歌い手さんとか、フロント+オケで演奏をやるときのオケ音源について
フルバンドでの生演奏をする方々を除いて、多くの人はオケ(カラオケ)を流して、それに合わせて歌唱したりマウナスワンしたパートを演奏したりして楽しんでいると思います。
この「オケ」の扱いについて、相談をうけたり聴いていたりして感じたことを書いてみます。
権利関係(著作権とかJASRACとか)にはここでは触れません。
大前提:ネット音源を毎回そのまま使うな
Youtubeとかに(公式含め)カラオケが上がっているので、それを使っている人はかなり多いでしょう。手軽ですが避けるべきだと思っています。
なぜなら、練習の時に使っていた音源が、いざ本番の時に使えなくなっていることがあるから。「あなたの国では視聴できません」という表示を見たことあるでしょう。権利的にブロックされて使えなくなることはわりと普通に起きています。
何らかの手段で録音するとかして手元に確保しておくのが基本です。手元に確保しておくことにより、次に書くことができるようになります。
音量を合わせておこう
ネット上の音源にかぎらず、オケに使う音源の音量は結構バラバラです。しかもピークレベルは同じでもラウドネス(音が大きく聞こえるか小さく聞こえるか、つまり音量感)もバラバラだったりします。
使う曲によってバランスを毎回取り直すのはライブでは難しくなります。専属のマニピュレータがついていれば別でしょうが、そういうしっかりと準備している人たちは前処理をして準備万端で挑んでいると思います。
ラウドネスを揃えるのはツールを使えば割と簡単にできますし、自分の耳で聴いて聴感上で合わせておくこともできます。
事前に自分用のオケファイルを編集して手元に用意しておくことが大切です。
ちなみにCOMPでベタベタに潰してラウドネスを高くしている音源(焼海苔波形と言います)は、そのラウドネスをもと(ダイナミックレンジが広い状態)に戻す事はできません。逆はできます。
オケの音質にも気を使うと更に素晴らしいサウンドになります
自分で作ったオケならだいたい安定していますが、いろいろなところから入手したオケ音源は高音がこもっていたり逆にギラギラしすぎていたり、いろいろな音質でバラバラです。
良い音質の音源を選ぶことが一番大切ですが、ある程度は手元で修正できますから、同じ感じの音質に聞こえるように揃えておくと何曲か連続でやる時に心地よく聞くことができます。
劣化している音源をあるていど聞ける音質に修正することもできるようです。マスタリング用のプロセッサー(VST)を使うみたいですが、私はこのへんは詳しくないのでよくわからないです。音質修正を依頼したことはあります。