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不安に自分で空気を入れて、前が見えないよ〜なんて言いながら必要のないもやもやを抱えて歩いている。



夢に出てきた恩師は笑っていた。

起きた瞬間の安心感と寂しさからくる訳の分からないごにゃごにゃが全身にまとわりついて来て、このまま消されてしまうのではないかと思った。

何年何月何日、何時何分。
夕焼けの色は何色で、あの長い階段の何段目で振り返れば、私はあなたに会えるだろうか。

映画のような再会に、ずっとずっと期待を抱いてしまっている。あなたの言葉が本当なら、あなたはまだこの街にいるはずで。
ただそれだけ、手繰れる糸はそれだけだった。

だから迷わずこの糸を引いた。切れないように、けど出来るだけ早く。手繰っても手繰っても端の見えないこの糸をただただ手繰り続けるしかなかった。

いっそこの手で玉結んで切ってやろうか。?。あ?



無慈悲にも時間はスケジュール通りに過ぎていって、今朝のにおいと風の肌触りは完全に次の季節のそれだった。無言の圧力くらい、かけてくれてもよかったんだよ。私を完全にスルーして。許すとか許さないとか、もうそういう話じゃないよね。私たちだってそうでしょ。

縦の糸が彼のことなら、横の糸はかつての彼。


こんなにたくさん抱えているのに何も拭ってはくれなかった。ただ新しいもやもやを積んで、ただただ去っていく。



身勝手に何かを託していたこの夏と同じように


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