ちょっとの不便さだけで人は物を使わなくなる
うちには、半年前くらいに買った小型の電気ケトルがあります。
サイズは小さめで重量も軽く、温度調節もできるのでいいなぁと思っていたのですが、最近まったく使っていないことに気づきました。
もちろん、ついこの間まで災害級の暑い夏でしたので、そもそもお湯を沸かす機会がなかったというのもあるのですが。
最近涼しくなったので久々に熱いお茶でも飲もうかと思ったとき、久々にその電気ケトルを見て思い出しました。
なぜ自分がこの電気ケトルを使うことを面倒くさいと感じていたか。
その電気ケトル、注ぎ口がないのです。
そのため、お湯をカップなどに注ごうとすると、しょっちゅう本体を伝ってお湯がこぼれるのです。
お湯がこぼれるたびに拭かなきゃならないし、沸かしたてのお湯が素手に触れたら熱くて仕方ありません。
そのあたりに不便を感じていたのでした。
モノにしろコトにしろ、人は何か不便を感じるとだんだん億劫になってしまい、行動を起こさなくなるものです。
その電気ケトルは「サイズ感」で選びましたし、その点では私のニーズに沿っていたのですが、「お湯が注ぎやすいこと」という私自身が気づいていなかったニーズを満たしてくれるものではなかったのです。
物を選ぶのって、本当に難しい。
実際に使わないとわからないことってありますものね。
しばらくは今持っている物でしのぎますが、もっと自分の行動に合う電気ケトルを探すことにしました。
いいのがあるといいな。