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佐和島ゆら
2017年7月29日 15:11
草刈りをすることになった。お爺ちゃんの家の庭の草刈りだ。 家族は来なく、僕独りで草刈りをすることになった。家族は独りで大丈夫と聞いたけど、僕は「大丈夫だよ」と勢いよく頷いて、草刈りをする鎌を持って、おじいちゃん家に向かった。 草は高く伸びていた。草の濃厚な匂いが肺の中に満ちる。命の強い匂いがする。 そう、草を刈る度に、悲鳴と血の匂いが強く放たれる……。 僕は……怖かったこと