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夫婦23年のふたりの日常/no.7 恥じらいと愛のはざまで

生活感がない、生活が見えないカップルと言われて久しい(笑)
ちゃんとご飯を作ったりもするし、余暇には旅行にも行ったりするけど、
たぶん以前の職業柄か、おしゃれな格好をすることが多かったからか、そんな風に見えたのかもしれない。

こんなカップルだがおならもする(笑)(当たり前だ!)

あるとき、お腹にガスが溜まりやすかったのか、出て来やすい時があった。

基本的に私たちは、なんとなく相手がいるところでおならはしない。
なんというか、恥じらいというか、お互いのそういう部分を見ないようにする配慮があった。

でもひょっと出てしまうことがあって(笑)

そんな時に私が『今、何か聞こえた?』と聞いても
(おならの音、聞こえた?とは聞かない)

夫はいつも『ん、聞こえなかったよ』という。
そのとき夫はゲームをしていたりSNSを見たりしているから、もしかしたらそれに夢中になっていて、聞こえてないのかもしれない、、、そんな風に感じて、ちょっとホッとしていた。

けれど、あるときのこと、、、

夫がソファに座って、私は50cmくらいしか離れていないところで、クッションに座り、ストーブの前で暖まっていた。
そしてたら、ついまあまあな高音のぷ〜が出てしまった。
もう、完全に聞こえているはず。今までは、ちょっと離れていたから、テレビもついていたし、聞こえていないこともあったけど、きっとこれは聞こえている!というのが出てしまった。笑

もう完全にこれは、聞こえたなと覚悟しながら、
夫に『何か聞こえた〜!?』と聞いて彼の顔を覗くようにしてみてみると、

すごく困った顔をして、

『聞こえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』

最後のえ〜をずーっと伸ばして、どちらを答えるかを言いながら迷っている様子。クイズの答えを言う司会者のようだ 笑。

そして、長い「え〜」の後に言ったのは、、、、

『〜〜てない!』だった!

二人は顔を見合わせて、大笑い。
聞こえているはずなのに、夫は面白おかしく、聞こえてないことにしてくれて、私の女性としてのメンツ(!?)、恥じらいを保ってくれた(笑)

私としてはどちらでもよかったんだけど、それが彼のしたことだった。


*~*~*~*~*~*

きっとおならを気兼ねなしに、ぷ、ぷ、しあう夫婦もいるだろう。
それが気の置けない、心地よい親密さを感じる夫婦もあるだろう。

これはした方が仲がいい、とかそういう話じゃなくてね、

おならをしあうカップルも、しないカップルもどちらでもよくて、

例えば他のことも、、
朝食を作っても、作らなくても
旦那さんが主夫でも、ほんとはなんでもよくて、

ふたりが自然体で楽で居られることが大切なんだっていうこと。

そしてそれはふたりで作りあげていくものなんだ。

それには法則がないっていうこと。

一つあるとすれば(あるんかい!)、それは気負いのない、自然体な自分で居られる心地よさを大切にしておくこと。それを大切にしておくことができると、相手の自然体の心地よさも大切にできるようになるから。


そして
愛はいかようにもなりうるから、

枠とか理想とか作らないほうがいい

愛がいかようにも表れ出ることができるように、
愛が縮こまらないように

『そうきたか!』と思える余白を残しておいたほうがいいのだ。


愛はその表れの中に、いつも創造性やユーモア、寛容さを含んでいるから、

それが現われ出やすいように、こうあるべきとかこうなってほしいという期待で自分や相手を見るよりも、目の前のことを楽しむ余裕が愛を膨らましていく。

おならで愛を語る、、、変な記事になってしまったが、たまにはいいとする(笑)

ちなみに、そのあと夫が部費〜、じゃなくて『ブヒ〜』という音を鳴らした時に、

『あれ、なんか聞こえた』と言ったら、

『んっ、気のせいだよ』と自分の音もとぼけてた 笑



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