べたいって思わないよね」って言ったら「水族館行っても魚食べたいって思わないよ」って言われた。母はそういう人で娘の私はこういう奴だ。
お風呂上がりのドライヤーが嫌。お風呂出たとこなのにまた汗をかく。私が乾かしているのは汗?
だから実家では自然乾燥させがち。よくないのは分かってんだけどね。私のブリーチ毛が泣いている。きっと美容師さんも泣いている。暑くて仕方なくて濡れた髪のまま外に出た。
星が好きだ。星が綺麗なこの町が好きだ。視力を落としたくない理由は星が見れなくなるのが嫌だからだ。これは本当。今年はカシオペヤ座のピアスをよくしている。外に出たらまずカシオペヤを探す。これが分かれば他の星の位置も分かる。夏はカシオペヤ、冬はオリオン座。
彼は星が似合う人だった。だから彼に星の名前をあげた。1番の記憶はしぶんぎ座流星群。毎年やって来るその日に、毎年しっかり思い出している。星を言い訳に夜を引き延ばそうとしていたあの頃が懐かしい。
おばあちゃんに好きな色を聞いたことがある。自分が保育園生の時だから、もう20年くらい前になる。自分の人生で「20年前」がある事に驚愕しているがそれはまぁ一旦。おばあちゃんの好きな色は白だった。なんで?って聞いたんだろうな多分。そこまで聞ける保育園児でよかった。白がいちばん綺麗だから、って記憶では言ってた。なんかその理由が私にはたまらなかった。素敵に思えた。
父の好きな色もまた白だった。雪の積もる道路を見て、雪の色が白で良かったよ。と言っていたのを覚えている。あれはいつだったかな。
友達が好きなスケート選手が結婚した。兄の休暇が終わりを迎えた。行きつけのカフェが閉店した。私は明日、福島に行く。髪も乾いた。