子供が生まれたらまず学資保険? それってホント?
こんにちは!さわかみ投信広報チームの岡、五来(ごらい)です。
家族のため、将来のため、夢のため、資産形成をしたいけれど、何から始めたら良いのやら…。そんな投資初心者の2人が資産形成のプロである“さわかみくん”に、今さら聞けないお金のアレコレについて聞く「お金の悩み相談室」。
第2回は「子供が生まれたらまず学資保険? それってホント?」。
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子供が生まれたら学資保険に入るべき?
岡 今、子供が3歳半なんですが、よくママ会で「学資保険入ってる?」という話題になります。子供が産まれたら入るべきものというイメージもありますが、あまり良くないとも聞きます。将来の子供の学費を目的とするなら、学資保険に入るべきですか?
さわかみ君 なぜ、学資保険に加入してみようと思ったんですか?
岡 えっ! 周りのママ達がみんな入っているから入らなきゃいけないのかなって…。
さわかみ君 それはあまり良くないですね。
岡 ガーン!
さわかみ君 そもそも学資保険って何だか分かりますか?
岡 毎月積み立てて、子供が進学する際に、ごそっとおろす、貯金のようなものですか?
さわかみ君 それでは普通に貯金すればいいのではないですか?
五来 保険という言葉が付いているので、貯金とは違ったメリットがあるのでは?
さわかみ君 学資保険のメリットであり、デメリットでもあるのが、「解約する際の金額が決まっている」ことです。将来のお金の計算ができるという点では良いのですが。
五来 メリットのように思えるのですが??
さわかみ君 学資保険は、加入時点の経済状況で商品の利回りが固定化されるので、将来経済状況がどのように変化しても、受け取る金額は変わりません。社会が不況の方向に進むなら、資産を守るためには良いかもしれない。一方で、社会や企業が成長する状況であれば、投資信託など、それ以外の金融商品を購入していた方が、学資保険よりも利回りが良く、「受け取る金額が大きかったのに!」ということになります。
岡 利回りということは…、学資保険も運用するものなんですね。
さわかみ君 もちろんです。ちなみに、物価が上がると学資保険は弱くなります。
五来 弱くなるとは?
さわかみ君 学資保険は加入時点で受け取る金額が決まります。なので、もしも将来入学金や授業料が高くなっていた場合、加入時点では十分だと思っていた受取額では足りない、ということが起こります。
岡 確かに20年も経てば授業料が上がっていてもおかしくないですね。学資保険だけをアテにしていたら焦ります…。
さわかみ君 以前は「学資保険は当たり前」という考えがあったかと思います。保険会社がうまく運用できる時代で、自分の子供が大きくなった時に、ある程度のお金が受け取れました。ただ、今時代は変わりつつあります。銀行金利が年率7%程度あった時代は、銀行にお金を預ければ、約10年で2倍になっていました。現在は預金をしても利息はほとんど付きませんよね。
五来 銀行に預けて約10年で2倍、夢のようですね。
さわかみ君 当時と比べると今は資産運用が普及しています。もう少し資産運用への意識や知識があれば、学資保険や預金だけでなく、選択肢はもっと広がると思います。
五来 選択肢は一つじゃないということですね!
学資保険の代わりに何をする?
岡 うーん。私は、できる限り資産を増やしたいので、学資保険は向いていないと思いました。学資保険の代わりであれば、何に投資をしたらいいですか?
さわかみ君 基本的には長期間でじっくりと増やしてくれるところ、つまり長期の実績があるところが良いと思います。当然、さわかみファンドも一つの対象です。「長期投資向けの商品です!」と言っても、まだ出来てから数年のファンドだと、今後の経済情勢に変化があった際に耐えられるかわかりませんよね。社会の変化も含め、時代の荒波を乗り越えてきた長期のものは信頼できますよね。
岡 時代の荒波…深いですね。
個人が自由に選んでいい時代?
さわかみ君 銀行預金の歴史がそれほど長くない中で、これだけ預金への信頼が高い理由としては、銀行預金というものを日本に普及させるため政府が必死になって大衆化させた過去があります。目的は、個人が持っているお金を吸い上げて、戦争の資金にあてたり、高度成長期であれば、日本で育成させたい産業に預金をあてようとした。そのため、政府の思惑もあり預金への絶対的な信頼が築かれました。
五来 そんな背景があったんですね。
さわかみ君 ただし、今の時代は違います。自分はどうなりたいか、個人が好きに選んでいい時代です。預金と保険は必須、という考えはもうそぐわないかもしれませんね。生活スタイルや、なりたい自分に対して、何が合うかを考えて選ばないといけません。
五来 昔の当たり前が、今の時代は古くなってきてしまっているということですね。
さわかみ君 そうですね。大学に行くことが正しいとも限りません。いろんな選択肢がある中で、固定化された方向にお金を費やしていくのはもったいないと思います。
五来 学資保険も含め、ライフスタイルに合わせて自分のお金を置く場所を選ぶ必要があるんですね。私もしっかり学んで選択しなくちゃ。
さわかみ君 ご自身で考えた上で、学資保険を選択することはいいと思います。一番やってはいけないのは、何も知らずに学資保険に入ればいいと考えてしまうことです。それと、保健機能や投資機能など、色々なものを兼ね備えている商品も怖いです。その分手数料が高いはず。ですので、それぞれの目的に応じて商品を一つずつ選び、ご自身で組み合わせてください。
岡 「知っている」こと、「目的に合うかどうか」が重要ですね。ママ友にも教えてあげなくちゃ!
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次回のお金の悩み相談室のテーマは、「家は持ち家? 賃貸? どっちがおトク?」です。どうぞお楽しみに!
岡(写真左):38歳。4歳の子どもと夫の3人家族。共働きの主婦。投資の経験はあるがよく理解していない。子どもの学費や老後にお金を残す方法を勉強中。
五来(写真右):五来:31歳、ついに結婚…!結婚を機に家族の将来を見据えて心配のない豊かな暮らしができるよう、銀行預金ではない資産形成に奮闘中。
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