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将来も大事だけど家計も大事。毎月いくら投資していくのがベスト?

こんにちは!さわかみ投信広報チームの岡、五来(ごらい)です。

家族のため、将来のため、夢のため、資産形成をしたいけれど、何から始めたら良いのやら…。そんな投資初心者の2人が資産形成のプロである“さわかみくん”に、今さら聞けないお金のアレコレについて聞く「お金の悩み相談室」。

第8回は「将来も大事だけど家計も大事。毎月いくら投資していくのがベスト?」。

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毎月の収入の5 ~ 10% は投資に

 毎月のお給料のうち、どれくらいを預金、保険、もしくは投資に割り当てようかを迷っています。どんなふうに考えればいいですか?

さわかみ君 まず、毎月いくらといった金額ではなく、できれば10%。少なくとも5%は投資にあてていただきたいですね。というのも、収入の水準によって生活が決まっているはずなので、それなりに収入がある人はそれなりに使っているし、収入が少ない人は節約していると思います。この比率はどのような生活スタイルにも当てはまると思いますよ。一方で預金については、毎月貯めていくものではないので、ある一定額を満たせばもう必要ないと思います。

五来 銀行は貯めていく場所だと思ってました!

さわかみ君 投資と違って、銀行にお金を置いておいても何も価値が無いからです。銀行に置いておくのは、いざという時のためのお金。なので、その人が安心できる「いざという時のお金はいくら?」というのを考えればいいと思います。例えば、給与で言うと3 ヶ月分とか、半年分なのか、という考え方ですね。とすると、10年分くらいのお金を銀行に入れていてもしょうがない、となりますよね。でも「年末年始に海外に行こう、そのためには100万必要」など近く使う予定がある場合は別ですよ。

 いざという時のためのお金って、単身の方と、パートナーがいる方と、子供がいる方など家族構成などで変わってきますか?

預金と投資について思い悩む岡。

さわかみ君 家族の人数によっては、増やしてもいいのかなと思いますが、基本的には生活コスト〇ヶ月分と考えるのがいいと思います。


いざという時のお金

五来 いざという時のお金を、給与半年分と考えた時、それ以外のお金はどのように持っておけばいいですか?

さわかみ君 余ったお金は当然、投資に回したほうがいいですよね。増える財布に入れるのが良いと思います。ただ、タイミングなどもあるので、いっぺんに入れるのが良いわけではありません。

五来 銀行には給与の半年分を入れておいて、300万円余りました、となった場合、それを一気に投資に回すのではなくて、毎月5万円投資していく、と決めたらいいのでしょうか?

さわかみ君 そのとおり。3 ~ 5年に分けて投資に振り分けるといいかもしれませんね。例えば5年に振り分けて投資していくとして、5年=60ヶ月なので、300万を60で割った金額を、毎月の収入の5 ~ 10%を上乗せして投資していく、というやり方です。銀行に置いていても意味がない分については、意味を持たせるためにお金に働いてもらう。それには投資が一番最適な手法だと思います。しかし、一気に全額を投資すると怖いので、積み立てでリスクを分散しましょう。

五来 もしもちょうど相場が下がっている時に急に投資しているお金が必要になったらどうしたらいいですか?

さわかみ君 気にしないで引き出せばいいと思います。

五来 その時の損失は気にしなくていいということですか?

さわかみ君 生きることが最優先ですから。お金というのは、生きる上で必要な出費であればそこに損得や景気・不景気は関係ないと思います。例えば子供の大学の費用等が当てはまると思います。

いざという時のお金はどうしよう?と、さわかみ君に相談する五来。



必要なモノとそうでもないモノ

 主人がいま40歳なんですけど、貯金が全然なくって。私がさわかみ投信と出会ってからは、絶対将来のために長期投資始めたほうがいいよって話をするんですけど「毎月お金が余らないから出せない」って言われました。お金が余っていないなら、やっぱり投資なんてできませんよね…?

さわかみ君 まずは3 ヶ月くらい、お金を使ったものを記録して見ましょう。まずは使っているものを割り出して、絶対必要なモノとそうでもないモノを振り分ける。余っていないと思っても、実はあるものなんですよ。食事などは生きるために必要不可欠ですが、ビールは要りませんよね。…岡さんは無理か(笑)。

 我が家ではビールも必要不可欠なんです。

さわかみ君 ではタバコの本数を減らすでもいいですし。当たり前に使っているものを無理にでも減らしてみる。振り分けて削除したモノのうち、ストレスがたまるものは残してもらう。そういうことを行ってみるのも手ですね。

五来 一度痛みを伴うんですね。

さわかみ君 痛みを伴って知る。絶対いらないものってありますからね。例えばもう少し家賃が低いところに住むとか、タクシーじゃなくて自転車にするとか。いくらでもできることはあると思います。そうして節約すれば、十分に投資に回すお金をつくれるはずですよ。

 自分が何に重きを置くのかっていうのを考えてみると、必要なモノとそうでないモノがわかりますね。そのためには自分にとって大切なものを日頃から理解しておかないと!

五来 わたしも貯金ができない派なので。すごく勉強になります。

【初出:2021年12月15日】

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次回のお金の悩み相談室のテーマは、「ビットコインって大丈夫? 暗号資産は投機か投資か?」です。どうぞお楽しみに!

岡(写真左):38歳。4歳の子どもと夫の3人家族。共働きの主婦。投資の経験はあるがよく理解していない。子どもの学費や老後にお金を残す方法を勉強中。

五来(写真右):五来:31歳、ついに結婚…!結婚を機に家族の将来を見据えて心配のない豊かな暮らしができるよう、銀行預金ではない資産形成に奮闘中。

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