
もしも、
ねぇもしさ、あのさ、もしさ、!あのさ!
なんてトーン高めに5歳児みたいに言ってたあの子は学校の先生になってた。
それに呆れ顔でうんうん言ってたあたしはねぇもしあの星がチョコレートでできてたら〜?なんて致死量のもしも話を歌っている。齢23である。
自分だけ年齢に置いていかれた気持ちになった。
けどあの頃みたいな他人の生活の変化への不安みたいなのは抱かなくなった。自分自身への不安は全然あれど、それをどっちに転がすか決めるのは紛れもない自分なわけで。
あと2ヶ月で今年も終わる。
こうやって時間に線を引くと焦りが生まれる。けど引かないと一生今が続いているみたいな気持ちになる。それも無理。
気候が天才だから夜の散歩が楽しくて、秋の間に深夜徘徊しようよとか言ってた。過ぎた。
しかも夏もこんなこと言って過ぎてってた。
またキャンディ伸ばし機ですか、、、
長い冬がくる
冬の思い出ってスキーしかない。
クリスマスも合宿所の記憶しかない。
私が選んだ給食のクリスマスケーキはきっとジャンケン大会の末、誰かに食われてただろう。そうなるのを分かった上で選んでたけど。中学の生徒会選挙も立候補だけして合宿行ってる間に当選して生徒会長になってた。いいのかよそれで。
冷えた夕飯を食べてコーチがコンビニで買ってきてくれたシンプルなケーキを食べて、練習のビデオを見るミーティングであれこれ言われてえーん😭てなって板のチューンナップして風呂入って次の日の服を準備して寝る。ケーキは毎年食べれてたわけじゃなかった気がする。けどこれが私のクリスマス。
合宿と大会ばっかりで冬はあんまり学校行ってなかった。しかも全然公欠にならなくて欠席日数凄かったと思う。腹立つのは高校の時、ほかの学校の子は公欠になってるのに私の学校は欠席にさせられてたこと。別にいいけどさ!それで結果がよかった時だけ壮行会とかやれてもね、調子いいのね〜、欠席のくせに。とか思ってたよ。あはは
初めてスキーをしない冬を過ごした時びっくりした。
まーじでやることないのね。みんなが冬休みに暇だ暇だとツイートしまくってた意味がわかったよ。すぐわかった。はっきり。よーーーくわかった。ほんとに暇だった。
上京して、季節の移ろいが気温くらいでしか分からなくなった。無意識のうちに視界に入る山からどれだけ季節の変化を感じてたか知った。東京の冬は寒い。降る雪はべちょべちょで雪なのに傘なんかさしてる。気温的には地元の方が絶対低いのにもっとなんていうか、冷たく感じる。地元の冬は寒くてもオレンジに見えるのに、東京の冬はモノクロ。
ささるから、つらいから、余計長く感じる
けど
雪が白くてよかったねって
ダダが言ってたっけ
変わらないままの私は雪を見る度にそれを思い出して
もしさ、あのさ、なんて言ってみたりする。
今年の冬は何色になるかなとか思いながら
彼のポケットに手を突っ込んだりしながら