2021年衆議院選挙の結果を受けて個人的に思うこと。
2021年衆議院選挙の結果を受けて個人的に思うこと。
※私は今回の選挙で基本的に国民民主党支持を前面に出してSNSに書き込んだりしていたので、エコーチェンバーの中で恐らく意図せずバイアスが掛かっていると思われます。それを前提としてお読みください。
先ほど、NHK特設サイトにて全選挙区・比例区の当確が出揃いました。私が支持する国民民主党は11議席を獲得。選挙前議席数は8で、現職は全員当選、そして2桁の大台に乗ったということで、個人的には勝利と言えるのではないかと考えています。
さて、今回の選挙では日本維新の会が11議席→41議席と4倍近くの議席数を獲得しました。それとは対称的に、(いつも通りに)政権交代を訴えた立憲民主党は、多数のマスコミの予想とは相反し、まさかの議席減で109議席→96議席となりました。
しかし自民党が圧倒的支持を集めたのかと言うと、そうでもないではないでしょうか?自民党も議席を276議席→261議席へと減らしています。今この拙文を書いている私の選挙区である福岡県第10区でも立憲民主党の城井崇氏が接戦の末に自民党で閣僚経験者の山本幸三氏を破りました。山本氏は比例復活当選することも叶いませんでした。また同じく環境大臣経験者の石原伸晃氏も小選挙区・比例ともに破れています。野党の側もあの小沢一郎氏が小選挙区敗退・比例復活当選、辻元清美氏に至っては日本維新の会の勢いを抑えられず当選できませんでした。
自民党の微減、日本共産党や社民党と共闘した立憲民主党の敗退、日本維新の会の大躍進、国民民主党の微増。そして少し前の自民党総裁選における世間の期待(世論調査)と異なる結果になった河野・小泉陣営の敗退。
FNN世論調査 河野氏が新総裁に52% 新首相に求める資質「リーダーシップ」35.4% - YouTube
私はここから、国民の多数派が求めているのは急進的ではない改革であると推測します。
先程挙げた若手議員を中心とする改革派もそれなりの存在感を示しつつ、しかし国民から見ると保守イメージの自民党、日本共産党や社民党と組みジェンダー方面など敏感な方面には急進的な立憲民主党、そして党全体で改革派のイメージがある(と思われる)日本維新の会や改革保守を自称する国民民主党。やはり改革的な政策自体は求められていると考えますし、世論調査で河野氏を支持していた層が今回の選挙では日本維新の会に流れたと推測しています。
また、日本維新の会が躍進した理由の1つに、マスメディアで吉村副代表・大阪府知事が明朗な言葉でリーダーっぽさを演出していたということがあるのではないかと考えます。私自身はまだ幼くあまり記憶に残ってはいないのですが、小泉元総理も「自民党をぶっ壊す」などの明確な言葉で引っ張るタイプであったと当時の動画を見て思わされました。そこに実際のところはどうなのかなどあまり関係なく、例えば一時期の大阪府は感染者拡大が酷いものでしたし、うがい薬の発言はすぐに軌道修正されました。カリスマ性のある政治家が積極的にマスメディアに露出し明確な言葉で語る、それが支持を得るための手法の一つとなるでしょう。
さて、ここで立憲民主党に提案があるのですが、日本共産党や社民党との共闘をやめませんか?
立憲民主党も国民民主党と同じく基本的には日米安保を維持すべきと考えている点で共産党とは隔たりがありますし、ジェンダーや環境問題などのいわゆる「意識高い」感じの話題に敏感な人は最初から共産か社民に票を投じると私は思います。乗っかって党勢を失うくらいなら、今回の選挙で勝利した維新や国民のように、安全保障やエネルギー問題、外交では現実的対応を取りつつそれ以外の面で漸進的改革を全面に押し出した政党になれば今よりも無党派層の支持を集められるのではないでしょうか?今の路線を続けると支持者層が先鋭化していくと私は思ってしまうのです。共産なんて「社会的合意」なんて曖昧でどうにでも解釈できる言葉で表現規制の可能性を示す政党ですし。貴党は事実上の前身である民主党が2009年の選挙で国民の「空気読み」で大勝したことをまだ記憶していると推測いたします。一旦まずい流れができたらズルズルと流されてしまいますよ。
私は別に自民党が最高だなんて全く考えていませんし、中国のように政権与党と少数の付属する小政党しかいないヘゲモニー政党制にも賛同しません。今の所一番の理想は多党連立だと考えていますが現状の日本の選挙制度では難しいのも理解しています。だからこそ国民民主党や(方針を変更した)立憲民主党に党勢拡大して欲しいと考えています。
最後に
明らかに俺は大学で専攻する学問を間違えたっぽいですね。政治学とかそっちの方面のほうが合っていたかもしれないです。