過去に出会う時。
最近、易の話しが多かったので、
フラワーエッセンスの体験談をもうすこし。
一昨年夏の出来事。
懐かしい人とのやり取りがあった。
何十年ぶり?
SNSってすごいね。
いきなりそういう繋がりが現れる。
その時に脳裏に浮かんだのはハニーサックル。和名スイカズラ。
春にかぐわしい、甘やかな香りを放つ花。
過去の思い出に生きていて、今現在に、地に足が付いていない人。
昔は良かった、と言う話が多い人。
そんな人達へのフラワーエッセンス。
オランダにきて遅めの春、
6月頃に満開のそれを沢山堪能していた。
あんまり過去が良かったとか、思わないのだけれど、
近くにハニーサックルのゲートがある家があって、
その前を通るの楽しみだったな。
この花の門を作るって、楽しい思い出が沢山の家なんだろうなって。
でも8月にはそんなスイカズラも皆花を落としていて、
どこにもなかったから、
なんだか2ヶ月遅れぐらいに、
過去を旅することになったのかしら?と思っていた。
その日、やっと車をレンタルして
私達は喜びに溢れ、普段行けないところに行こう!と
地図を出し、ちょっと離れて湖を目指して行った。
その日まで、存在すら知らなかった湖、エリア。
湖に沿って遊歩道があり、そして二つの湖の間を通るように、その遊歩道が続く。
肌寒くて長袖を着ていた8月のその日。
遊歩道は結構木々が深く、アイビーも多く絡まる木々の間を歩いていく。
そしてふと見上げたら
一輪のハニーサックル。
え?と目を疑う。
だって、8月だよ?
もう枯れてるころじゃん?
でも近づくとやっぱりハニーサックル。
はあ、あなたですか。
今日初めて来る土地で私を呼んでいたのは。
地図を見てランダムに選んだこの湖なのに、
待ってくれていたんだ。
私が会いにいったのか、
花が呼んだのか、
分からない。
でもこうやって体験が昇華されていく感覚、
私はとても好き。
フラワーエッセンスを学び始めた時、
一番心に残ったのは
「植物はいつでも私達をサポートしたいと思っているんですよ」
という、先生の優しい言葉。
その時から一体どのくらいの植物に出会っただろう。
咲き始めのサクラに、
満開のウメに、
見渡す限りのヘザーに、
アスペンのそよぐ音に、
そして力強いオークに。
その瞬間に何かが腑に落ちる時もあるし、
しばらくしてから分かる事もあるし、
今回のように先走って何か出来事や感情が起こることもある。
植物との出会いはいつも
静かな驚きで満ちている。
全てを知覚し、感じる事はできないけれど、
私の知らない所で
37兆の細胞が、100兆の微生物と共生する私の身体が、
何かを微細に感じ取っているのだろうな。
そしてたまに、
こうやって脳が遅ればせながらに知覚するんだろうな。